・購入価格
¥28,615
・使用環境
ロングライド、通勤
・周辺パーツ
ステム : OnebyEsu スージーステム
シフター : SRAM eTap
バーテープ : fizik classic 2mm
東京サンエスのオリジナルブランド、ワンバイエスの誇るジェイカーボンシリーズのハンドルです。
サイズ展開はSS・S・M・Lの4段階。
私が購入したのは400-420mmのLサイズです。
◆重量
カタログ重量はSSサイズで195g。私のLサイズで実測208gだったので、むしろ軽いくらいです。
◆形状/使用感
形状の分類としてはアナトミックシャロー型になります。
・下ハンの特殊形状
このグランモンローSLはブラケット部と下ハンでサイズが異なり、私のLサイズでは上が420mm、下が440mmとなっています。
最初にこのサイズ表記を見たとき、ディズナから出ているバンディーハンドルのようなドロップ全体がハの字に開いた形状をイメージしていました。
(参考)ディズナのバンディーハンドル
ですがこのグランモンローSLは、ドロップのアールを描く部分は通常のハンドルバーと同じく垂直です。
では20mmの差がどこで生まれるのかというと
下ハン部に注目
真ん中あたりが微妙に斜めになってるのがわかります。
僅かな違いですが、手首が自然な角度でハンドルを持てるので負担がかかりません。
そしてこの下ハンにはもう一つ仕掛けがあります。
おわかりいただけるでしょうか。
この下ハンの外側上部、実は丸型ではなく平面状になっています。
カタログより
この形状の効果は極めて顕著で、下ハン時に手のひらがしっかりと平面部に乗って保持できる感覚が味わえます。
上述の20mm拡張の斜め具合と相まって本当に素晴らしい握り心地。
最初の一握りした段階から明らかに違いが実感できます。
バーテープを巻くことで効果が薄れるのではないかと思いましたが、fizikの2mm厚のものではそれは杞憂でした。テープの上からでも平面形状ははっきりと分かって、ホールド感も依然として素晴らしいです。
ただやはりバーテープはなるべく薄めのほうが、この形状の恩恵は大きいように思います。
・フィットゾーン
他にもワンバイエスや同じくサンエスブランドのディズナにも採用されている「フィットゾーン」と呼ばれる形状も特徴的
ブラケットを握ったときに小指と薬指が入るスペースが確保されているので、余った指に負担がかかりません。ダンシングもしやすく快適です。
・上ハン
上ハンはエアロまでは行かないまでも扁平型で、下部にはアウターを収納する彫り込みもあります。
私の場合は特にeTapの無線変速ということもあり、余分な凹凸はほぼゼロでとてもスッキリとした見た目になりました。
・剛性/快適性
ブラケットに両側から体重をかけるとわずかに撓る感覚があるので、剛性はそれほど高く無いと思いますが、レースで使用するわけでは無いので無問題。あくまでロングライド的な乗り方の範囲では登りのダンシングや下ハンでの加速の際に剛性不足を感じることはありません。
振動吸収性や快適性は、この自転車ではまだこのハンドルしか使っていないので比較はできませんが、不快な振動や突き上げ、手のしびれはありません。
◆総評
振動吸収性などの曖昧な感覚ではなく、カタチがそもそも素晴らしい本当におすすめできるハンドルです。いままでハンドルに特段不満を覚えたことはありませんでしたが、一度これを使ってしまうと全部取り替えたくなる(というか事実もう一本購入予定)、ある意味危ない一本。
導入後明らかに下ハンを持つ時間が増えています。
新車を組むに当たって、実はeTapよりもデュラのクランクよりも感動したパーツでした。
店頭などで見かけられたらぜひ一度手にとってみてください。
価格評価→★★★★☆(価格は高い…が、価値は充分ある)
評 価→★★★★★(今後ハンドルは悩みません)