購入価格 ¥7000ほど

自転車乗りはまあまあの頻度で絶望に遭遇する。そう思いません?
たとえば脚の売り切れた状態で遭遇する激坂であったり、
出先のメカトラ、ハンガーノック、ヒザ痛によるDNFだったり。
ひと通り体験したかなあと思っていたんですが、
最近新たな絶望を体験しました。
チューブレスタイヤのビードがまるであがらない。
ほんまに大変でした……。
タイヤ裏返したり石鹸水ぶっかけたりと、あらゆる手段を講じても全部ダメ。
2時間の悪戦苦闘の末、最後の切り札Co2インフレーターを使ってようやくあがりました。
タイヤの脱着ごとにまあまあ高価なボンベを一本失う。それはイヤだ。とてもイヤだ。
てなワケでさっそくお取り寄せ。ポンプ一体型と
手持ちのポンプつないでチャージするタンク単体の二種あって、
もっともリーズナブルなタンクのコイツをチョイスしました。

持った感じ、ややずっしり。見た感じ、どっしり。そんなタンクが醸す、
「高圧はまかせておけ!」といういかにもな出で立ちに、期待感は高まります。
使い方はとってもカンタン。
タンクにフロアポンプを繋いでポンピングし、エアをチャージ。



140psiから160psiがころあいらしい。
溜まったところでためしにタンクからエアを吹いてみる。
コンプレッサーやCo2インフレーターよろしく、
一気にボンッとエア出るさまを脳裏に思い描き、
ワクワクしながらトリガーを起こす。そして発射!

弱々しく「ぷしゅるるるる~~~~」
なにこれ???
想像と全く異なりました。
思いのほか圧、弱ッ!うそ!もっとスゴイの想像してた!
不安に慄きながらも、仕方ないから半信半疑のままチャレンジします。
大丈夫?これほんまに大丈夫???
こんなんでほんまにビード上がるんですか?
結果→ 上がりました。
うわこのタンクつよい!
あんなに苦労したのがウソみたいにビードあがる。
目からウロコ。一瞬でも疑って悪かったと心底思いました。
我が家の救世主誕生の瞬間です。
さて対応バルブですが、当然のことながら仏米オッケー。

使い勝手は、ただビードをあげるためだけの用途ゆえ、
シンプルで大変よろしいです。
タンク内に過度の負荷がかからないよう、安全に設計されているのもポイント。
これが4000円程度であればもっとうれしいんだけどなあ……。
嘘か真かわからねども、ウワサによると、ディスクブレーキが世に浸透し、
カーボンリムが一般的になると、
近い将来チューブレス化の波が押し寄せるそうで。
そのウワサを証明するように、
マヴィックもチューブレスロードに注力しつつあります。
もし今後チューブレス導入を検討されているのであれば、
いっしょに買っておいてもいいかもしれません。
価格評価→★★☆☆☆(←ただビードあげるためだけに¥7000は高い)
評 価→★★★★☆(←シンプルで使い勝手良し)
<オプション>
カタログ重量→ 2,313g
完全に余談ですが、僕が自転車で最大の絶望感に見舞われたのは、
ロードバイクで走行中、女子高生に見惚れて突っ込んだ田んぼのなかでした^^
このときの絶望感→★★★★★★★