購入価格 ¥17,000(中古並品)
オリンパス製 マイクロフォーサーズフォーマットの単焦点レンズ。フルサイズ換算で90mmに相当する画角とF1.8の明るさで「美しい背景ボケを、手軽に楽しめる。ママのためのファミリーポートレートレンズ(公式サイトより)」。
▼中古並品を使い倒しまくってボロボロです。
▼重量はこんな感じ。
本品の特徴は、公式サイトのコピーにもあるように「背景のボケ」。目標をセンターに入れて、シャッター。それだけで、たやすく背景がドカンとボケた写真を撮ることができてしまいます。
▼とにかく背景ボケます
たとえばスマホでは撮れない、あざとくインスタ映えを狙ったピントの薄いご飯写真から圧縮効果の効いた風景写真、さらに家族のポートレートまで。オールマイティに使えて、使い勝手が良いことこの上なしです。
▼南鎌倉セットは、ろんぐらセットに比べて大幅に胃に優しい。
▼風景写真にも使えます。
そして何より、自転車の写真を撮るのに本品の画角がバッチリすぎるのです。少し離れたところから、圧縮効果で背景をグッと寄せつつボケを効かせた写真が実に撮りやすい。
▼背景の白馬連峰を引き寄せられました。
他の焦点距離はどうかというと、たとえば25mm(50mm相当)だと背景を寄せきれずに普通な感じが強く残ってしまいます。また100mm(200mm相当)だと、自転車から離れまくらないと車体が画角内に収まり切りません。
▼25mm(50mm相当)のレンズで撮影。背景をボケさせることができても、背景のサイズ感がフツー。
▼100mm近辺(200mm相当)で撮影。ヴェルニー公園の道路側入口辺りまで離れて撮ってます。
さらに本品は絞り開放ならボケが思いっきり楽しめるのに、絞ると非常にシャープ。単焦点ならではの、キレのある写りをしてくれます。
しかも!そんなレンズが!新品で!普通に2万円台!中古なら、1万円台で買えてしまいます!!恐るべきコストパフォーマンス!!!もはや「このレンズを使うためにマイクロフォーサーズのカメラを使っている」と言っても、全然過言ではありません。
-------------以下、チラシの裏----------------------------
いい写真を撮るための条件を分解すると、おおまかに4つの要素に分けられると考えます。
(1)カメラやレンズの性能
(2)カメラやレンズに関する知識
(3)シャッターチャンスに巡り会う機会
(4)画づくりのセンス
です。
さてこの4つのうち、いちばん大切なものは何か?
答えは簡単。
「(4)画づくりのセンス」です。
コレさえ持ってれば、機材の性能とか設定とか、そんなモン微塵も関係なしでいい写真が撮れます。たとえば自分のような「センスのないカメラ好きのオッサン」が高性能カメラと高性能レンズで撮った渾身の一枚も、「センスを持った小学生がスマートフォンのカメラでお手軽に撮った一枚」の前では、大差で敗北すると断言できます。
そして問題なのは、この「画づくりのセンス」はどれだけ時間をかけ、どれだけお金を積み、どれだけ努力を重ねようとも自分の意思では手に入らず「個人の資質」にのみに依存するということ。
ダイヤの原石は、磨けば輝きます。しかしながら、その辺の石ころは、どれだけ丁寧に磨いたところで光ったりしません。むしろ、グズグズのボロボロになって砕け散ります。そう、平凡以下の感性しか持たない自分には、どれだけ高性能で高額な機材を使ったところで、人の心を動かすような写真なんて撮れやしないのですよ…。永遠にね!(号泣)
生まれ持った才能による、圧倒的な格差。「持ってる人」が心底羨ましい…。「うまくなりたーい!」と、宇治橋の真ん中で叫んだところで覆しようのない過酷すぎる現実。嗚呼、生まれてすみません…。
だがしかし、こんな現実には少しだけ抗うことが可能です。そのための武器こそ、機材と経験、知識です!
いくら画づくりのセンスがあっても、普通の人は一眼カメラや交換レンズを買いません。カメラやレンズの設定に関する知識も、あまり持っていません。
だから、いいカメラといいレンズ。さらに経験と知識があれば、4つの要素のうち2つは埋められます。(3)は運の要素も大きいですが、行動力で補える部分です。
つまり!
「お金を積めば差をつけられる部分」、そして「時間をかければ差をつけられる部分」で差をつければ、少なくとも普通の人には撮れない写真が撮れるようになります。「画づくりのセンス」無くて「いい写真」が撮れなくても、機材様の力におすがりすれば「それっぽい写真」は撮れてしまうのです。
…なんか「目標を大幅に下方修整した挙句、小手先のテクニックだけで何とかしよう」という、いろいろ最低なことになってますが、もう諦めました。
「機材に頼りきる」これこそがセンスも脚力もない、自分のような「持たざる者」がとり得る、唯一無二の生存戦略にほかなりません。
戦いは数。自転車と写真は機材だよ、兄貴!!
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というわけで、「センスがないから機材に頼るしかない」ことで自己正当化を図っていろんな撮影機材を使ってきたのですが、その中でも「それっぽい写真」が高確率で撮れる機材として、個人的な筆頭にあるのが本品にほかなりません。
あと、マイクロフォーサーズフォーマットのレンズは、フルサイズやAPS-Cサイズフォーマットの機材に比べて値段が比較的安めです(安いとは言ってない)。写真を楽しもうとするとカメラ沼、レンズ沼に沈むことになりますが(確定)、マイクロフォーサーズなら被害額は「比較的」少なく、軽傷で済むはずです。
▼嗚呼…そしてまたやってしまいました…。いや、でも、これだけの数をフルサイズで揃えたとしたら、とんでもない額になりますよ?
価格評価→★★★★★(コスパ高過ぎ)
評 価→★★★★★(オールマイティに使え過ぎ)