購入価格 オーダー時に指定。(参考価格おおよそ¥9,000前後)
WTBの650B規格のリム。
舗装路を高速移動しつつ発見したフラットダートに突入して遊ぶ、をコンセプトに新車オーダー時に選定した。
非常に軽量(約400g)なアルミリムで一応チューブレスにも対応。
断面は比較的横に広いタイプ。
WTB KOM i23 との違いがよく分からないのだが、写真で見た限り見た目が少し違うので違う製品と思われ。(間違ってたらごめんなさい。)
【いい点】
まず、走りがとにかく軽い。重量自体400gぐらいしかないうえに径が小さいので予想に反する鋭いゼロ発進を演出する。
加工の仕上げも良く、リムホールの穴もキレイでバリも少ない。
自分で組み換え作業もやりましたが、比較的組みやすいリムです。
【運用上使いにくい点】
※チューブドで運用した場合のお話です。
赤くて細い専用リムテープがとにかくよくずれる。同じリムを使っている知り合いに、リムテープがずれたせいでパンクしたという話も聞いた。(その方もチューブド運用)
対策として、専用リムテープの上から専用チューブレステープを貼るか、リムに貼り付けるタイプのリムテープを使うといった方法を取ったのだが、前者のチューブレステープはパリパリした素材で非常に施工しづらく私は施工を断念。後者はタイヤをリムのセンターの溝に落とした時に剥がれたりずれたりしてかえってストレスが増した。
専用リムテープのみで慎重に組むのが一番楽だったが、何度も確認しながらエアを入れる作業は非常に手間がかかる。
とにかくリムテープに悩むリムだ(苦笑)
【弱点】
最初に断っておきますが、私の使い方も悪いですw
私の選定コンセプトの、舗装路を高速移動してフラットダートを楽しく走るという用途には向いているリムではあるのですが、ダートを見つけて入ってみたら結構ガレガレだったとか、段差でジャンプしたりといった場面に何度か遭遇する訳ですよ。こういう場所、担ぐほどでもないので乗ったまま突破したり、突破できるか挑戦したくなったりもしますよね。クロモリリジッドグラベルロードなもんでサスも付いて無いし、グリップの高い舗装路でハードブレーキングしてリムやスポークに負荷も衝撃も掛けます。
これらのせいでリムに微妙な変形が蓄積。(していたらしい。)
最後はいつもより多めに空気を入れた時にスポークテンションが下がってニップルが素手で回った。(笑)
空気を入れたらスポークテンションが下がるという現象、ロードのリムでは見た事が無かったので都市伝説だと思ってたのですが初めて見ました。
つまり何が言いたいかというと、
リム断面が幅広方向に長く軽量肉薄なので、無茶出来るほどリム自体の縦剛性は強くないし、空気圧の影響も結構受ける。
そして、変形したからまた同じリムを買えば良いじゃない!!
とは思えない程度には値が張る。
でも軽いからよく走りますよw
~まとめ~
激しい事をしない、フラットダートしか走らない、ツーリングにしか使わない、というのであれば軽くてよく走る良いリムだと思います。
加工の仕上げも比較的綺麗で組みやすいです。
ただし、軽量で縦方向に弱い断面構造のため、あまり激しい走りをするのには向いていない。
あと、いざメンテ(パンク修理)となるとリムテープに悩まされること必至。
価格評価→★★☆☆☆(ちと高め)
評 価→★★★☆☆(普通に乗る分には高性能なんですが、若干強度が弱いのと、整備性がイマイチ...)