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熊本市側から阿蘇カルデラ界隈へ自転車で行こうとすると大きく分けて3つのルートがある。
北側から順に
1.麓の大津町からミルクロードに入り二重峠を越えてそのまま北外輪山を走る。
2.王道の国道57号ルートで正面から上る。(熊本地震で崩れて復旧中なので現在は並行する迂回路を使う)
3.熊本県道28号線で俵山峠を越えて南阿蘇へ抜ける。
この3つだ。
俵山峠は幾つかの阿蘇地方のレビューで既に紹介されていますが、俵山峠に絞ったレビューが無かったので今回詳しくレビューしたいと思います。
~スペック~
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西原村側(熊本空港側)
距離 9.3[km]
標高差 510[m]
平均勾配 5.5[%]
南阿蘇村側
距離 3.8[km]
標高差 225[m]
平均勾配 5.9[%]
側入口標高 194[m]
側入口標高 453[m]
頂上の標高 707[m]
全長 13.1[km]
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スタートは飛行機輪行だったら阿蘇熊本空港。
ターミナルを出たら左手に俵山峠の風車群が見えるので何となくそちらへ向かって走り出せば県道28号に入れる。
位置的にはターミナルの目の前の道のもう一本向こうが県道28号線だ。
飛行機輪行派にとってはとてもアクセスがいい。
他に熊本駅まで新幹線で来た場合は、そのままJR豊肥本線に乗り換えて『肥後大津駅~阿蘇熊本空港駅~』まで鉄道輪行という手もある。
※肥後大津駅から阿蘇駅までの間は復旧工事中で運休しております。
※肥後大津駅から熊本空港まで無料のマイクロシャトルバス(写真のくまモンラッピング車)も走っています。
※肥後大津駅近辺にビジネスホテルが多数あります。
熊本空港は結構な高台にあるので、標高100[m]弱ぐらいの白川沿いから標高200[m]ぐらいの空港までヒルクライムをこなした後に、俵山峠の傾斜のスタート地点へ到着となります。
阿蘇外輪山の外側の裾野は広くどこが傾斜のスタートかよく分からないので県道225と県道28号が交差する西原郵便局近くの交差点をスタートとしてご紹介します。
走り出すとじわりと傾斜が増すが、斜度は概ね一定。道端の飲食店からの誘惑に負けそうになりながら淡々と上る。
途中、麓から見える白いXの正体、
桑鶴大橋を渡って少し進んだところで右折し旧道に当たる南阿蘇安らぎロードに入ります。
ここからが俵山峠のクライマックスだ。
そこにあるのは、草原、電柱、風車、ガードレール。
大〇麦焼酎二〇堂のCMのようなノスタルジーな雰囲気が漂う。
クルマは下の現道を急ぎ行く。
旧道には殆ど来ない。
遠くには阿蘇熊本空港が見える。
こんな景色を楽しみながら淡々と上っていくと左手に現道のトンネルが見えます。
みんなそんなに急いでどこへ行くのだろう。
こっちへ来てのんびり景色を眺めればいいのに…。
この辺りから傾斜がきつくなる。
頂上もなかなか見えてこない。
この旧道、そういえば南阿蘇安らぎロードという名前だった気がするが体力的にはあまり安らかではない。
やがて南阿蘇村に突入。
さらにもう少し進んだところが俵山峠だ。
峠に到着!!…したが峠自体はシンプルな切通し峠。
奥の方に絶景がチラっと見えている気がする。
峠には駐車場があり、脇のスロープを上がっていくと展望台だ。
写真中央で煙を吹いてるのは阿蘇中岳。
その左側にはラピュタの道がある辺りまで見渡せますし、中岳の右側は南外輪山と南阿蘇が広がっている。
阿蘇のスケールのデカさはスマホの広角レンズには収まらないので実際に行って確認することをお勧めします。
南阿蘇側は森の中を細かなワインディングを抜け、途中から草原のワインディングに変わり、最後は県道28号の展望台に出てくる。
草原区間を上から見るとこんな感じ。
草原区間の中はちょうど秋だったこともあり、一面のススキ原であった。
県道28号(現道)に合流。
左手に展望台的な駐車場がある。
こちらの展望台から改めて阿蘇を眺めると、先程俵山峠から見た景色をここに立ち寄った(つまりトンネルを抜けてきた)クルマの人たちは知らないんだなと秘かな優越感に浸れる。
~まとめ~
景色最高、上りごたえ十分、空港からのアクセス最高。
個人的にはミルクロードやラピュタの道と遜色無い絶景を見る事ができる阿蘇外輪山の名道だと思います。
今回は秋の景色でしたが、他の季節の景色も見てみたいので日を改めて再訪したいと思います。
価格評価→★★★★★(通行無料)
評 価→★★★★★(スマホの広角レンズはスペック不足でした。この絶景は是非あたなの眼球でご確認を!!)