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自作実験用ホイール2号機
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=15792&forum=30&post_id=27355#forumpost27355で23Cタイヤとの相性が悪過ぎて話にならない事件が発生。
急遽25Cサイズのタイヤを入れることにしたのですが、長年使っていたGP4000Sシリーズ(GP4000SⅡ含む)の25Cを入れても面白くないのでたまには浮気してみるかって事で気になってたピレリを導入。
チューブは
Michelin AIRSTOP A1 BUTYL 18-25C (バルブ長40㎜)
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3511&forum=43を元々使っていたのでそのまま流用。
【梱包】
コンチネンタル、というかGP4000SⅡを意識し過ぎやろwwww
という第一印象。色合いも箱の構造(ついでに大きさも)もそっくりです。
面白いので自宅にあった予備のGP4000SⅡの箱と並べてみました。
違いはつやの有り無しとマエストロの写真の有り無しぐらい?
箱を開けるとゴムバンドで止められたタイヤが出てきます。
このゴムバンドはリストバンドになります。
うん。
これはカッコいい。
箱のサイドにはタイヤの嵌め方ガイドがイラストで載ってます。
【触ってみた印象】
トレッドはGP4000SⅡより若干薄め。全体的にやや薄い印象はあります。
タイヤワックスはそこそこ塗ってあるようですが、コテコテで有名なGP4000SⅡよりは少ないかと。
嵌めやすさはGP4000SⅡよりちょっとマシかな程度。
フツーです。
【見た目】
実は自身初の25Cタイヤですが、普段23Cを見慣れていると太いなーw
ロゴマークはシンプル。
ラインが1個所曲がっているのが残念ポイント。
P-ZEROはコンパウンドの種類を場所によって変えてるタイヤなのですが、よーく見ると太陽光が当たる角度によってはうっすらその境目が見えます。...が、写真で撮るのはなかなか難しく断念しました。OTL
【走り】
検証に使うホイールは自作実験用ホイール2号機。
比較対象は私が今までに使った事のあるGP4000SⅡ(23C)やMichelin PRO3 などです。
小項目ごとに使用感を述べたいと思います。
※自作実験用ホイール2号のレビューでGP4000SⅡの引張りタイヤの話が出てきますが、アレは本来の性能が出ていないのでなるべく忘れます。
[加速]
若干もっさりしましたが、ナローリムホイールに23Cタイヤを履かせた時と大差無いです。一気に加速させても、なるべく滑らかにスルスル加速させても良く進みます。どちらもかなりハイレベルこなせますが、25Cの特性なのかスルスル系加速の方が若干得意な印象があります。
どちらにせよ見た目の太さは感じられない良い加速感です。
[巡航]
GP4000SⅡ(23C)と同じか、条件によっては2~3km/h上がるかなぐらい。
GP4000SⅡ(23C)はコンパウンドが変形した時により強く路面に食いつく感覚があり、故に路面が粗いと路面に食いついて転がりにくくなる印象があるのですがP-ZEROにはそれがありません。ちょっと荒れたところだとP-ZEROの方が良く転がります。綺麗な路面だと両者あまり変わらないように思います。
総合すると、性能はP-ZEROがわずかに上。
[コーナリング]
装着後すぐはタイヤワックスの事が気になって慎重に走っていたのですが、わずか数km走った程度でワックスが取れたので普通に攻め込めましたw
第一印象は、素直に切れ込んで素直に戻る癖のないタイヤ。感覚が掴み易かったです。切れ込んでいく感覚はGP4000SⅡより切れ込みやすく、戻す時も戻し易いです。
グリップ限界はまだ正確には掴めてないですが、そこそこ攻めても滑る気配はないのでかなり高いように感じます。
[ブレーキング]
普通に止まります。
[ダウンヒル]
とても安定性が良くちょっとしたギャップがあっても跳ねにくいので安心感が高い。安心感が高いのでグリップの高さも相まって安心して攻められる。故に速い。この点に関しては大変高性能だと思います。
[乗り心地]
快適性でいうと、GP4000SⅡ以上、PRO3以下。もちもちとまではいきませんが、そこそこ柔らかいです。
もう少し細かく書くと、
GP4000SⅡは細かい凹凸の形状がハッキリ分かるぐらい路面情報を正確に伝えてきます。(このタイヤのとてもいい点です。)
しかし、裏を返せばこの振動が乗り心地の悪化や疲労にもつながります。
仮に、この情報量を10とします。
PRO3は、ミシュラン社の "Nunc est bibendum"(今こそ全て飲み込む時)というキャッチフレーズ通り、路面の凹凸を吸収するタイヤ。故に細かい情報は分からず、せいぜい情報量2~3ぐらい分かればいい方。流石はミシュラン様、製品の方向性がブレません。(これはこれでいい点です。)
※余談ですが、"Nunc est bibendum" はミシュランマンこと本名ビバンダム君の名前の由来です。
P-ZEROはGP4000SⅡ同様、情報量を10伝えてきますが、1つ1つの情報に適度な丸みを持たせて伝えてくるので、長時間の走行でもしんどくなりづらい印象。GP4000SⅡとPRO3の中間でGP4000SⅡ寄りの位置で、GP4000SⅡをもちっとさせた感じ。
なお、ある程度大きい段差の衝撃はどのタイヤでもモロに伝わるのでどれ履いてても一緒。
といった具合です。
【異音】
前輪から変なうなり音がするなーと思って確認したら、フォークとタイヤから生えてる髭が接触して音が出てました。VIGOREオリジナルクロモリフロントフォークとタイヤのクリアランスは片側2㎜ぐらいしかないので仕方がないかと。
対策として、コンビニ休憩がてら髭を手でプチプチとむしり取ったら音は消えました。(笑)
なおこの髭は『スピュー』という名前で、タイヤ製造時に金型内部のガス(空気)を逃がすためのガス抜き穴にゴムが流れ込んだ跡です。これが無いと、タイヤの表面にボイド(気泡)が残ってしまいます。わざと5㎜程残しているのは短く切り過ぎてタイヤに傷を入れないためだとか。
製造時には必要なものですが、タイヤを使う上では性能上意味は無いのでタイヤ側に傷を残さない方法であれば除去してOK。もし気になられたらニッパで切る等して下さい。
【雨天のグリップ】
まだ試せていませんのでまた後日。
[耐久性]
まだ走行距離は150km程度ですが、トレッド面の金型の割り面はまだ残っているのでPRO3よりは耐久性は高い模様。GP4000SⅡと比較するとトレッドが薄いので1万kmは流石に無理そうですが4000~5000kmは持ってくれそう。
耐パンク性も不明ですが、とりあえず小石等の異物が刺さったような痕跡はありません。
トラブったら追加レビューします。
【総評】
まだドライ条件しか試していませんが、これはかなり完成度の高いタイヤ。GP4000SⅡと感覚が近く、GP4000SⅡの細かな弱点を全部克服してくれている感じです。
今回は25Cを選んでおり、安定性と快適性に少し振ったような印象が強いですが、これがもし23Cならより加速が鋭くなり、レースでもいい感じに走ってくれそうな予感がします。
耐久性や耐パンク性について分かってきたら追加レビューします。
価格評価→★★★☆☆(GP4000SⅡとほぼ同じ。ランニングコストが良ければ後日★追加で。)
評 価→★★★★☆(かなりの好印象。耐久性が良かったら後日★追加で。)
<オプション>
年 式→2018