栃木県那須郡那珂川町矢又,茨城県常陸大宮市鷲子に位置する鷲子山にある“鷲子山上神社”
http://www.torinokosan.com/栃木県と茨城県の県境に神社がある珍しいところです。
また、御祭神には天日鷲命(アメノヒワシノミコト)といわれる鳥の神様を祀っていて
古い時代よりフクロウが、大神様の御使い・幸福を呼ぶ神鳥として崇敬されています。
アクセスはR293の常陸方面からは大きく案内看板があるので迷うことはないでしょう。
国道から神社まで標高差186mを2.9kmで登るので平均斜度は6.4%とそこまで厳しくはないが
実際は1.5kmまではほぼ平坦、そこから500mが6%、残りが14%、神社前の最後の50mは斜度30%とヒドイ変化をする。
ヘアピン2つめが横溝になっており斜度も加えて厳しいことになっている。
社務所の周りに建物が集まっており、お守りやお土産などの他にも茶屋、出店などもある。
大鳥居の近くにサイクルラックがあるので駐車場の方にいかなくても大丈夫です。
大鳥居では県境が綺麗に真ん中を通っています。
鳥居をくぐり先に行くと手水舎と水かけふくろうがあります。
その近くには福亀石畳が埋められており、社伝によれば来山された方の「健康長寿」「運気上昇」を願い配されたそうです。
「亀は万年」の故事にちなんで石畳の上をお歩きください。
石畳を進むと楼門(随身門)があります。
こちらはフクロウではなく狛犬がいるのですね。
楼門の先は石段になっていて『フクロウの石段』の名前があり、石段は社務所から拝殿前まで九十六(苦労)段あります。
苦労も往復すると不苦労(二回九六)となり、幸福になれるといわれます。
『本殿』
三間社流造りの銅板葦きで、天文21年(1552)に再興されたのち、天明8年(1788)に建て替えられてものである。
本店向拝の柱、頭貫の彫刻化された構造と装飾は、類例を見ない奇抜な手法である。
茨城・栃木の両県から文化財と指定されている。
本殿の近くには樹齢1000年にもなる千年杉(直径:2m20cm,周囲:8m)をはじめとして老樹大木が生い茂っています。
本殿の横にある道から裏に回り進むと『奥山稲荷大明神』の社があります。
防災・芸能・五穀豊穣・商業の神として尊信されています。
また、本殿に『福ふくろうロード』の案内看板があります。(2枚目は社務所近く)
稲荷大明神から階段を降りた道は社務所まで戻れ、道の脇には様々なフクロウの石像が飾られています。
全部で100羽以上いるらしいです。数えながら歩き見てはいかがでしょう?
椿・紫陽花が植えられており季節には綺麗な花道にもなるみたいです。
社務所の近くになると下に降りて行ける道があり、その先には『亀井戸』があります。
神社が山頂に鎮座するため常に水不足になっていたが、ある時御神意により井戸を掘った底に亀の形をした石を沈めると清水が湧き出た。
その喜びから幸福を招く健康長寿の『亀井戸』と名付けられたと伝えられている。
社務所から本殿と逆側に向かうと本宮があります。
階段下からすでに見える、なんか居る。日本一の大フクロウ像で地上7メートルの高さがあります。
金色に塗られているため、金運に恵まれるとして宝くじ当選願いの方が多く来られる。
本宮神社には木彫りのフクロウがおり、手前足元の両端にいる2羽は福運びフクロウと名付けられています。
鷲子山は栃木・茨城にまたがる八溝山地のほぼ中央に位置しています。
境内に生い茂るスギ、カシ、モミ林は人が手を加えていない原生林であり、日本の自然百選の山に選定されています。
そのため周囲の森にはムササビをはじめとした動物類も豊富に生息する貴重な自然環境を有していることから自然環境保全地域にも指定されています。
珍しいふくろう神社、境内にいる様々なふくろうが楽しませてくれます。
また、歴史もあり奈良時代の「常陸国風土記」には「下野国との境の大山」と書かれており、1000年以上前より国境いであったようです。
原生林に囲まれる森の中は山頂でもあるため涼しく火照った身体を気持ちよく冷やしてくれます。
また、花が咲く頃や催しがあるときに訪れてみたいです。
茶屋や出店があるので食事はできますが、自販機は見当たりませんでした。
井戸の水を飲めるのか、チャレンジ……はしません。
評 価→★★★★☆(←生きたフクロウは残念ながらいません)