購入価格 ¥11140
中央に溝、というか両サイドに土手が築かれた、” 股間に優しい♡ ” 系のサドルです。
MTB用サドルを交換しようと思ってずいぶん前に購入したのですが、ロードのサドルがヘタってきたのでロードに装着してしまいました。今年の3月から2700kmほど使っています。サドルも尻に馴染み、自分にとってどういうサドルなのか、多少わかってきたのでレビューします。
まず、自分の尻。コンコールライトやSLR-XP、ノーマルなアリオネはいうに及ばず、大昔の内外各種サドルから今に至るまで、サドルが合わなくて困った経験がほとんどないので、このサドルも何も困らず慣れてしまうだろうと思っていました。
結論から言うと、特に困ってはいないですが、好みではない、です。
ノーマルなアリオネのほうがいい、というか好みですね。サドルほど個人の好き嫌いが分かれるパーツもないかも知れませんが、どうも私の尻には普通のサドルが合っているようで。
因みにfi’zi:kが提唱するサドルのフィッティング指針で「Spine Concept」というのがあります。それでいくと、このサドルは脊椎の柔軟性が高くペダリング時に骨盤が立つ人(スネーク・タイプ)向けのサドルということになっています。ノーマルなアリオネも同じタイプです。脊椎柔軟性が低く、骨盤が歳とともに寝てきて、新城選手並み(?)の角度に近づいている私は、スネークから最も遠いはずですが、アリオネで全く問題ありません。むしろ、fi’zi:kが私に薦めるサドルはあまり合わないだろうな、と思います。こういうフィッティング理論が当てはまる人もたくさんいらっしゃるとは思いますが、私から見ると、こういうのはどこまで行っても参考でしかないなあ、というのが正直な感想です。
合う、合わないはこの際、脇に置いておくとして、この、ほうれいせんの如き二本の線。
2700kmも乗ればそりゃ、そういうこともあるよねぇ、じゃないんです。
これは何と、初日、たった1日の自転車通勤(この日は約45km)で出現したのでした。手で押してみると、表皮下のウレタンに、ほうれい線に沿うような切れ目(薄いカッターで入れたような??)が入っている感触があります。色々手を入れて使用感を良くする努力がなされているようで、コレもその一環かと思われますが、恐らくコレが仇となってほうれい線が出現したものと思われます。
ところが・・・
たった1日の通勤で現れたほうれい線ですが、2700kmを経ても深くはならず、進行していません。大したもんだ、というべきか。
サドルが入っていた箱を見ると、これでもかというくらいに能書きが書いてあるのですが、その中に
>7mmのプレッシャーリリーフチャンネルを持つ低密度パッド
という件があります。例によって(?)何のことか全く意味不明ですが、もしかしてほうれい線の原因かも??
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
まあ、ほうれい線の話は余談としても、悪いサドルでは決してないし、とてもよくフィットするユーザも大勢いるような気がするのですが、私としてはこれより好きなサドルがあるので、二度と買わないだろうなあ、というサドルです。しかし、見た目はまあまあカッコいいし、特に困っていないのでこのまま使い続けます。
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★☆
年 式→2016