購入価格 ¥0(通行無料)
国道173号線は、大阪府池田市から京都府綾部市に至る一般国道である。(Wikipediaより。)
その大阪府と兵庫県の間にある兵庫県側の坂が
[Cycling Courses] 国道173号線 天王峠
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=15046&forum=124です。
今回ご紹介するのはその天王峠の旧道です。
先にお断りしておきますが、冒険者向けの道です。
過去にGP4000SⅡを履いたロードで突破してみた事もありますが、落ち葉に隠れた鋭い石に撃破されております。しかもコケを踏むと派手にホイールスピンするので上りも油断出来ない。下りは説明するまでもなく危険。大人しく現道を走る方が快適かつ安全です。
それでもロードで突っ込んでみたい人や覚悟の出来ている人だけロードでお進みください。
MTBやグラベルロードの方はフツーにお楽しみください。
~スペック~
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距離 3.4[km]
標高差 205.0[m]
平均勾配 6.0[%]
麓の標高 293.0[m]
頂上の標高 498.0[m]
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側下の入り口は兵庫県丹波篠山市の福住交差点から大阪方面に向かって少し進んだ所にある側道に降りるような感じの道です。
左奥に鉄道車両が見えてます。
某企業の保養所らしいです。社長さんの趣味でしょうか(^^;
R173現道の高架の下をくぐり、左側の道を直進。
現道の右側に沿ってゆっくり高度を上げていきます。
コケに覆われた謎のブロック。
何かラ○ュタっぽい。
この付近の路面はコケが多く、ヒルクラ中に派手にホイールスピンする事もしばしばなので落車にはご注意ください。
この日はブロックタイヤのMTBなので少々滑っても大丈夫ですが、GP4000SⅡを履いたロードではなかなかスリリングでしたよw
地形を橋で跨いでいく現道とは違い、地形に沿って進む旧道。
そのせいでヘアピンコーナーを交えながら現道の高架の下を2回くぐる場所がある。
旧道走ってるなーという雰囲気が大変色濃い区間だ。
高架を2度くぐった後は再び現道のお隣。
この付近で1か所小さな崩落がありました。
これ、現道のすぐ脇から崩れてるんですが、大丈夫なんでしょうか...
現道と旧道の間に転がる巨岩。
この付近の山は一見何もなさそうな山肌の森の中にこういった岩がいきなり落ちている事がある。もっとデカいのもある。
いきなり落ちてきたら嫌だな...
巨岩を過ぎたら現道を横断。
向かいの車止めの間を通って後半戦に突入する。
最初は明るいがすぐに暗い森に突入。
あまり見かけない警笛ならせの標識。
山奥の都道府県道ならまだしも、国道ではほぼ遭遇することがない。
旧道が現役だった頃はやかましかったんだろうな(・ω・;
小さな石橋。
良い雰囲気です。
そして崩落祭りが始まるw
この写真を撮った時で3か所ぐらいだったかな?
道がどんどん腐って自然に帰りつつある区間なので崖側の路肩は踏まない方が良い。そして落ち葉の中にも要注意。
サバイバルパンク修理術
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=14931&forum=106の現場となったのが丁度この辺りです。
あの強烈な耐パンク性能を誇るGP4000SⅡを破壊できる鋭い石が落ち葉の中に隠れていますので慎重に。
崩落現場を通り過ぎるとまた開けてきてゆったりとしたヘアピンを曲がれば頂上だ。
ほぼ頂上という場所に丹州街道古民謡の石碑がある。
米所の丹波国から浪速(なにわ)までここを通って米俵が運ばれていたようだ。
余談だが、この地域周辺には『米(食用&酒米)を運ぶ峠』『但馬牛を連れて越える峠』『舞鶴軍港へ向け出兵する時に越える峠』『小豆を運ぶ峠』『郵便屋さんの峠』といった歴史的伝承が残る峠が数多くある。
峠という場所にはやはりこういう旅のコンテンツが必要だ。自分の脚でその土地を知り歴史を知るのは自転車旅の醍醐味。こういった石碑や看板の類を読むのはとても楽しい。
ここを過ぎれば現道のトンネルの横に合流します。
旧道区間は以上です。
【通行時の注意】
上半分の区間はガチガチに固められて通行止めになってたり工事されてたり通行止めが解除されてたりといった変化を見掛ける事が多い。下半分の区間は通行止めは少ないですが時々閉鎖される事があります。旧道となった今でも一応何かしら管理はされているようです。
林業関係の方やハンターさんやモーターサイクル乗りの方の通行も時折あるので、一応心に留めて通過してください。
【お願い・知って欲しいこと】
旧天王峠は道自体はいい感じに自然に還りつつある美しい道なのですが、残念ながら大量の不法投棄物があります。わざわざ持ってきて捨てたと思しき大型のものから、現道を走行中に投げ捨てたと思しきものまでサイズも内容も様々。
とりあえず捨てるな。
【総評】
道自体はとても良い雰囲気の旧道なのですが、不法投棄が残念ポイント。
コケと尖った石と崩落には十分ご注意の上お楽しみください。
価格評価→★★★★★(通行無料)
評 価→★★★★☆(不法投棄が残念ポイント)