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*2019 ハンドメイドバイシクル展


 
baru  2019-2-25 21:16
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*2019 ハンドメイドバイシクル展
入場料 ¥無料

毎年、科学技術館で行われているハンドメイド自転車の展示会。今年は科学技術館が改装中のため、平和島の流通センターで開催されました。2019/2/23-24の2日間開催。



■来場動機
2012年から毎年訪れています。

今年は妻のフレームが細山製作所のブースに展示されるため、少々緊張しての来場となりました。



■イベント概要
イベント名通り、フレームビルダーの方々が数多く集うイベントですが、その他にも「使用する人々の目的に合わせた自転車」ということで、高齢者や障害者の方向けの自転車も出展されています。

今回出展したビルダーは過去最高の53社。その他にも、トークショーや一日体験コーナーもあります。



■ビルダーブース紹介
2/24(日曜)に行ってきました。週末のどちらかは自転車に乗らないと体調を崩すので、土曜日は妻と霞ヶ浦を走っていました。妻の自転車は展示されていて乗れないので、レンタサイクルで回れるところ……ということで霞ヶ浦を選びました。

浜松町まで行ってから東京モノレールに乗り換えて流通センター駅へ。東京モノレール、初めて乗りました。駅は会場至近ですが、ちょっと運賃は高めですね。あと、今回ハンドメイドバイシクル展の開催された展示ホールは向かいに前時代的な喫煙所があって、若干気になりました。


(1) LEVEL(マツダ自転車工場) - 東京都荒川区
入ってすぐの所にあったのは、LEVELブランドで有名なマツダ自転車工場のブース。代表者の名前が、松田志行さんではなく松田裕道さんになっていましたね。代替わりでしょうか。


展示されていたのは、LEVELの最上級フレーム「SUPER PRESITGE」。


細部に至るまで丁寧に仕上げられていることが伝わる美しいフレームです。塗装も綺麗。


(2) QUARK(細山製作所) - 神奈川県相模原市
現在でもレースで入賞するほどの健脚を誇る細山さんの工房です。私も妻もここでフレームを作ってもらいました。ブランドを2つ持ち、レース用の「QUARK」とツーリング用の「FUTABA」を使い分けていますが、今回の展示はQUARKのみです。


こちらは妻のロードレーサー、ピンク号。CBNでもレビューされているフレームです。装飾された1点もののラグが特徴。通常、装飾用の意匠を施す場合、パイプにラグ風のプレートを貼り付けて、ラグレスで仕上げることが多いと聞きます。しかし、このフレームはラグ自体を装飾し、通常のラグフレームを作る場合と同じ工法で作られています。

目を引く色でもあるため、多くの人が足を止めていました。頑張って綺麗にした甲斐がありました。なお、価格18万円とありましたが、これは誤植。正しくは26万円です。


左のフレームは固定ロード。細山さんは普段から固定ギヤ(フリー機構なし)のロードを好んで乗っており、作例も多いビルダーさんです。このフレームの乗り手もかなりの健脚で、東京から鹿児島までを1日200㎞走って往復したとか。固定ギヤで200㎞とか想像できません。


(3) HELAVNA CYCLES - 東京都港区
フレームビルダーさんは既に還暦を迎えている方が多いのですが、最近は若いビルダーさんが続々とデビューしています。HELAVNAさんもその一つ。



トップチューブの塗装が印象的な一台。


ブランド名にちなんだ模様でしょうか。ラグと塗装も手が掛かっていますね。


(4) SILK(絹自転車製作所) - 埼玉県比企郡
片倉シルクの流れを組む絹自転車製作所。独創的な折りたたみ自転車も得意としており、今回はダウンチューブの無い折りたたみ自転車を出展していました。


工業用ワイヤーをダウンチューブの代わりに使い、折りたたみ時のサイズダウンを実現しています。会場での注目度はトップクラスでした。


(5) TOEI(東叡社) - 埼玉県川口市
ツーリング車の代名詞的な存在であるTOEI。今回はジャパンバイクテクニーク(以下、JBT)向けの車両を展示していました。


