購入価格 完成車付属 参考価格¥1,700ぐらい
ディスクロード向けコンポーネントに使えるブレーキパッド。
2020年現在、シマノのディスクロードコンポーネントを購入すると付いてくるのが大抵これ。
本レビュー投稿時点でL02Aの耐久性UP版であるL03AにモデルチェンジしているがL02Aもまだ流通しているようだ。
私はグラベルロードに搭載したR7070系コンポに組み込んで使用。
使用環境は基本山ばかりで標高差400~700mぐらいの坂を一気に下ったりする事もしばしば。
グラベルもちょくちょく走りますのでそこそこ負荷は高いと思います。
使用感はというと。
とりあえずは普通によく止まる。音鳴りも殆ど無く、異物を噛んだ時にガリっという以外は静かなものだ。街乗り&ちょっと坂も走る程度の走行環境なら、完成車購入時に付いてきたのをそのまま使い続けても性能上全く不満は無いと思う。十二分な性能だ。
ただ、長い坂をブレーキをかけっぱなしで下った場合、リムブレーキ(私の場合デュラエースのシューとの比較)より1.5倍程度の距離は熱に耐えるもののその後異音を発生する。
あと、ブレーキカス(パッドの摩耗粉)がやたら多い。洗車時にキャリパに水を掛けると一瞬黒い液が流れ出てくるので少し心配になる。
といったところでしょうか。
最近メタルパッド(K04S)を使い始めて感じた違いについても書き残したい。
ブレーキタッチはメタルと比べると若干柔らかいので手や指に少し優しい。ブレーキングで熱を持つと更に柔らかくなる。どうやらベーパロックではなく、レジン(樹脂)で固められたパッド自体が熱で柔らかくなるようだ。冷えると元に戻ります。
また、熱耐性はフィン無しメタルパッドに対しフィン付きレジンパッドが劣る印象。標高差700mを一気に下るようなシチュエーションでメタルの良さを知ってしまうとレジン&105のディスクは少しだけ不安かも。
長い下り等で使う機会があるのであればメタルパッドにするか、冷却性能が高いディスクに交換するといった対策をしといた方が安心。
レジンの場合はフィン付きの方が安心して使える感があるかも。
繰り返しますが、街乗りならレジンで十二分です。
私の使用環境が厳しいんです。
メタルパッドを導入して初めて気が付いたぐらいの微妙な差なので、
・レジンパッドの基本性能はかなり高い
・性能差が現れるのは蓄熱がかなり進んでからの話
・ブレーキタッチは好みの問題
という程度の話かと思います。
最後に耐久性ですが、私の使い方で約1,500㎞使ってこんな感じ。
右がフロント側に使っていたパッドで残り1mmです。
真ん中がリヤ側に使っていたパッド。
左が新品のメタル。
なので、前後ローテしながら使って3,000㎞持てばいい方じゃないでしょうか。
街乗りメインの方ならもっと持つと思います。
~総評~
良いブレーキパッドです。
街乗りで使うなら十二分です。
メタルに比べて柔らかいので指にやさしいです。
摩耗粉が多く出るのが玉に傷。
長い坂で使ったりして蓄熱が進むと性能不足を感じる場合があるので、冷却性能の強化やメタルパッドの導入をお勧めします。
価格評価→★★★☆☆(リムブレーキシューと比べると高いですが、構造を考えると安いような...なので中間で。)
評 価→★★★★☆(街乗りなら必要十分。坂で使いたいなら冷却性能の高いディスクの導入又はメタルパッドへの交換をお勧めする。)