購入価格 ¥180
ピットインとは、ザバスが展開するスポーツ用エネルギー補給食のシリーズです。
ゼリータイプのものもありますが、エネルギージェルはフタ付きの袋に注入されたタイプの商品です。
さっき気づいたのですが、現在では商品名が「エナジージェル」に変更されているらしいですね。
ジェルタイプの補給食はグリコのCCDワンセコンドしか口にした事が無かったので、
ものは試しと思って一つ買ってみました。
○容器の特徴
↑こんなん
自転車で日帰り長距離を走る場合、大抵の人はバックパックを背負いませんので、
食べ物の類はもちろん、空になったパッケージのゴミも一緒に背中のポケットへ突っ込む事になります。
固形物なら特に問題ないものの、ビニールから染み出した甘ーいジェルの残りがジャージに付着するともう大変。
ポケット内に仕舞った物を取り出すたびに手はベトベト、グローブもベトベト。
水で洗おうにも、そういう時に限ってボトルの中身はスポーツドリンクだったりするものです。
ピットインやグリコ・ワンセコンドのフタ付き容器は、そうしたゴミ捨てまでの煩わしさもそうですが
「開封してからちょびっとずつ飲みたい欲」も満たしてくれる画期的なものだったのです。
○成分
主成分は炭水化物と電解質です。脂肪とタンパク質は含まれません。
狙っている効果は、即効性のあるエネルギー補給と脚攣り防止、熱中症予防といったところでしょうか。
クエン酸を1.1g配合することで、グリコーゲンの貯蔵を助ける効果に期待しているのかもしれません。
○味と食感(※)
まず、濃い。とんでもなく高濃度な液体ですコレは。
異様なまでにドロッとしていて、かなりしつこく口内に居座ります。
例えて言うなら、イチゴにかける練乳を1.5~2倍に濃縮したような口触り。
休憩中に恐る恐る飲んだので被害は免れたものの、
走行中に勢いよく「ギュッ!」と絞り出していれば、口いっぱいに広がる謎の感触にショックを受けて落車していたかもしれません。
原液で飲みきるのは不可能だと判断し、少量のピットインを口に含んでから水で流し込む作戦に切り替えたのですが、
あまりに濃度差がありすぎるせいで水だけがさっさと食道へ行ってしまい、
口の中には結局ピットインが残る結果に終わりました。
「ピーチ風味」を謳っていて、言われてみれば確かに桃の香りも味もしますが、
桃味に隠れるようにして何故か「梅のようなもの」が混ざっています。
初めて飲んだ時、思わず「誰だお前!?」とツッコミを入れたくなりました。
ソイツが梅のようなものだと気づくまでに半日くらいかかった・・・
味の比率で言うと、3:2:5。
桃:たぶん梅:度し難いSomething
要約すると、ふつーにマズい。
甘さじゃないんですよ、この味の原因は。
確かに甘いんですが、もともと強烈な甘さに梅由来と思しき酸っぱさが微かに加わり、
度し難い何かの味が合わさって大変な事になっていました。
○まとめ
恐らくですが、RedBullやMonsterEnergyといったドリンクを飲める人であれば
普通に補給食として摂取できるのかもしれません。
僕は無理です。説明書きでは水に溶かして飲む方法も提案されていたのですが、
それなら最初からパウダースティックを買っておけば事足ります。
実は、ピットイン・エネルギージェルの成分はワンセコンドCCDの成分とほぼ同じなのです。
電解質はピットインの方が全体的にやや多いですが。
しかし、ワンセコンドのレモン風味は普通においしいので、何がこんなにも違うのか理解しがたい。
これはもう買わないかな。
僕は昔、登山をやっていたのですが、当時も今も携行食は「おやつ系」がほとんどです。
井村屋の羊羹や不二家のカントリーマアムには それはそれはお世話になったものでした。
最近のマイブームはくるみ餅とハニースティンガーです。パワーバーのコーラ味グミも好きです。
機能食品というかエネルギードリンク系の補給を原則しないのは、味の好みもありますが
「食事は楽しんで摂るもの」という考えがあるからで、
流動食のようなものでカロリー摂取を済ませるのは どうしても好きになれないのです。
休憩時間が1~2分くらい余計にかかったとしても、食べる楽しみだけは失いたくないのだ!
↑こういう考え方を延長した先にあるのは、「今日は60km走ったから二郎は実質ゼロカロリー」という危険極まりない思想です。
ううっ頭が痛い・・・
価格評価→★★★★☆
評 価→★☆☆☆☆
※書くまでもない事ですが、味の感じ方、好き嫌いには大きな個人差があります。
筆者の味覚が中学生レベルだという事は書き添えておきます。