購入価格 ¥1480円+税
血中ホムセン度が非常に高い(?)冬期作業用手袋。マレーシア生産。
農業・漁業・物流から清掃業などなど、凍てつく日も現場でがんばる方々の心強い味方、と言う感じの手袋です。つい、買ってしまいました。
M・L・LL・3LからLLを選択。通常のテムレスは結構フィット感がありますが、冬期用のコレは指の長さ以外は大柄なつくり。
内側にアクリルとポリウレタンの柔らか裏起毛が施され、ファーストインプレは、かなり暖かいですね。最外殻は防水ボリプレタンによるメンブレンで、水の気体(水蒸気)が通過するとのこと。身体側の水蒸気圧の方が外界より高ければある程度は、手から出る水蒸気が通過するようです。
最外殻の防水ボリウレタンはマイナス60℃の低温下でも柔軟性を保つそうな。確かに、外気温がマイナス7℃程度では全然、柔らかさに変化なしでした。また、滑りにくいのもいいですね。
で、保温力。
パールイズミの真冬仕様グローブ「7218ウィンドブレークサーモグローブ」との比較です。上の画像は両者を並べています。。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11545&forum=59&post_id=20136#forumpost20136サーモグローブと防寒テムレスを左右の手にはめて、マイナス5℃で凍結させた大きめの角形保冷剤を左右の掌で挟んで、掌への冷気伝導を調べたところ。。。
結果・・・防寒テムレスの冷気浸透がほんの少し、遅いようです。
微差で防寒テムレスに軍配。直後に顔を覆うと、防寒テムレスの掌のほうがはるかに冷えています。手袋表面は同じ温度になっているはずですが、テムレスの表面自体は「熱伝導」が通常の繊維生地よりもかなり良いようです。つまり、不利。一方で裏起毛が強烈に「熱伝達」を抑えているんですね。裏起毛はこんな感じ。
実は、裏起毛と外殻テムレスはそれぞれ独立した手袋になっていて、この2ピースを手首端部で縫い合わせています。こんなシンプルな構成でパールイズミの真冬仕様グローブと戦えるとは、なかなかのものですねぇ。この防寒防風防水テイストからして、雪山でラッセルしながら前進するなんていう場面(やったことないけど)では結構、威力を発揮しそうな気がします。
で、実際に自転車で使ってみた感想ですが、テムレスとパールイズミを片方ずつ装着して同時比較した結果、暖かさは、パールイズミの真冬仕様グローブとほぼ同等か、やや暖かい程度と思います。余談ですが・・・ベースレイヤーの相対比較は、条件合わせが至難で、非常に難しいのですが、グローブの相対比較は非常に正確に行うことができます。
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裏起毛の繊維が多少、抜け落ちるのか、カスが残留しているのか、出てきます。それから、室内では外殻からの匂いが気になります。また、手首部がブカブカ。現場作業ではこのブカブカ具合がちょうど良く、着脱が楽で、それこそが現場要求なのでしょう。しかも現場の人がこういうグローブをはめて仕事をする様というのはカッコいいものですよねぇ。しかし自転車用途では少々過度。ここまでブカブカだといろいろな意味で扱いにくくなります。なので2cmほど細く縫い合わせてしまいました。縫い目から浸水すると思いますが、必要に応じてシームグリップ(防水接着剤)を施工しようかと思います。
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結局、自転車用途には少々使いにくいかなぁ、ということで、冬季の野外作業の時に使うことにしました。まさかの大雪の時にも雪かきで活躍することでしょう。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★☆☆