JBTは今年初開催となる大会で、ツーリング文化発信のための大会だそうです。普通、レースと言えば走るだけですが、このイベントは自転車を作るところから始まるのがユニークな部分。今回の会場にはTOEI以外にも、この大会に参加するビルダーがJBT用車両を出展していました。


TOEIが作ったのはこちらの車両。TOEIと言えばホリゾンタルでスレッドステムのラグフレームのイメージが物凄く強いのですが、スローピングでアヘッドステムのラグレスフレームという驚きの仕様。1300gの軽量フレームという攻めたスペックになっています。ペダルもクランクブラザーズ。ボトルケージはカーボン製の9gのもの。それでもダブルレバー。ダボやキャリアを残している以上、荷物の積載方法は伝統的(パニアバッグなど)に行うと思われます。ブランドによって守るべき伝統と革新すべき場所の考え方の違いが出て興味深いですね。


(6) MAKINO(Mマキノサイクルファクトリー) - 千葉県我孫子市
競輪でも高い人気を誇るMAKINOも、JBT向けの車両を出展。ロングライダースの執筆仲間でもあり、同社でビルダーを務める坂西さんが車両について説明してくれました。


ネオ・ツーリングスポーツと名付けられた未塗装のフレーム。雑誌「シクロツーリスト」編集長の田村さんのオーダーで作られたそうです。


極太パイプにフラットマウントのディスクブレーキを採用。ワイヤー類も内装。装備はバイクパッキング前提で、前三角内のフレームはボルトオンで取り付けるタイプと、最新規格全部入りの新世代バイクと言うべきフレームです。TOEIとはアプローチが全く違いますね。サイクルスポーツ誌での連載と連動ということで、田村さんのやりたいことを全て詰め込んだそうです。


(7) RAVANELLO(プロショップタカムラ製作所) - 東京都練馬区
未だにスチールフレームで競技の第一線を張り続けるRAVANELLO。シルエットからして非常にレーシーです。


新作のAIRは、カーボンフレームと見まごうばかりの極太パイプを使用。個人的には会場内で一番印象に残ったバイクです。COLUMBUSのAIRパイプを使用し、横剛性の高さにこだわった一台とのこと。


フォークはカーボンのベンド仕様。既にCOLUMBUSは一般には販売をやめていますが、特別に作ってもらっているそうです。「乗り心地の良さの要なのでこだわっている」と、ビルダーの高村さん。既に70歳を越えているはずですが、情熱が伝わってきました。

納期は半年以上。レース活動に帯同することが多いのに加え、もう一人いるビルダーの方もトラック競技のメカニックで忙しく納期が延びてしまうと仰っていました。


(8) KOHAK(バイシクルわたなべ) - 静岡県静岡市
東海地方からの出展、KOHAK。「バイシクルわたなべ」というプロショップのブランドです。確かこの店、店舗には足を運んだことがあるんですが、フレーム作成もやっているとは知りませんでした。調べてみると、ビルダーの前澤さんは東洋フレームで修業されたそうです。


綺麗なラグレスのグラベルロード。上下異型でダボ穴付きフォークなど、モダンスチールの香り漂うスチールバイクです。レース系ではRAVANELLOが印象に残りましたが、グラベル系ではここが一番印象的でした。確かに各部の意匠(シートクランプとか)は東洋フレームの遺伝子を感じます。


(9) TOYO(東洋フレーム) - 大阪府柏原市
大阪からの出展、東洋フレーム。以前は関西からの出展も多かったようですが、最近は東洋フレームくらいになってしまいましたね。


今回出展されていたのはチタンフレーム。フレーム単体価格、100万円! 一見するとステンレスかと思いましたが、チタンです。スチールフレーム用に作ったポリッシュ技術を適用したとのこと。


(10) Abukuma(あぶくま自転車工房) - 福島県西白河郡
MAKINO出身の坂田ビルダーのブランド。東北地方からの参加です。


ひときわ目を引くTTバイク。この見た目でスチール製。3kgと重量級ですが、めちゃめちゃ速そう。フレーム価格は60万円だそうです。


(11) CHERUBIM(今野製作所) - 神奈川県相模原市
言わずとしれた有名ブランド、CHERUBIM。最近は44mmヘッドの現代的なフレームも多く手がけるようになりました。


