購入価格 ¥1,990(税込・送料無料)
世界征服を企む悪の(中略)「デカトロン」が展開するサイクルウェアシリーズ「B'TWIN」のレーパン。「300」と「500」がラインナップされていて、この「500」は高いほうになります。「300」に比べて、しっかり厚みがあるパッドが装着されていて、臀部の防御力は明らかに高そうです。
▼前から

公式サイトによると「300」も「500」も、「日常のサイクリング」を使用の想定としています。ですが、「500」のほうは「走行時間2時間」と想定走行時間までが記載され、より本格的な(距離感が崩壊した自転車乗りではなく、あくまでも「一般人の基準」で!)サイクリングでの使用に向けた製品であることがわかります。
本品の最大の特徴は「1,990円」という、おそるべき低価格。「300」の990円に比べると「や、や、安っす!!!」という衝撃こそ弱めですが、それでも今までの常識を破壊するレベルの低価格であることに変わりはありません。生地も縫製も本当にキチンとしているし、一体どこで原価圧縮してるんでしょう?
いずれにしてもこの価格なら、初レーパンを躊躇っていた多くの人もかなり気軽に試せるでしょう。そして一度レーパンの快適性を知ってしまえば、もうパッド付きパンツとかには戻れません。で、「次はもう少しいいモノに…」という感じで、ズブズブと沼に沈んでいくことになります(確定)。沼の入口に置かれる罠として恐るべき優秀さを持ったデカトロンの製品群は、同社以外のドラディショナルブランドを含めた本格自転車服ユーザの裾野を、大きく広げていってくれるのではないでしょうか。
▼後ろから

▼パッドはオレンジ色
あと、履き比べてみて気づいたのですが、安い「300」のほうは履くとなんだか生地の向こうに肌色を感じます。…若干透けてないか、コレ? それに気付くともう外には履いていけない…と、思わずにはいられません。それに対して、「500」の方は透ける気配とか一切無しです。生地の厚み、しっかり感は明らかに「300」より上ですね。
また、普段着の延長感覚で履ける「300」に比べて、「500」の履き心地は少し固くててキツめ。なんですが、ペダルを回し始めてしまうと、それが一切気にならなくなるのが不思議です。臀部が厚めのパッドでしっかり保護された「500」の、快適性の明らかな高さが際立ちます。
さすがに200%超の価格差は、伊達ではないですね。もう1着買うとしたら、1,000円高くても間違いなく「500」の方が幸せになれると思います。
ただ、それでもやっぱり履くときの気負いのなさとか、履いた直後の締め付け感や固い感じのなさで、日常的に履きたいと思うのは「300」のほうです。「Watopia Flatを2~3周だけ、軽~く流そうかな」という気分で履けます。だがしかし!「500」の方は履いてしまうと、「電波塔(516m)かアルプ(1036m)に逝かねばならぬ…」という謎のプレッシャーを感じてしまうのです。嫌だ…リアルもバーチャルも、坂は最低最悪の場所。近づきたくなんてありません。なのに…それなのに…「いい方を履いてる」というだけで、ルート選択で平坦を躊躇う気持ちになってしまう。これはイカンです!!やっぱり買うなら「300」!いや待て、よく考えるんだ。やっぱり大事なのは履き心地だよね?それならやっぱり「500」を選ぶことになるわけで…と、思考がループしまくって結局次を買えずにいます。
そう、「300」と「500」のどちらを追加で買うかは物欲系自転車乗りにとって、ビアンカとフローラより遙かに難しい選択なのです(え?デボラって誰!?)。……そうか、両方買えばいいんじゃね!?←ブラックサイクリスト発想
価格評価→★★★★★(安すぎィ!)
評 価→★★★★★(普通にしっかり仕上げてあります)