購入価格 ¥3300円くらい
◆購入動機
数年前、ロードにキャリアを装着しました。
その際、せっかくなのでキャリア後端のテールライト台座を生かそうと思い、本製品を購入しました。
約2〜3年使用後のレビューです。
◆製品概要
ブッシュアンドミューラーのキャリア用テールライトの中ではスタンダードモデルと言って良いと思います。
電源は単3×2本仕様で、ライト本体を持つとずっしりと重さを感じ、本体厚みもかなりのものです。
サイズは、幅112mm×高さ52mm×奥行33mm(ボルト、スイッチを除く実測)、重さは76g(電池を除く実測)あります。
◆使用感
【明るさ・配光】
LEDは中央に1個搭載されています。
パッケージには「220°のワイド配光!」的な事が書いてあるものの、実際は正面方向に強い光が照射され、横方向に弱い光、そして斜め横にはうっすらと光が回る感じで、扇型に満遍なく光が飛ぶ配光ではありません。(写真)
実使用の場面では、斜め横からの被視認性があまり良くない印象です。
光量自体はキャットアイのオムニ5と同じか、本製品が若干上回るくらいでしょうか。真後ろから見ると結構眩しく感じます。
しかし、発光部が1点のみで、レンズ設計で面発光に見せる工夫もないためか、遠くから見るとごく狭い範囲がポツンと光っているように見え、光量の割にはやや目立ちにくい気もします。
光量自体は十分ですし、大型のリフレクターも装備されているため夜間走行時の不安はないものの、レンズ形状に工夫を凝らした製品が多いブッシュアンドミューラーにしては、ずいぶんあっさりした設計だと感じます。
ちなみに本製品の上面中央には電池残量表示ランプが付いているのですが、このランプ、電池残量が十分な時には緑色で点灯し、残量が減ってくると消えるという少し独特な設計になっています。
警告ランプによくある、【残量十分の時は緑→残量が少なくなると赤】や【残量十分の時は消灯→残量が少なくなると点灯】というパターンではないので要注意です。
【ランタイム】
パッケージや代理店ホームページを見る限り、ランタイムには言及されていません。
実際に測ってみたところ、エネループ使用で36時間程度経過で上記の電池残量ランプが消えました。
その後もダラダラと暗くなりながら点灯を続けるので、普段使いはもちろんロングライドでも電池切れの心配は少ないでしょう。
【操作性】
点灯モードは常時点灯のみで、点滅はありません。
底面右にある電源スイッチはボタンではなくスライド式になっており、昔の家電のような、どこかレトロな雰囲気が漂っています。
本体と台座部分の固定は本体側の爪に台座側のレバーを引っ掛ける形で、工具なしで電池交換可能です。
【防水性】
本体と台座との間にゴムのようなものは一切なく、外周部に排水のための溝のような処理もありません。
また台座部分の裏面には穴があり、そこから中の電池が少し見えています。
パラっと雨に降られた程度では内部に水が入る事はありませんが、本格的な雨天走行になるとお手上げで、電池はもちろん、レンズ周りにも容赦なく水が入ります。
防水性はかなり低いと言って良いでしょう。
◆気になるところ
本製品の電源スイッチは、前述のとおりスライド式です。
このスライド式スイッチ、長期間の使用を続けていると、なんとなく接触が悪くなってきます。
具体的には、【オンにしても暗い】【新しい電池を使っていても電池残量ランプが消えたり暗くなったりする】という症状です。
こういった症状が出ても、スイッチをオフ方向に少しだけ戻したり、一旦オフにしてからオンにする事で解決しますし、ライト自体が全く点灯しなくなる事態に至った事はないものの、この不安定さはとても気になります。
以前、本製品と基本設計は同じでレンズ設計のみが違う【トップライト フラットS パーマネント】というモデルも使用していたのですが、これも1年くらい経った頃から同じ症状が出ました。
スイッチにゴム等はなく、後輪が巻き上げる水や砂埃が中に入りたい放題なので、構造上、長期使用では接触不良を起こしやすいのかもしれません。
上記の症状が全く出ず、何事もなかったかのように快調に使える事も多いので、余計にタチが悪いです。
◆まとめ
デザインも質感も質実剛健で、一見、ブッシュアンドミューラーらしい作りです。
しかし、心許ない防水性や長期使用におけるスイッチの不安定さ等、総合的に見ると信頼性の低さが目立ちます。
配光面でもブッシュアンドミューラーらしい工夫はあまり感じられず、個人的には欠点ばかりが気になってしまう製品でした。
価格評価→★★☆☆☆(作りの割に高い)
評 価→★★☆☆☆(悪天候や長期使用での信頼性が低く、私はロングライドやツーリングで使う気にはなれない)
<オプション>
年 式→
カタログ重量→ ?g(実測重量 電池なし76g)