茨城県の岩峰、奥久慈男体山を仰ぎ見る山麓の登山口まで、久々に自転車で行ってみました。まとまった距離を走るのも久しぶり。次のレビューの続編的なサイクリングです。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5015&forum=124宇都宮発で約150kmほど走りましたが、以下のリンクはJR宇都宮を起点とする場合の最短(というか交通量が少ない)コースとして私が推奨するルートです。途中、回り道などしましたが、ほぼ、これに沿って走っています。
https://yahoo.jp/duFqdG11月10日。奥久慈の紅葉も見ごろを迎えた頃を狙ってサイクリング、というわけで。栃木県央の宇都宮市から東進し、県境を越えてJR水郡線に突き当たり、国道の裏道を北進し、西金駅から、奥久慈男体山の登山口まで登坂します。距離はそれほどでもなく、最後の登坂も簡単ですが、全体を通して小さい登降坂が数多く、走り甲斐のある、実に楽しいコースです。
栃木県内の那珂川にて(どんより…)
この日は曇りのち晴れの予報でしたが、途中、ごく弱い小雨もあり結局、前半はほぼ全ルートでウエット路面となりました。しかしそこはマドガード付自転車。無難に切り抜けます。途中、大きな道路工事で路面が泥だらけの場所がありましたが、あっさり突破を諦め、迂回します。(田舎道の迂回は壮大)
JR水郡線西金駅から登山口方面に登りきると、最後の集落が数件、あります。その界隈でかつて営業していた茶屋。いまはもう、店をたたんでいます。奥久慈男体山は何度か登山し、そのたびに茶屋に立ち寄り、けんちんうどんや自家製こんにゃくをいただいたものですが、3年ほど前から休業の様相でした。ご高齢のご夫婦故、店じまいされてしまったのかなあ、と思っていたところです。
のんびり風景を眺めていると、腰を曲げて銀杏を拾って袋に入れながらこちらに向かってくる老齢のご婦人が。茶屋のおばさんでした。
集落の最終地点から望む
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昔は、茶屋に立ち寄ると長話していたのですが、この日も長話になってしまいました。やがて、
「昨日こんにゃくこしらえたから持ってけ」
と言われ、おばさんのお宅にたちより、もらってしまいました。1キロも。
「なーんにも遠慮はいらねえ。買ってきたもんじゃねえ、つくったもんだからさ」
と言われ、ありがたくいただきました。
いま、おばさんは一人暮らしをされています。おばさんの写真を撮らせていただいたのですが、サイコーにいい写真が撮れました。というわけで後日、郵送しました。
「弘法堂からの男体山の眺めがいいよ。ぜーんぶ見えるんだ。」
おばさんと別れて、近くにある弘法堂に行きます。藪を払ったのか、以前よりも見晴らしがよくなっており、やがて一気に晴れ間が広がってきて、素晴らしい眺めになりました。安いデジカメで風景を撮ったりしながら、だれもいない弘法堂で暫し、奥久慈の山々の見事な風景を堪能したのでした。
その晩からしばらく、連日の刺身こんにゃく三昧になったのは言うまでもありません。懐かしい味。本当に美味かった。
弘法堂からの奥久慈の山々の眺め
弘法堂にて
評 価→★★★★★いい一日になりました
年 式→2018