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[ROAD] BOTTECCHIA T1 TOURMALET


 
baru  2018-5-29 23:42
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[ROAD] BOTTECCHIA T1 TOURMALET
購入価格 ¥170000+税

ボッテキアのエアロロードフレーム。2015-2017年までラインナップされたモデルです。


■購入動機
レース用に乗っていたSCOTT FOILにクラックが発見されたことから後継機として購入。

いつものごとくY's Roadに行き、型落ちモデルを物色。その中で色合いと予算的に要件に合ったボッテキア T1 Tourmaletを購入することになりました。私にとっては初めてのイタリアンロードとなります。意外とボッテキアはY'sで売れ残ってたたき売りされてるんですよね……カッコいいのに。

購入の一番のポイントとなったのは「周りで乗っている人があまりいないブランド」であるということ。ボッテキアは90年以上の歴史を誇るブランドですが、日本では乗っている人をあまり見かけないブランドです。


■製品概要

実測重量(Mサイズ)は以下の通り。

 フレーム単体→1237g
 フォーク単体(カット前)→377g
 シートポスト→198g
 ヘッドパーツ→141g
 
BBはBB86、ヘッドは上1-1/8、下1-1/2と最近のフレームとしてはオーソドックス。

ブレーキはダイレクトマウントで、後ろ側はチェーンステー下に配置されます。シートクランプは臼式、各部はカムテール断面・翼断面とするなどエアロロード然とした仕様。


■使用感

コンポーネントはSHIMANO(6800/8000/9000/9100のミックス)。ハンドルとステムはPRO VIBE7S、ペダルはSHIMANO PD-7900、ホイールはFULCRUM RACING ZERO CARBONを使用。

主な用途はヒルクライム・レースです。乗り手は176cm/83kg。

(1) 重量
このフレーム、本当に重量は嘘ばかりでした。

サイトに書かれている重量は、

 「Size M row with seatpost 1200g」
 
となっていますが、Mサイズの私のフレームはシートポストとセットで1435g。なんと235gも公称との差があります。パーセンテージにすると19%。誤差ってレベルじゃありません。「row(未塗装)」との但し書きはありますが、それだけではここまでズレないでしょう。


ただ、BBがフルカーボンではなくアルミのスリーブ入りだったりと強度に気を使っている点は多々見られました。これだけ重ければ積層も厚いはずで、そうそう壊れなそうなフレームではあります。だからといって公称重量が違いすぎるのは問題ですが。

(2) 精度
各部の精度が悪いです。


専用のシートポストはレールを保持する部分の太さが足らず、自転車屋さんがスリーブを自作して対応。


更に、臼式のシートクランプは保持力が足らず、ファイバーグリップを塗っても段差でズリ落ちてしまいます。相当ベタベタとファイバーグリップを塗りたくったら落ちなくなりましたが、こんな保持力で海外の路面を走って大丈夫なんでしょうか。前のSCOTT FOILも臼式のシートクランプでしたが、そんなことは一度も有りませんでした。


ソースは見つけられませんでしたが、REPARTO CORSAと書かれたモデルはイタリア本国生産だそうです。……この精度はイタリアンクオリティ?

なお、本製品の後継モデルである「T1 ENDURANCE」のズリ落ち防止対策は以下の通り。

 臼式クランプとともに外側にもずり落ちを防止するクランプパーツを装備
 https://www.cyclowired.jp/image/node/260848
 
「あまりにもシートクランプの保持力が足りないから、シートポストにもクランプを付けてみた」ってわけですね。対症療法すぎて驚きました。他社が精度を高めて何とかしている臼式シートクランプなのに、この対策はお粗末過ぎるでしょう……。

(3) 快適性
普段、スチールフォークのフレームに乗っているせいか、前側の突き上げや振動は穏やかに感じます。やはりカーボン自身の振動減衰性は影響が大きいですね。後側に関しては、それなりに大きめのセットバックを取られた専用シートポストの影響もあるのか、乗り心地は悪くないと感じました。

300㎞をそれなりの強度で乗っても、振動による体へのダメージは少なかったと感じます。少なくとも、前に乗っていたSCOTT FOILよりは乗り心地が良いです。現在はレース用に軽量サドルであるS-WORKS POWERサドルを取り付けていますが、ALIANTEに変えればロングライドでも十分対応できると思っています。

(4) エアロ性能
「ツールマレー」という峠の名前がつけられたフレームですが、本製品の位置付けはエアロロード。ダウンチューブはカムテール、シートチューブ・シートステーには翼断面を採用しています。

正直言って体感で空力性能が良いかは分かりませんが、ソロでもスピードを保つのは楽であると感じます。前のFoilと比べても遜色なし。反面、横方向の面積が大きいためか、横風には煽られやすい傾向もあります。

(5) 巡航性能
Cyclowiredのインプレでは「私の脚だと出せない程の高出力を受け止めてくれるピュアレーシングバイク」「たわみの無い剛性感」と書かれていますが、そこまで高剛性であるとは感じません。脚への反発はむしろ少なく感じます。剛性だけならFoilの方が上ですね。

エアロ性能も相まって平地無風ならば40km/hでの維持も数分は可能。長野の梓川の平坦路では淡々と高速巡航出来ました。

(6) ヒルクライム性能
エアロ性能と登坂性能の両立を目指して設計されたそうですが、ヒルクライム性能は至って普通。フレーム自体も重いので、特別ヒルクライム向きというわけではない印象です。

