購入価格 ¥460 (取り付けボルト,脱落防止プレート)

5月半ばに林道を登っていると、左足から奇妙な違和感を感じて目を落とすとクランクが盛大に横ズレしていました。
慌てて停車して、確認してみると取り付けボルトが破断してしまった模様……とりあえず締め付けボルトをギチギチにして仮取り付け
その後、左足にトルクを掛けないように気をつけながら自宅まで戻って来れました。


その時は流石にテンパっていたので写真を撮ってなく、帰宅してから脱落させてみました。
左クランクには取り付けボルトの頭が、クランク軸を見るとネジが残っているのがわかります。
たしかに5月入ってからギシギシ異音がしていて、ペダルかBB、チェーンリング辺りだと思っていました。
4月末にBB交換した時にクランク・チェーンリングを清掃してから取り付けもしていました。
SPDペダルに変えたときも異音がしていましたが、まさかクランク自体とは予想できませんでした。
考えられる原因は
1,取り付けボルトをオーバートルクで締めていた
ここの指定トルクは0.7-1.5Nmとそこまで強く締める必要がありません
パークツールのBB工具についてきている工具を使っており、クランクを回しながら締めていき
ねじが動かなくなったところから手で締め増しをする。のがいつものやり方です。
脱落やズレが起きないよう、やや強めに締めてはいましたがオーバートルクかどうかは…
2,取り付けボルトが経年劣化していて破損してしまった
元々中古品を購入、前オーナーの使用距離はわかりません。
自身の使用距離は12,500kmほど、約5,6度クランクの脱着を行っています。
他グレードも含めて倍以上走ってる人から破損を聞かないので経年劣化、耐久性が大きな原因ではない様子
清掃した時もクラックなどはありませんでした。
3,締め付けボルトのトルクが不足していたため、微妙に左右に動いていた
締め付けボルトの指定トルクは15-18Nmと強め
手ルクではここを満足に締め上げれていない場合が多いとショップの方からリプライを頂きました。
確かに自分のやりかたはネジが止まってから、すこし締め増しをしている程度なのでトルク不足の可能性はかなり高いです。

また、脱落防止プレートは取付していましたが横に力が掛かってしまって完全に傾いていました。
指とペンチくらいでは戻せなかったので相当強い力が掛かっていたみたいです。
一番の原因は締め付けボルトのトルク不足だと思います。
以前、締め付けボルトを締め過ぎて緩めるのが難しくなってしまった経験から小さい
トルクで締めるようになっていました。
トルク管理をするのが一番ですが、トルクレンチを持っていない方は外す時のことをあまり考えないで締めることをお勧めします。
林道から自宅まで60kmありましたが、締め付けボルトをギチギチに締めて左足にトルクを掛けないように走ったら、多少のズレはあれど大きくズレることはありませんでした。
再現するために外そうとしても外れなく、ボルトを緩めてからじゃないとズラすことも難しかったです。
今回は運良く走って戻れる程度で済んでいましたが、起きたときの林道は電波が届かないところ……下手したら歩いて下山になっていました。

5600,6600時代のクランクと現行のクランクでは取り付けボルトの径が違います。
肉厚程度は変わりませんが、現行の方が直径が大きくなっています。
価格評価→★★★★★ (ネットだと送料の方が高い、定価で取り寄せてくれたショップ様ありがとうございます)
評 価→★☆☆☆☆ (ビビってトルク甘くしやがって)