購入価格 ¥16950
ナイロン100%の軽量レインウエア。
身体になじむパネル構成と十分に長い袖。なかなかカッコいいシルエットで、軽量。着用感も極めて良好です。
とにかく小気味よい位に袖が長い。実にすばらしい。やっぱり雨用ジャケットはこうでなければねぇ、と思わせてくれます。レイングローブの袖を余裕で覆うことが出来ますし、また、袖の先端には親指を通すループがあるので、薄手のグローブ(というか大抵、薄っぺらな防水ニトリル手袋を通常の手袋の上に併用)の時はここに親指を通すこともできます。
なお、サイズはXL、使用者は180cm×65kgです。
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縫い目は薄手の防水テープでシールされています。下の画像ではわかりにくいですが。かなり薄いテープですが、3年間、数十回の使用で、切れる様子は全くありません。
これは伸縮性シリコンの滑り止め。ちゃんと効いています。
とまあ、ここまでは良かったのですが、肩の黒い生地部分(Micro Shell Stretch生地とかいうらしい)が多少、浸水しやすいようです。ストレッチ故、でしょうか。気になるほどではありませんが。
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結論としては、
1時間雨量が1mm程度の通常の小雨であれば問題なし。4mm程度のしっかり降る雨であれば30分、30mmの土砂降りならあっという間にジワジワと浸水してきます。あくまでも強くない雨の中を軽快に走る、という用途で使うのが適切です。私は雨天走行を年中やっていますが、それはせいぜい自転車通勤の範囲内にとどまることが多く、その程度であれば、この性能で全く十分。この見栄えの良さですから、軽量レインジャケットの防水性能としては、これで十分ではないかと感じています。ただし、ブルべのように長時間の雨天走行をするとなると、少々物足りないということになると思います。
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何故か背中のポケットの中にご丁寧にも袋が入っていて、コレに収納できますよ、ということらしい。
ですが、こういう袋は早々と撤去。面倒なので、この手のウエアは大抵、こんな風にしています。きれいに畳んで、丸めてゴムでとめるだけ。なんだかんだ言ってコレが最も手早くきれいに小さくできます。なお、きれいに畳むときに、立った状態で畳まないと素早くできませんヨ。真ん中のヤツが当該レインジャケット。
参考までに左はパールイズミのウインドブレーカー(2008)、右はsportfulの超軽量ウインドブレーカー(2017)です。
なお、購入してから3年以上経過し、すでにかなりの使用回数となっていますが、防水性能の劣化がほとんど見られず、その点は満足しています。
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以下、レインウエア走行に関して、私の場合。
体が放散する蒸気を通す生地を採用していれば、体側の水蒸気圧が外のそれより高い分だけ汗の蒸気(湯気ではなく気体)が外側に排出されますが、いずれにしても、空気中の水蒸気圧がほぼ飽和状態となる雨天時に使うので、内外の水蒸気圧差が小さいため、その量は全く大したことがないレベル。どれほど優秀な透湿メンブレンであっても、その事情に変わりはありません。外気が40℃で土砂降りだったとしたら、完全に水を遮断して水蒸気を完璧に通すメンブレンは、その性能をいかんなく発揮して、外の水蒸気を体側に透過させてしまうことでしょう。何も運動していなくてもどんどん湿気が体側に溜まるはずです。気温が高い状態で雨、などという状況で汗がどんどん抜けて蒸発していくなどといううまい話などあるはずもありません。気温が10℃以下でも、雨天ではないときと同じように走れば、いずれ自分の汗で水没してしまいます。というわけで、気温に合わせてウエアを慎重に選び、じっとこらえて相応の低負荷で走ることに徹すれば、ジャージやレーパンは湿る程度で済みます。湿った程度で到着先の室内でレインジャケットを脱げばやがて、ジャージも体温であっという間に乾いてしまう、という使い方ができたとすれば、そのレインジャケットの性能は、十分だと思います。まあしかし、雨天だからと言ってパワーをセーブするなんてありえないぜ!という方もいらっしゃるわけで、その場合は濡れても身体が冷えない程度の軽めの雨対策が適切、ということになるでしょう。
さて、真夏の灼熱地獄が一変して雷雨で土砂降り、というような場合は、あっという間に気温が10℃近く急落することもあります。同時に身体が一気に水冷されて体温が下がりますので、特に心臓に問題を抱える人などは危険です。レインジャケットはこんな時、必須です。こういう場合はレインジャケットが多少浸水しても体温を維持する効果は十分ありますし、上半身だけの保護であってもその効果は絶大です。タイミングよくレインジャケットを使うことで体調を崩さずに走ることが出来ます。
いずれにしても雨天走行は経験を積んで自分に適したノウハウを積み上げていけばよいかと。気が付けば他人と全然違う雨天走行様式を身に着けてしまったりして!
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆
年 式→2016
実測重量 150g