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自宅PCのOSは、Windows XPサポート終了後から今までLinux系で運用をしています。
昨年まで使っていた自宅PCは、CPU Pentium4搭載のもので、OSはLinuxMint。
昨年から現在までは頂き物のPCを運用しています。
マイPCの簡単なスペックは以下の通り。
CPU Intel® Core™2 CPU 6700 @ 2.66GHz × 2
メモリ 2.9 GiB
OS Ubuntu 18.04.2 LTS
この環境でeTrex30xを運用するに当たり、自分自身が困ることが無いように今後の備忘録として、以下に現在行っている作業の流れを記載しておきます。
(しばらく作業をしない期間が続くと忘れてしまいます)
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【Linux環境で、ルートとウェイポイントを含んだGPXを作る方法】
私が普段行う作業項目は以下の通りです。
①ルートラボで、ルートを引く
②ルートラボで、KMLをエクスポートする
③Googleマイマップで、②でエクスポートしたKMLをインポートする
④Googleマイマップで、ウェイポイントを作成する
⑤Googleマイマップで、ルートデータとウェイポイントを合成されたトラックファイル(KMZ)をエクスポートする
⑥KMZをGPXへ変換する
⑦GPXをテキストエディタ等で書き換えをして、etrex30xでのウェイポイントのメモ表示を正しくする
⑧作成したGPXをeTrex30x内にデータ保存する
⑨登録したウェイポイントを近接アラートに設定する
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①ルートラボで、ルートを引く
ルートラボを使い普通にルートを引いて、保存します。
②ルートラボで、KMLをエクスポートする
作成したルートを、Googleマイマップでトラックファイルを読み込ませるために、KMLをエクスポートします。
(GoogleマイマップはGPXにも対応しているのですが、ルートラボで作成したGPXをGoogleマイマップにインポートさせると読み込みをしてくれません)
③Googleマイマップで、②でエクスポートしたKMLをインポートする
手順1.Googleマイマップサイトへ行き、”新しい地図を作成” をクリックする。
マイマップを初めて利用する場合はこの画面。
新しい地図を作成をクリックする。
手順2.左の操作欄の 無題のレイヤ の下 ”インポート” をクリックする。
手順3.”デバイスのファイルを選択” をクリックするか、②で作成したKMLをドラッグする。
”デバイスのファイルを選択” をクリックする場合は、その先の画面で②で作成したKMLを選択します。
これでインポート完了です。
④Googleマイマップで、ウェイポイントを作成する
(パターン1):Googleマップ上に登録されている地点をウェイポイントとする場合
今回は ”道の駅 しらまの里” をウェイポイントとしてみます。
手順1.”道の駅 しらまの里” をクリックします。
手順2.”地図に追加” をクリックします。
手順3.枠下部の ”編集します” をクリックします。
手順4.上から1段目にウェイポイントの名前、上から2段目にその地点の説明を記入します。
1段目の枠内は、eTrex30x上でそのまま地図上で表示される名称になります。
2段目の枠内は、eTrex30x上の地図上でウェイポイントをクリックした先の画面で、メモとして表示されます。
手順5.”保存” をクリックします。
これでウェイポイント登録完了です。
(パターン2):地図で表示されていない地点を自由にウェイポイントとする場合
手順1.地図上方の ”マーカーを追加する” をクリックします。
手順2.登録したい地点でクリックします。
クリックするとこういう画面になります。
手順3.枠が表示されます。上の段にウェイポイントの名前を、下の段にその地点の説明を記入します。
eTrex30x上で表示される内容は(パターン1)と同じで以下の通りです。
1段目の名前は、eTrex30x上でそのまま地図上で表示される名称になります。
2段目の説明は、eTrex30x上の地図上でウェイポイントをクリックした先の画面で、メモとして表示されます。
手順4.”保存” をクリックします。
これでウェイポイント登録完了です。
左側の枠内 下の方に2つ ”道の駅 しらまの里” と ”日高川沿い”が表示されています。登録された証です。
(おまけ)
マイマップ上で検索窓で”コンビニ”等のキーワード検索をかけることで、ウェイポイントを簡単に作成することができます。
手順1.検索窓に”コンビニ”と入れて実行します。
手順2.検索の結果の中から、ウェイポイントを作成する。
黄緑色のマーカーがヒットした結果です。
ヒットした結果のなかで、必要なものをクリックして上で説明した
”(パターン1):Googleマップ上に登録されている地点をウェイポイントとする場合”
の作業を行います。
そうすればウェイポイントを作成できます。
⑤Googleマイマップで、ルートデータとウェイポイントを合成されたファイル(KMZ)をエクスポートする
要するに①-④で作成したルートとウェイポイントを1つのテキストファイルに落とし込む作業です。
