購入価格 バイクレンタル料金約40$
社員旅行でハワイに行くことになり、せっかくなのでサイクリングしたいと思いレンタサイクルしました。
ハワイといえばホノルルセンチュリーライドが有名ですが、今回はツアー参加でなくソロライドです。
普通なら綺麗なビーチや山からの風景を紹介するのでしょうが、それは行ってのお楽しみということで、ここでは現地の雰囲気やレンタサイクルの体験談を紹介します。
●事前情報編
現地では国内同様スマホは必須なので、Wi-Fiルーターのレンタルや現地用SIMカード調達が必要です。
私はAmazonで事前にアメリカで使えるSIMカードを購入しました。確か一か月7GBの通信と通話機能付きで1500円位でした。
現地の移動はUBERやLYFTといった配車アプリをメインで利用しました。電話番号登録が必要ですがタクシーよりかなり安いですし、バスの運行本数の少なさや乗り換えの煩雑さから解放されます。短距離の移動でも使えますし、時間を有効利用できます。
チップ文化については諸説ありますが、チップが必要な場面をまず理解する必要があると思います。
自分はマスターしていませんが、おそらく人から直接的なサービスを受けたときにそれなりのレートで払うイメージ。ホテルのベッドメイキングや荷物を運んでくれた人に対するお礼は2・3ドル。レストランではいわゆるウェイターがテーブル毎に担当がつくので、その人に対するお礼で会計時に税抜価格の約15%。タクシーやUBERドライバーに2ドル、荷物積込を手伝ってくれたら割増。
これはこの時私がそう判断して決めたレートであり、確実ではありません。レートは時代によって変わりますし、支払いが必要な状況も変わります。現地人と観光客レートの差もあるようです。フードコートのハンバーガー屋でカウンター受け渡しなのにチップを請求される場合もあります。こればかりは必要ないと思いますが、そういう仕組みがあるならと仕方なく5%払いました。
チップ文化がある場所では、労働者はチップが貰える前提の給与体系になっていますので、チップが貰えないと給与の大半を失うことになります。これでは現地の経済が成り立たなくなり、観光地としても崩壊してしまいます。土地や人々の現在や未来を考えれば払うべきでしょう。
支払い方法は現金かクレジットカードで決済するかやお店により異なる場合もありますので、わからない場合はお店の人に聞きましょう。払う意思があることを伝えることが大事です。とにかく1ドル札が必要になるので、ちょっとした買い物のときになるべく小銭を消費しながら1ドル札のおつりをゲットしましょう。
●宿泊編
私は今回会社が準備してくれた、ワイキキにあるヒルトンハワイアンビレッジに泊まりました。複合施設となっており、レストランやお土産屋、プールなどもあり家族向けにはうってつけです。しかし、とにかく外を出歩く人にとっては無用です。低グレードの部屋だと廊下のしゃべり声が筒抜けだったりします。ですがさすがヒルトンのサービスは良いです。
海外旅行に慣れた方やとにかく安くハワイを楽しむなら、ホテルはただ寝てシャワー浴びるだけの場所ですね。
●レンタルバイクショップ編
ワイキキ周辺にはいろんなレンタサイクルがあるようですが、私はIT&Bにお世話になりました。
ネット予約で簡単にレンタル手続きできます。
Island Triathlon & Bike
https://itbhawaii.com/IT&Bはトライアスロンで有名なショップで、トレーニング指導なども行っております。
Bianchi、Felt、BMC、Argon18のロードバイクの取り扱いがあり、トライアスロンバイクもラインナップがあります。これだけでもこのショップを選ぶ価値があるかと思います。普通のロード乗りには珍しいトライアスロンモデルを選んでも楽しいでしょうし、カーボンロードに乗ったことがない方もじっくり試乗できます。フレームサイズもチョイス可能で、フェルトのレディースモデルもラインナップ在ります。
ボトルゲージ二つにサドルバックが装備されており、パンク修理キットなどの応急処置道具も借りれます。ペダルもSPD、SPD-SL、LOOK、Speedplay、フラットペダルを貸出しており、持ち込みも可能。ヘルメットも借りれるので、服装だけ準備すれば気軽にレンタルできます。お店でウェアや各種ツールは購入できるので、自分へのお土産を兼ねて購入しても良いかもしれません。
ライト・鍵・サイクルコンピューターは貸出していないので、夜間走行する場合や、ショッピングセンターなどバイクから離れる場合は持ち込む必要があります。盗難が多いようなので施錠に気を付けてください。サイクルコンピューターは取り付けが手間なので、GPSタイプ等のセンサーレスが楽です。
●脱線素人バイクインプレッション
私は古いFeltのアルミロードバイクに乗っているので、最新のアルミバイクはどんなものか試したくてBMCのアルミを選択。
