購入価格 ¥9,448
かのチームスカイにも供給されていた、KASK社のロード用ヘルメット。「従来モデルよりパーツ構成を見直し約20gの軽量化を実現。革新的な内部強化フレームがヘルメットの強度を高めるとともに、サイズをコンパクトに抑えています。(
http://www.kask-helmet.jp/products/vertigo2.php より引用)」
愛用していたOGKのZenardが相当くたびれてきていて、そろそろ買い換えないとヤバいなーと思っていたところに、CBNマスターさんの「Kask Vertigo 2.0が…まさかの¥9,448!」というツイートを見かけてしまい、目眩と共にスパッ!スパッ!スパッと購入!嗚呼…神様、またやってしまいました…。
11月1日に配送オプション何もなしでに注文して、到着は11月10日。あれ?海外通販って、もう少し時間がかかるものじゃなかったでしたっけ? 西濃運輸なんてキズ補修で横浜から広島にロードバイクを送ったときに、営業所に直接持ち込みしたあと4回電話したにも関わらず放置しまくって到着まで2週間かけやがりましたよ?
それはさておき、早速開梱して被ってみました。
日本人のことを考えた日本人向けのヘルメットであるところの、OGKのヘルメット。それに比べると、やっぱり海外メーカーだけにKASKのヘルメットはフィット感がイマイチ…失敗したかも?…という感覚は、後頭部のアジャスターを調整すると同時に消え去りました。いや、このアジャスターシステム、凄くないですか?
Vertigo 2.0のアジャスターは前後に2カ所の可動箇所があり、上下方向だけでなく前後方向にも調整幅があります。クロージャーを単に下げるだけでなく、前方向に動かすことで後頭部の首の付け根部分に回り込んでくるようなセッティングが可能。これまで使ってきたヘルメットが頭の周りを締め付けて水平方向だけのベクトルで固定する感じだったのに対して、後頭部下方向から持ち上げるような感じで斜め上方向にも締め付けのベクトルをかけられる構造になっています。この「しっかり固定されてる感」は、今まで体験したことがありません。グッと深く被れている印象があって、顎のストラップを開放した状態でも固定の不安感はゼロです。実際、本当にがっちり固定されてしまうので、顎のストラップを外すだけでなくクロージャーを緩めて開放しないと脱ぐことができませんでした。
この感覚に比べてしまうと、今まで何の不満もなく使っていたZenardですら「ヘルメットが頭の上に乗っかってる感」が残っているのを感じてしまいます。不満がないどころか、実に気に入って買い換える気すら全く起きなかったのに…。
また、内部には分厚いクッション材が配置されていて、装用感と衝撃吸収性を高めています。
そんなVertigo 2.0ですが、気になるところもいくつか。特に気になったのは、耳の周りのストラップと顎のストラップの縫い付け部分。縫い付けた糸をおそらく硬化させているようなのですが、それが頬に微細なチクチク感を与えてきます。多分しばらく使っていれば気にならなくなるとは思いますが。
また、顎のストラップはメイドインイタリーの皮(合皮?)製。ソフトレザーで抜群に装着感が良い反面、汗をかいたらどんな使用感になってしまうのかは不安ポイントです。
あと、前モデルのレビューでも書かれていますがロゴマークは塗装ではなく、シール。これ、絶対経年劣化で剥がれてきますよね…。
とはいえ、挙げたネガティブは本当に重箱の隅でしかないので、気にしなければ気にならないレベル。あらゆるところに、さすがとしか言いようがない作り込みを感じるヘルメットです。おかげさまで、実にいい買い物させていただきました。
▼Zenardの背面には逆三角形の開口部があって、バイクガイのトライスターがジャストフィット。それ用に設計したとしか思えないようなサイズ。
▼Vertigo 2.0は、トライスターの装着はちょっと難しそうです。
▼SL-LD400は無理なく装着可能でした。
▼オマケの収納袋、単色になってる…
価格評価→★★★★★(安すぎィ!)
評 価→★★★★★(これは…いいものだ…)