台湾 ROXIM 社のフロントライト X7 を入手しました。
https://www.roxim.net/tc/product_x7.html最大700lm(後述)と大出力の割には 70mm x 40mm x 36mm, 120gと、比較的に小型軽量になっています。

小型だけに内蔵電池は割り切った容量になっていて、
最大 600lmで 1時間+120lmで1時間と、夜間走行が多い方にはまったく選択肢に入らないであろうスペックです。
(実測:フル充電から 600lmで 1時間+120lmで5.5時間点灯)

(
https://www.roxim.net/tc/down/X7_Manual_V30.pdf より抜粋)
この製品のポイントはUSB ”給電” に対応していることで、
モバイルバッテリーを繋ぐことで700lmにアップ&長時間駆動できるようになっています。
ただしUSBの防水カバーを開けることになるので、雨天時は使えません。
USB給電時の持続時間は未測定ですが、変換効率から推測すると700lm点灯時は10000mAhで3hくらいと思われます。
また一度電池がなくなっても、MID(300lm)なら点灯させたまま充電もできる(少しずつ残量が増える) ようです。
この仕様は実用的で有り難いですね。
配光と各モードの明るさ感はこちら。

足元の照射範囲は広く、自分のブレーキレバーの影ができるくらいあります。
700lmなら闇夜でも十分な視野を得られます。
都市部の一般的な道路なら300lmで対応できるでしょう。
下町の路地なら120lmでも十分かも。
DRL(Daytime Running Light) では微かに足元が明るくなる程度です。前照灯としては使えません。
手持ちのLezyne Macro Drive (400lm)との比較もしてみます。

Macro Driveのほうが最大照度が高いですが、
照射範囲内の明るさが均一なX7のほうが見やすく感じます。
ところでこのX7はStVZO準拠とは書かれてないのですが、
RoximのWebサイトでは同形状で350lmのX3Kが認証申請中となっています。
約10m先の正面から見るとこんな感じ。

Macro Drive は胸くらいの高さ(120cm)でも眩しいのに対して
X7はヒザ下くらい(30cm)より上では眩しさが抑えられています。
実用上は十分だと思いますが、規格準拠のためには
より明確にカットするか光量を抑える必要があるのかもしれません。
小型で邪魔にならず、それでいて十分な明るさと視界の広さが得られ、
必要なときはモバイルバッテリーで持続時間を延長できるというこの製品は
夜走ることはめったに無く、でも走るときは結構走る、という私の使い方には
よくマッチしていると感じています。

スマホや補助レバーと同居もなんとか可能な程度の大きさ。
敢えて難点を挙げておくとすれば、
電源ボタンのクリック感が乏しいために昼はON/OFFできたか判りにくいことと、
USB端子のカバーが指では開けにくいこと。
どちらも防水性および小型化とトレードオフするので、仕方ないのかもしれません。
もうひとつ、製品の問題ではないですが、2020年4月現在で日本国内での扱いが無いこと。
良い代理店がつけば日本でも人気商品になりうる実力はあると思うのですが。
価格評価→★★★☆☆ (これが日本で普通に買えれば★4か5なのだけど…)
評 価→★★★★☆ (完璧ではないけど、自分の使い方にはピッタリ)
年 式→ 2018
カタログ重量→ 120g(本体)+14g(台座) (本体実測122g)