ホイールはシマノRS-01、タイヤはコンチネンタルのウルトラスポーツ25cという普通のタイプでした。古いアルミは固い印象なのですが、最新のアルミは路面の振動がかなり柔らかかったです。コンチの太目タイヤもありますが、最新のフルカーボンフォークとトップチューブとの接合部をオフセットして下げた細いリアステーが効いているのだと思います。リアステーなんか簡単に破断しそうなくらい華奢なのですが、メーカーが販売するのだから大丈夫なのでしょう。変なパワーロスも感じないし、アルミフレームは確実に進化していることを思い知らされました
バイクの状態は、BB辺りから結構異音が鳴りますが、回転に支障はなさそうなのでこんなものかなぁという感じ。タイヤは寿命は来ていないですが、トレッド面は少し切れ目が入っていたり、小石が埋もれてました。ひどく荒れた舗装路は少ないですが、パンクには気を付けたほうが良さそう。アメリカンは細かいこと気にしないようですし、不特定多数の人間が扱うレンタサイクルの状態維持は相当大変だと思います。スポークテンションも変に落ちていないし大した振れもない、変速もブレーキもしっかり効くのだから十分と思います。
BMCのフレームサイズの選び方がわからなかったので、少し小さめを選びましたが、当日私の体格を見てサイズアップの提案をしてくれました。フィッティングはサドルの高さをサドルに乗った状態で見てくれます。ハンドルの高さは飛ばしましたが、そんなにコラムが余ってないので、調整したとしても調整幅は少ないです。BMCのアルミはアップ目の印象でした。万人向けかな?
レンタル時はお店のオープン時間で他のお客さんもおり少し慌ただしい雰囲気でした、自分なりにバイクを確認しましたが、空気圧が明らかに低かったのでタイヤ指定値まで入れるようお願いしました。分かる範囲で自分で確認するようにしましょう。
●コース編
オアフ島は各エリア間の移動はフリーウェイと国道がメインで、脇道的なものはほぼありません。広い大通りをひたすら走ることになります。フリーウェイは日本でいう無料の高速道路なので、自転車は通行不可です。国道は工事などで通れない場合があるので、事前に交通事情を確認しておいたほうが良いです。
https://www.khon2.com/(WEATHER欄からTrafficを選択)
私は同じ道を往復しないでワイキキからカイルアビーチに行きたかったのですが、カイルアからワイキキまで縦に横断する61番線パリハイウェイが地滑りの影響で交通規制がされているので、結果的にホノルルセンチュリーライドとほぼ同じルートになりました。
海外で長距離はちょっと勇気がいるので、TheBUSを利用して片道だけでも十分楽しめると思います。TheBUSの車両は自転車が積めるようになっていますので片道利用もアリ。ただ運行本数は多くないので、アラモアナショッピングセンターの大きな乗り場からTheBUSで移動して、ワイキキに帰ってくるのが安心です。
ところどころコンビニやショッピングセンターを通過しますので、補給ポイントは事前に確認しておけばさほど不便しません。それより現地で何を補給するか確認したほうが良いと思います。日本とはかなり異なるドリンクのラインナップで、アクエリアスやポカリスエットの代替品は謎フレーバーのカラフルなゲータレードになります。口に合うか心配なら日本から補給色を持ち込んだほうが安心です。自分はゼリーだけ持ち込みました。
●現地の雰囲気編
ハワイといっても田舎ですので、ワイキキ周辺を離れたらただひたすら田舎道です。道も広いですし、右側通行と信号の表記を間違えなければかなり快適に走れると思います。峠道などは多少舗装路が荒れているところもありますが、全体的には大丈夫。車の運転もほとんどの車はマナー良いです。一度だけ、峠を少し車道に出てえっちらおっちら登っていたらめっちゃクラクション鳴らされましたが。
それより町の治安に気を付けるべきです。IT&Bのスタッフも言っていましたが、スポーツバイクの盗難がすごく多いようです。自分が借りた前週にも、ショッピングセンターに停めていた店のバイクが盗難されたそうです。
少し寂しい雰囲気のエリアに入るとヤンキーや浮浪者が多いです。即犯罪に巻き込まれるわけではないですが、注意に越したことはありません。
●まとめ
ハワイは海外の中でも観光客にフレンドリーで過ごしやすい国ですし、自然の景色もすごく良いのでお勧めです。日本では大量の車やトラックの砂埃にまみれながら幹線道路を走ったり、幅の狭いサイクリングロードばかりですが、ハワイでは海岸沿いを走れど走れどひたすら綺麗な海を見渡せ、峠からの眺めは最高です。ワイキキでお買い物も良いですが、ハワイの魅力はとても豊かな自然だと思います。
ただやはり海外なので、防犯にしっかり務めましょう。日本であまり報道されないだけで、実際に日本人も被害にあっていますし治安は悪いです。海外旅行保険や緊急連絡先の確認などは自己責任です。
評 価→★★★★★