購入価格 ¥0(無料トライアル)
中国の青岛瓦特跑儿信息科技有限公司による、3DCGを使ったバーチャルサイクリングサービス。コースの充実度をはじめとするサービスの作り込みはかなりのレベルに達している印象で、まさに「中華ZWIFT」と言って差し支えないでしょう。
▼ホーム画面
初回起動時は、ホーム画面に行くとアニメ絵のおねえさんによるチュートリアルが始まります。中国語が理解不能でも、次にどこをクリックして何を設定するのかはバッチリわかりました。
▼アニメ絵のお姉さんによる親切チュートリアル。まったく読めない。とはいえ、リスが投げやりな解説しかしてこない、某著名大手サービスのヘルプよりは全然好感度高し
コースの選択、レースにトレーニング、一緒のコースを走っている他のライダーの表示や見学、チャット機能、アバターの着せ替えなどなど、ZWIFTに実装されている機能はほぼ網羅されている感じです。ユーザ数も少なくないようで短距離を短時間走ってみただけで、他のライダーに何度も、何度も、何度も抜かれました…。
▼サクッと千切られる。他のマイナーサービスだと、他のライダーいたあああ!と興奮するレベルなので、人口密度は高めと想像
グラフィックもオブジェクトの種類が多彩で、手間暇しっかりかけて作られている印象。ただ、「いまの中国的なカッコ良さ」でデザインされているので「バーチャルサイクリング」というよりは、「サイクリングゲーム」的な印象を受けます。もうちょっとだけ垢抜けてくれるといいのですが、そこは時間が必要でしょうね。
▼作り込みバッチリ。ただ、ZWIFTと比べてしまうと…というのは否めない
インターフェイスは35種のコースを走破するのであろう「Road Challenge」と、3つのコースを自由に走れる「Free Riding」で若干異なっていて、「Free Riding」の方のインターフェイスはかなりZWIFTに近いものになっています。
試していないメニューやコースも多いので第一印象だけになってしまいますが、「Onelap」が「ZWIFT」に比べても致命的に劣る部分はパッと見では見当たりません(さすがに3DCGの表現力は、この頃のZWIFTのレベルにまでは全然達してはいませんが)。
日本語対応やStravaとの自動連携、支払いのPaypal対応などの詰めが行われてしまったら、自分がいちばん最初にZWIFTから浮気するのは間違いなくこの「Onelap」であると思います。いやはや、もう何度書いたかわかりませんが、本当に「中華恐るべし」ですね。
実に完成度の高いバーチャルサイクリングサービスではあるとは思うのですが、重箱の隅をつつくとすると、最初に書いた「中華ZWIFT」からはまったく抜け出せていない点は気になります。おそらく相当のリソースを投入して開発されているのでしょうから、もっとゲームゲームした演出に振ってみるなど、「このサービスならでは」という部分を感じさせてもらえるといいなとは思いました。現状だと、「ZWIFTの中華コピー」としか評価されないケースも多いかと思いますので。
それにしても…こんなのまであるなんて…3DGCのバーチャルサイクリングサービス、思っているより全然裾野広いんでしょうか。
価格評価→★★★★★(無料トライアルなので)
評 価→★★★★☆(ZWIFT以外ではいちばん★5に近い印象。ただ、日本語対応の気配とか微塵もないので、★5の可能性はゼロなのかも)