ブユ(別名;ブヨ、ブト)
購入価格 ¥不明(過去、無駄にした薬代。)
【概要】 ブユとは、ハエ目 カ亜目ブユ科の吸血昆虫の総称。日本には60種類ぐらい居るらしい。関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれている。 私がメインで走っている関西近辺の山にも大量に生息しており、ヒルクライムをしていると呼んでもいないのに追いかけてくる面倒な輩である。
【生息地域】 綺麗な水が流れる水辺の森の中に生息しており、私の経験上開けた河原より頭上を樹木に覆われた小川の様な場所、人の手が入った針葉樹林より広葉樹林の方がブユが多い印象がある。 例えば、広葉樹に覆われた山の木陰の中を通る道で、道の脇に設けられた溝の中を付近の山から出た湧水が絶える事無くチョロチョロ流れている場所や、広葉樹に覆われた渓流や小川の横のトレイル。 こういう場所が一番危険。 綺麗な水が無いと生息できない生き物なので、都会の街中にはいません。
【見た目】 パッと見はただの小バエです。 山で小バエを見たらブユと思ってOK。
【遭遇パターン】 先に書いた生息地域っぽい場所をヒルクライムしていると、ライダーの汗の臭いを辿って大集団でついてきます。その大集団のうち、しつこく纏わりついてくるのは5匹前後。自転車に例えるなら、今日のステージは俺が取る!!と気合を入れて集団を引くエース級の選手です。ゴール前で派手に落車して死んでしまえ。
私の経験では、 20km/h以上なら逃げ切り勝利確定。 15~20km/hで追いつかれ始める。 10~15km/hでは集団の先頭を飛ぶエース級に攻撃され、かなり鬱陶しい。 10km/h以下ではエースとエースアシストに攻撃され、鬱陶しさ激増。 停止すると集団内で休んでた連中も追いついてきて襲ってくる。 ある時など、ほんの10秒程止まった間に汗をたっぷり吸ったレーパンが襲撃され、何10匹ものブユが裾の辺りに群がって鮮血を吸おうとしていてゾッとした。
・・・おいてめぇら。
そこは補給地点でもエイドステーションでもねぇぞ!!(怒)
【対策】 ブユ用の虫除けはもちろん、ハッカ油も効果があるそうですが、発汗で虫除け効果が薄かったり持続しなかったりするのが自転車乗り。しかもブユはレーパンの上からでも噛みついてきます。(一応噛まれてもダメージは軽減される。)
で、何が一番効くかというと、動きを止めない事。
連中の見た目は小バエなので素早そうすが、実はぶっとい体に小さい2枚羽と短い足という非常に残念な体型 (笑) であるが故に、飛行能力が低く、飛びつくのが下手で、しがみつく力も弱い。なので、鬱陶しいエース共を手で払いながらいつもよりちょっと大げさ目に腕や脚を動かしつつノロノロ走るだけでほぼ噛まれることはありません。何なら自転車を押して歩いてても大丈夫なぐらいです。動きも読みやすいので、サイクリストの体をエイドステーション替わりにしようと企む無礼な連中は即刻叩き落とし、付近の山に住むアリさん達に豪華な臨時私設エイドステーションを提供してあげましょう。
【症状&処置】 連中は蚊の様に上品には刺しません。 噛みついて毒を注入して皮膚を食い破って血を吸います。 その時間わずか1分程度。 木陰で休憩がてらCBNをチェックしてようもんなら速攻でやられる。←私だ。
ホンマ何ちゅー輩や。
もし噛まれてしまった場合も、すぐには蚊と見分けがつかない。よーく見ると、皮膚が破れていたり、小さな水膨れになっている時もあるが、本当に分からない時もある。ガッツリ噛まれてしまうと、噛まれた箇所が時間を掛けて腫れあがっていき、最後は握りこぶし大ぐらいに腫れあがって熱を持ち、強烈な痛痒さに襲われる。自然治癒に任せていたら、こんな状態が2週間前後続くのだからたまったものではない。 こうなると私の体質では市販薬はほとんど効かない。色々試してはみたが、最終的に金の無駄だという事で諦めた。
唯一効果があったのは、リンパ液ごとひたすら手で毒を絞り出す事。
これが一番効果大。 もし噛まれてしまったら毒を絞ってみてください。
【まとめ】 山に住む非常に鬱陶しい連中。 ガッツリ噛まれてしまうと被害甚大。 でも、動き続けていれば案外大丈夫。 噛まれたら毒を絞り出すと効果大。
価格評価→☆☆☆☆☆(何故私が薬代を出さなければならない。) 評 価→☆☆☆☆☆(こっちくんな!!)
|