こちらは新作のPiuma-Disc。フラットマウントのディスクロードフレームです。


同時に展示されていたケルビム製の傘。お値段なんと15万円。でもこれは所有欲をくすぐられますね。


(12) 東京サイクルデザイン専門学校 - 東京都渋谷区
東京細工デザイン専門学校の学生さんもフレームを出品。


目立っていたのは、こちらの「Road Knight」と名付けられたフレーム。その名の通り「騎士」をイメージした装飾の施された優美なフレーム。バイラミネート工法と呼ばれる、予め3Dキャドを使って作成した型をパイプに巻き付け、ラグレスで付けるというもの。手が込んでます。


(13) Dobbat's(ドバッツライノハウス) - 愛知県尾張旭市
日本人で唯一RAAMを完走した桜井要氏のバイクを作成していたドバッツ。先日工房にも足を運びましたが、とても独特なフレームを作られています。


こちらもバイラミネート工法で作られた独特のラグ装飾が魅力の一台。斜めに切り落とされたシート部もカッコいい。


(14) Kinopio(アトリエキノピオ) - 長野県上伊那郡
合板で木製フレームを作るという、意欲的な製品を出している工房。ZULLOやNEVIの代理店でもある会社の運営です。


こちらは合板の間にカーボンシートを挟み込んだフレーム。試作車両とのことでしたが、どんな乗り心地か興味があります。木製フレームと言えばRENOVOというアメリカのブランドに試乗したことはあるのですが(こちらも合板製)、なんとも振動を抑制してくれるフレームだった覚えがあります。似た乗り心地なんでしょうか。


(15) EQUILIBRIUM(Equilibrium cycle works) - 東京都大田区
多摩川沿いに工房を構えるウラジミールさんの工房、エクイリブリウム。私のお世話になっているショップ・サイクルキューブでも扱いが始まり、人気が高まっているビルダーです。


今回目を引いたのが、こちらの錆びのような塗装をされた一台。クックペイントワークスによる塗装だそうです。あえて使い込んだ感じを出すというのは中々他にない発想です。



■その他ブース
フレームビルダーだけではなく、ハンドメイド自転車の材料ブースも豊富に出展されていました。


(1) COLUMBUS

言わずとしれたパイプ屋、COLUMBUS。先日仕上がった私のフレームもCOLUMBUSのパイプで作られています。

そのフレームに使われたNEMOというパイプの性質がわからなかったのでブースにいた本社の方と思われる方に聞いてみましたが、「NEMOはチネリのフレーム専用のパイプセットだよ」とご回答。うーん、そんなはずはないんだけど……。


(2) たつみ商会

ラグやフォーククラウンを扱うたつみ商会。これを見ているだけでしばらく楽しめますね。エンド素材にはスルーアクスル用のものも出てきており、時代を感じました。



■まとめ
2度のスチールバイクオーダーを経てこの場に来てみると、色々と見えるものが違ってきた感じがあります。

以前は「へー、凄いなー」くらいの感想でしたが、今は乗り手とビルダーがどんな乗り方をしたくてこの形・このパーツアッセンブルになったのかを考えるようになりました。オーダーメイドの自転車は目的に特化できるので、本当に各個人の個性が出ますね。そこが面白い。

しかし、身内の自転車が出品されていると緊張しますね。授業参観のようです(まだ経験はありませんが)。

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なお、今年の入場者数は以下の通り。

  2/23: 1660人
  2/24: 1573人
 
合計3233人と、昨年より1割増しだったとのこと。結構不便な場所に移った気がしていたのですが、それでも来場者数が増えるあたり、ハンドメイド自転車のニーズは高まっているのかもしれません。

スチールバイクのオーダーを少しでも考えている方は是非一度足を運んで欲しいイベントです。


評   価→★★★★★(やはりハンドメイド自転車は楽しい)
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