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国道372号(こくどう372ごう)は、京都府亀岡市から兵庫県姫路市に至る一般国道である。(Wikipediaより)
300番台のマイナー国道ながら、神戸の地震の時には京都から加古川姫路近辺までの迂回路として大活躍していたと聞き及びます。今はあちこちバイパス化されて更に便利になり、京阪神回避の下道ルートとしても結構便利。
そんな国道372号線の京都府と兵庫県の境に位置する天引峠(あまびきとうげ)は古代山陰道の峠。
2003年に天引トンネルが開通し今はその役目を終えたように見えるが、林業農業の方や、ハイカーさんや、自転車乗り目線では今も現役。
なお、国道372号線は
『こくどうさんびゃくななじゅうにごうせん』
と平仮名に直すと結構長いので、
ここを良く通る人は
『さんななに』
と呼ぶ事が多いです。
個人的には
『みなつ』
と呼んでこちらの呼び方を勝手に布教中。
漢字で書くと、天引深夏嬢です。(勝手に擬人化)
絶対可愛い!!(確信)
~スペック~
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兵庫県側
距離 0.6[km]
標高差 37.3[m]
平均勾配 6.3[%]
京都府側
距離 1.6[km]
標高差 93.0[m]
平均勾配 5.8[%]
兵庫県側入口標高 281.7[m]
京都府側入口標高 226.0[m]
旧天引峠標高 319.0[m]
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撮影時は兵庫側 ⇒ 京都側の順で走ったのでその順番でご紹介します。
入口は右側のソフトポール。
一応通行止めっぽくしているが入ろうと思えば普通に入れるし、よくよく見ると軽トラが出入りしている痕跡もある。
後で出てきますが、反対側の入り口はもっとしっかりした車止めがあり、四輪は通れないようになっています。
正面は天引トンネルです。
入ってすぐは奇麗な路面です。
殆ど誰も来ないので道路のど真ん中でのんびり撮影。
もう少し進むと狭くなってくるように見えるが、それは単に右側の落ち葉の影響というだけだ。
哀愁漂ううねうね道標識が現れ緩いワインディングに入る。
・・・と、もう頂上だ。
標識が取り外された何本かのポールと一緒に、古い国道標識と多紀ライオンズクラブの看板だけが今も残っている。
他に、小さなお地蔵さんと天引峠に関する記述が書かれた看板、そして地理院地図には記載されていない作業用林道と思しき道がある。
下のバイパスには無い旅のコンテンツが随所に見受けられる。
下りに入る。
間伐がしっかりされているせいか案外明るい。
道は右へ左へ地形に沿ってうねうねと曲がってゆく。
所々に落ち葉や木の枝が溜まっており、その中に落石が隠れている事にだけ気を付ければロードでも普通に通れる。
グラベル系の自転車なら何も気にしないでいい。
下りの後半はRの大きなヘアピンコーナーを2つ繋いだ直線路。
避暑地にやってきたご令嬢が、日傘を差しつつふらっと出てきそうな雰囲気でしょ?w
木の間から、一段下の旧道とそのさらに下の現道が見える。
急ぎゆく車を見て、便利になった道の代わりに失ったものを想う。
今はもう誰も見に来ない山桜の横を通り抜け、
最後はこんな感じで現道に復帰する。
ここの車止めの形態がちょくちょく変わるのですが何か意図があるのだろうか...。
【総評】
バイパストンネル開通によって忘れられつつある旅の情緒が点在する美しい旧道。
短いですが大変良い道です。
交通量は農業林業関係の方以外ほぼ皆無。
落ち葉の中の落石にだけ注意。
価格評価→★★★★★(通行無料)
評 価→★★★★★(美しい旧道)
<オプション>
トンネルの方はというと。
片側のみではありますが広い自転車歩行者用の通路が併設されており、そちらへ誘導する分かりやすい看板もキチンと設置されている。
自転車目線、歩行者目線でも普通に通りやすいいい道となっています。
評 価→★★★★★