手順1. 無題の地図 の右側の ”︙” をクリックし、その下に表示される ”KML/KMZにエクスポートする”をクリックします。
手順2.KML/KMZにエクスポート 枠の ”ダウンロード” をクリックし、データを保存します。
これでPCのダウンロードフォルダ内に 完成したKMZが保存されています。
(KMLでも全く問題ありません。⑥の作業をKMZをKMLに置き換えれば可能です)
⑥KMZをGPXへ変換する
eTrex30xにGPSデータを読み込ます為に、GPXファイルへ変換します。
私は gpsvisualizerを使用しています。サイト上で簡単に変換・ダウンロードができます。
http://www.gpsvisualizer.com/ 手順1.上サイトへ行き
Get started now! 枠内の
”Upload a GPS file” で⑤で作成したKMZファイルを選択します。
”Choose an output format” で GPX file を選択します。
”convert it” をクリックします。
手順2.Click to download 20190316203424-70204-data.gpx みたいな所をクリックします。
これでGPXがダウンロードできます。
⑦GPXをテキストエディタ等で書き換えをして、etrex30xでのウェイポイントのメモ表示を正しくする
”④Googleマイマップで、ウェイポイントを作成する” の”手順4.上から1段目にウェイポイントの名前、上から2段目にその地点の説明を記入します。”
で説明した
ポイントマネージャーや地図上でウェイポイントを選択する画面で表示される”メモ”をeTrex30xで表示する為に、この作業が必要となります。
手順1.テキストエディタ等で、GPXを開きます。
手順2.テキストの文字列を見て
例えば
これから→ <wpt lat="34.015072" lon="135.334465">
これ→ </wpt>
の間に書いてある文字が、ウェイポイントの情報です。
ウェイポイント毎に
<wpt lat="34.015072" lon="135.334465">
<name>道の駅 しらまの里</name>
<desc>休憩ポイント1</desc>
<sym>images/icon-1.png</sym>
</wpt>
等と書いてあるので、descをcmtに書き換えます。
そうすると以下の通りになります。
<wpt lat="34.015072" lon="135.334465">
<name>道の駅 しらまの里</name>
<cmt>休憩ポイント1</cmt>
<sym>images/icon-1.png</sym>
</wpt>
descを
cmtに書き換える
この書き換えをすることで、eTrex30x上でウェイポイントのメモに正しく表示がされるようになります。
手順3.保存をします。
(おまけ)
これから→<trk>
これ→</trk>
の間に書いてある文字の中に
<name>無題の地図</name>
このように
<name>と
</name>で囲われている部分があります。
これはeTrex30x上で表示されるGPXファイルの名称です。ついでに変更しておくと良いです。
これでGPXをいじるのは終了です。
⑧作成したGPXをeTrex30x内にデータ保存する
手順1.PCとeTrex30xをUSBで繋ぎます。
手順2.Garmin/Garmin/gpxに作成したGPXを保存します。
私の場合は、
8.0GBボリューム(MicroSDのことです)/Garmin//gpxに保存しています。
これでGPXをeTrex30xに保存完了です。
⑨登録したウェイポイントを近接アラートに設定する
近接アラートでは、ウェイポイントから任意の半径に出入りする際にアラーム音が鳴るように設定ができます。
ここからはeTrex30xの操作になりますので、PCからeTrex30xを外します。
eTrex30xのメイン画面から
手順1.”近接アラート”を選び
手順2.”近接ポイント作成”を選び
手順3.”ポイント”を選び
手順4.”先程作成したウェイポイント(ここでは 道の駅 しらまの里)”を選び
手順5.”使用”を選び
手順6.”任意の半径”を記入し”OK”を選びます。ここでは0.3マイルとしておきます。
これで一つのウェイポイントが近接アラートとして登録されました。
続けて近接アラートを作りたい場合は、”近接ポイント作成”を選び、手順3-6を繰り返します。
その場合、④Googleマイマップで、ウェイポイントを作成する。の作業で複数ウェイポイントを作っておかなければなりません。
これでウェイポイントを近接アラートに設定することが完了しました。
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これで作業終了です。
後は、いつもどおりルートを選択して走り出せば良いだけです。
【終わりに】
今回の方法だけでなく、色んな方法を知っておくと、ウェブサービスやアプリの利用ができなくなった場合に対応がしやすいと思いました。
linux環境では、Windows環境で使用できるアプリが使用出来ない場合が多いので、より柔軟な対応が必要となります。
ルート作成は、ルートラボ・Ride With GPS・GPSies。
ウェイポイント作成は、GoogleMapのマイマップ・GPSies。
等
価格評価→★★★★★(運用するに当たり費用はかからない)
評 価→★★★☆☆(使いこなすのに大変だった・・・やっと人並みに使えるようになり嬉しい)