購入価格 ¥100 (見学料)
栃木県野木町、花とレンガの町にある“旧下野煉化製造会社煉瓦窯”
通称:野木町煉瓦窯と呼ばれています。
渡良瀬遊水地の近くにあり、サイクリングロードからもアクセスすることが出来ます。
旧下野煉化製造会社煉瓦窯(通称、野木町煉瓦窯)はホフマン式の煉瓦窯
明治23年(1890)から昭和46年(1971)までの間に多くの赤煉瓦を生産し、日本の近代化に貢献しました。
この煉瓦窯には16の窯があり、1つの窯で1回に約17,000本、全ての窯を連続して使用した場合には約27万本赤煉瓦を生産することが可能でした。
また、この煉瓦窯は創業時から120年以上経過した現在においても、ほぼ原型のままで存在しており、建造物として価値が高いものです。
昭和54年(1979)に国の重要文化財に指定され、さらに平成19年(2007)には、「近代化産業遺産群」の一つに選定されました。
(野木町公式ホームページより抜粋)
煉瓦窯には野木町交流センター『野木ホフマン館』が隣接しています。
http://www.town.nogi.lg.jp/page/page001120.html煉瓦窯の資料だけでなく、渡良瀬遊水地の歴史・生態系の資料もあります。
こびとカフェもありテーブルも多いので自由に休憩することができます。
売店コーナーでは野木町にちなんだ小物が売られています。
無料のレンタルサイクルもあります。
受付で煉瓦窯の見学のチケットを購入できます。時間指定されていますが無料のガイドがあります。
見学料は大人100円、中学生以下無料です。
要ヘルメット着用で貸出しされています。子供向けはサイクル用だったので、借りなくてもいいでは?
この煉瓦窯は日本に現在する有数のホフマン式輪窯のうち、最古かつ唯一完全な形で残っているもので昭和54年(1979年)に重要文化財に指定されました。
この場所はレンガの原料となる粘土と川砂に恵まれ、渡良瀬川の水運も利用できる煉瓦製造の絶好の地として選ばれました。製造は昭和46年(1971年)まで続けられました。
1858年にドイツ人のホフマンが特許を取得した赤レンガ精製用の窯であり、環状の窯の中で火を循環させながら
窯詰め、予熱、焼成、冷却、窯出しの焼成工程を繰り返し、一度点火することにより半永久的に焼成可能なものです。
階段は上層部にある燃焼室でつかう粉炭を運ぶために使われていました。
階段に使われるレンガの積み方にはイギリス積み、フランス積みの2種類が使われています。
フランス積みの方は現代の住宅でよく見かける積み方ですね。
階段下の通路や窯出入口はヴォールト(アーチを元にした曲面天井)でレンガが積まれています。
全16窯で区分けされていて、その中の一部が公開されています。
1窯で約14,000個、全体で約220,000個燃焼可能で、天井際まで積み上げられていました。
仕切壁(上)は火を止めるためのレンガ壁で、火が漏れないよう泥が塗られています。
点火窯(下)は焚口での点火が終わると取り壊され、火が一周するとこの窯でもレンガを焼成します。
裏側にも階段があり、上層部への移動用として使われていたようです。
左にある基礎は以前に煙突の鉄骨とワイヤーを支えていた名残です。
上層部はこのようになっています。
外周部には運んだ粉炭を投入する投炭孔があり、1窯に5重5列の計25箇所あり
全16窯で400箇所あり、使わない間は鉄蓋で閉じられています。
投炭するために3本のレールを敷いて炭車で運搬を行っていました。
ほかには煙突を管理するための通気口、窯の空気調整口などがありました。
資料室には運用当時の写真や実際に使用されていた道具やレンガ、歴史などの説明があります。
遊水地を彷徨っていたときにたまたま見つけたところですが、国内では唯一現存する建築物だとは思いませんでした。
紹介分は一部だけなので、資料室での詳しい説明も読んでもらいたいので行ってみてください。
保存のために職人の方々が修繕作業した映像紹介も流しています。
また、ダムカードならぬ窯カードを貰えるはずです(以前貰ったはずですが見当たらぬ)
駅からは3kmと徒歩にはやや遠いですが、無料のレンタルサイクルがあるので拠点として
遊水地を訪れた休憩のついでに訪れるのにはいいところだと思います。
SLシューズで行きましたが、窯内は足場がよろしくないのでお気をつけください。
価格評価→★★★★★(←100円でゆっくり見学できる)
評 価→★★★★★(←カフェもあるので休憩するにもいい)