購入価格 ¥21,578(税込)
●内訳
ベアリング前後セット:7,538円
圧入工賃及びホイールメンテナンス工賃前後分:14,040円
KSYRIUM PRO SLの購入から、およそ半年。
「新しいホイールを買ったのはいいけど、前使ってたホイールの方が実は気持ちよく回るんじゃね…?」
薄々感づいてはいたものの、目を逸らし続けていたこの疑問。もしかして、この大規模投資は大ハズレだった…?認めたくはない!はいえ、現実は現実として向き合わねばなりません。とある休日の朝、KSYRIUM PRO SLを取り外して、以前使っていたRacing3に換装。いつものコースを、いつものように走ってみました。
その結果、思い知らされたのは
あぁ^~やっぱりRacing3の方が気持ちよく回るんじゃぁ^~。
という、あまりにも非情な現実でした。
ペダルを踏み込んで力を入れるとRacing3はヌルッと回って自転車が前に進んでいきますが、KSYRIUM PRO SLは踏み込んだときのペダルがスッと回っていく感覚がない。もしかしてコレって、ハブの回転性能の違いってヤツですか?
そんな現実に向き合ってしまったら、もう止まりません。物欲の邪神たちが「リムハイト低めのカーボンホイールを我に捧げよ!」と、大暴れ。Bora One35をカートに入れては削除して、どうにか踏みとどまる日々を過ごしていました。
そんなある日、ネットを彷徨っているとこんな情報が。
「MAVICのホイールは他社と違って接触式のシールドベアリングを使っているから耐候性・防塵性に優れる反面、回転が渋い」
…そ、そうなの?
さらにネットを彷徨うと、MAVICホイールのベアリングを非接触式に交換するチューンナップがあることを知りました。もちろん、そんな改造はメーカー保証対象外で残った保証期間を捨てることになります。ですが、そもそも海外通販してる時点でメーカー保証への期待値はゼロ。どんなことになろうと、結果は変わりません。というわけで、ベアリングを交換してみることにしました。
工具を揃えて自分で作業されている方のブログもありましたが、自分のような素人が駆動系に手を出すのは無謀すぎます。ここはプロの力をお借りする、というのが圧倒的な正解でしょう。
そこで、西新宿の「バイキング・ザ・メンテナンス(@viking1484)」さんに相談させていただき、
・ベアリング交換(専用品以外を、接触型 ⇒ 非接触型に)
・フリーボディの防水パッキン取り外し
・グリスアップ
・リムの中にあった削りカスの取り出し(買った時からホイールを持ち上げるとカラカラいってたんですよね)
以上をお願いしました。ちなみに防水パッキンの取り外しは、そもそもそんなパーツがあること自体を認識していなかったのですが、「回転を良くしたい」というこちらの要望を伝えたところ提案いただいた作業になります。
持ち込みでお預けして、1週間かからずにサクッと作業は完了。週末に受け取りに行って家に戻り、さっそくベアリング交換後のKSYRIUM PRO SLを装着。当たり前ですが、見た目はまったく変わりません。
そして、いつものコースに向かったのですが、走り出してすぐ違いに気づきました。ペダルを踏み込むと、スッと気持ちよく回ってグッと前に進む。これ!これ!この感じが欲しかったんですよ!!! もう、コレ全然別物じゃないですか!ベアリングを変えただけで、こんなにも印象が変わってしまうなんて!!!
走っていて正直あんまり楽しくなかった、KSYRIUM PRO SL。それが、走っていて楽しいホイールに生まれ変わってしまいました。そういえば伊豆大島で三原山登坂+島をほぼ一周走ったあとにもかかわらず、サンセットパームラインを全力疾走できてしまうほど脚が残っていたのもベアリング交換効果だったのかも?
メーカー的には絶対に推奨されない改造ですからオススメはできませんが、この費用対効果には大満足しています。実にイイ買い物でした。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★