(7) 見た目
マットカラーのマッシブなフレームです。マットレッドはオレンジに近い感じなのは個人的にマイナスですが(濃いめの赤が好き)、落ち着いた雰囲気で気に入っています。


このフレームは、ブランド名の元になったイタリア人の名選手「ボッテキア」氏がツールドフランスを制してから90年記念のモデルとして作成されました。誇らしげなマークが入っています。


クランクから覗く鷲マークも良い感じ。

(8) その他

微妙だなーと思っているのは、ブレーキ。前後ともダイレクトマウントなんですが、後ろ側はチェーンステー下に位置しています。ここにブレーキが付くことにより、

 ・チェーンステーの補強の必要が無くなり、快適性が向上
 ・空気の流れが良くなり、エアロ性能が向上

という利点もあるようです。一方、

 ・ブレーキのメンテナンスがしにくい
 ・ほとんどのクランク型パワーメーターと干渉する

という欠点もあります。パワーメーター(左クランク)で付くことが確認されているのはSHIMANOのFC-9100-Pのみ。Stagesや4iiiは付きません。現在スタンダードとなりつつあるクランク型パワーメーターのほとんどが使えないのは痛いですね。

なお、地面に近い位置にブレーキが付くので雨の日に泥づまりなどが起こるのではと懸念していましたが、特にそんなことは起こりませんでした。


■まとめ
エアロダイナミクスに優れた形状と、そこそこの剛性感なのでエンデューロやファストランに向くフレームだと思います。後ろ三角の小ささ、BB付近のボリュームを見ると加速性能も良さそうだと想像していたのですが、こちらはそれほどでもなく。エアロロードらしいエアロロード(ソロ巡航が得意、他はそこそこ)という印象です。

残念なのは、やはりチェーンステーに付くリヤブレーキ。一時期のエアロロードはこのブレーキ位置が流行ったのですが、すぐに廃れましたね。やはりマイナスの方が大きいと言う事なんでしょう。

ヒルクライム性能はFoilほどの完成度を感じないのですが、これからしばらくのレースはヒルクライムも含めてこれで走る予定です。いろいろ文句は書きましたが、走行性能的には気に入っています。

重量に関しては公称よりだいぶ重かったですが、それは積層が厚くて丈夫……と言うことだと思いたいです。950gのFoilは4年でチェーンステーにヒビが入ってしまいましたので。今回のフレームは5年持ってくれることを期待しています。5年後にリムブレーキのロードがどれだけ残っているかは不明ですけども。


価格評価→★★★★★(とても安く買えた)
評   価→★★★★☆(走行性能には満足、精度だけ×)
<オプション>
年   式→2017
カタログ重量→ 1200g(実測重量 1435g)
 
baru  2018-11-27 23:05
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[ROAD] BOTTECCHIA T1 TOURMALET
購入価格 ¥170000+税

追加レビューです。専用シートポストのサドル位置調整に関しての話。

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買ってから初めて、BOTTECCHIA T1 TOURMALETのサドル位置を調整しようと思い立ちました。サドル位置がどうもしっくりこないので、2mm後ろに引きたかったのです。


ボルトを緩めていざサドルを動かそうとしたんですが……動かない。


どうやらクサビのような形状のパーツ2つをボルトでつないだような構造をしており、このクサビを外側に動かせれば外せそうです。ただ、それをどうやるのかがさっぱり分からない。Googleで検索してみるも、有名メーカーではないフレームの専用シートポストの調整法などというニッチな情報は出てきません。

壊れたら嫌なので、このフレームを組み立ててもらったサイクルキューブに持ち込みました。

  店長「あー、これはセライタリアの…レール一本で締める…」
  baru「モノリンクですか?」
  店長「そう! モノリンク対応のヤグラですね」
 
確かにCyclowiredの記事でもモノリンク対応と書いてありました(下記記事参照)。

 金属とカーボン、そしてセライタリアのモノリンクと3種のレールに対応するサドル取付部
 https://www.cyclowired.jp/image/node/157375
 
これを採用しているのはBOTTECCHIAだけではなく、他のメーカーでもいくつかあるそうです。店長も過去に買ったフレームにこの方式を採用したシートポストがあったとのことでした。

そう言うと、ボルトをおもむろに緩めて、その頭をプラスチックハンマーで叩き出しました。すると、ボルト先端側のクサビが外れました。同様に、今度はボルト先端側をプラスチックハンマーで叩くと、逆側のクサビも取れました。

  店長「割と単純な構造なんですけど、固着しやすくて微調整が出来ないんですよね……
     一度全部外さなきゃいけないので、テープ等で位置を記録しておかないと駄目です。」


こうして、無事2mmサドルを後ろに引くことが出来ました。以後は自分でも調整できそうです。

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後から調べてみると、ORBEAやLOOKにも同様の構造のシートポストが付けられていることがあるようで。今後、私のように外し方が分からない人がいそうなので、書き残しておきます。


価格評価→★★★★★(とても安く買えた)
評   価→★★★★☆(走行性能には満足、精度だけ×)
<オプション>
年   式→2017
カタログ重量→ 1200g(実測重量 1435g)
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