購入価格: ¥1,080(税込)
標準価格: ¥1,080(税込)
『ディスクブレーキのセンター出しに便利。持ち手があるのでキャリパーにスムーズに出し入れできる』
■ grunge ディスクローターセンタリングツールとは
grunge ディスクローターセンタリングツールは、ディスクローターの位置をブレーキパッドの中心に調整するための工具だ。いわゆるローターのセンター出しを行うための工具であり、ホイールやディスクブレーキキャリパーの取り付けの際に用いる。機械式ディスクブレーキなら、パッドクリアランスの調整にも使える。薄いステンレスの板を曲げて作られているのは、birzman CLAM DISC BRAKE GAP MEASURERと同様だが、grungeは持ち手が付いているのが大きな特徴だ。
grunge ディスクローターセンタリングツール
■ 使いやすさを求めて購入
birzman CLAM DISC BRAKE GAP MEASURERは非常に便利だが、持ち手がないのでキャリパーの中に出し入れするのが若干面倒だと感じており、機会があればgrunge ディスクローターセンタリングツールを買おうと思っていた。あまり見かけない工具なので、ショップで見つけてすぐに購入した。もしかしたら、ディスクロードの普及に伴って、ショップでも取り扱うようになったのかもしれない。
比較対象のbirzman CLAM DISC BRAKE GAP MEASURER
■ キャリパーのセンター出し
キャリパーのセンター出しは、以下の手順で行う。
①キャリパーの固定ボルトをゆるめる
②ローターに工具を取り付けて、キャリパーに挿入する
③ブレーキレバーを握りながら固定ボルトを締める
④工具をローターから外す
油圧式ディスクブレーキなら左右のパッドクリアランスが一定に保たれるため、この工具がなくてもセンター出しができるが、個人的には使った方がキャリパーが左右に傾きにくいのでセンター出ししやすいと感じている。
ディスクローターセンタリングツールを用いたキャリパーのセンター出し
■ パッドクリアランスの調整
機械式ディスクブレーキでは試していないが、birzmanの工具を使ったかぎりでは、ディスクローターセンタリングツールが真価を発揮するのは機械式ディスクブレーキだ。機械式ディスクブレーキなら、パッドクリランスの調整も可能。キャリパーをフレーム・フォークに固定した状態で、ローターに工具を取り付けてキャリパーに挿入し、アジャスターでパッドの位置を調整すればよい。TPR SPYRE-Cのような左右のパッドを個別に調整できるキャリパーなら特に使いやすいはずだ。
TRP SPYRE-Cは左右のパッドを個別に調整できるので、この種の工具と相性がいい
■ 持ち手の有無による使い勝手の違い
birzmanの工具は、パッドクリアランスが小さい場合は特に、キャリパーに出し入れしにくい。grunge ディスクローターセンタリングツールなら、一瞬でキャリパーから引き抜くことが可能。挿入の際も力を入れて押し込みやすい。また、工具を外す際にローターを手で触れることもなくなるので、作業後にイソプロピルアルコールでローターをクリーニングする必要もない。
機械式ディスクブレーキは、ケーブルの伸びやパッドの摩耗によってパッドクリアランスが変わるので、頻繁にパッドクリアランスを調整する必要がある。パッドクリアランスの調整のたびに工具の着脱に時間がかかるとストレスになるが、grunge ディスクローターセンタリングツールはそのようなストレスから解放してくれるはずだ。
持ち手があるとキャリパーにスムーズに出し入れでき、ローターに触れずに済む
■ 使用上の注意点
この工具の持ち手はボルトで止められているが、ボルトのグリスが持ち手の内側にもはみ出している。このまま使うと持ち手のグリスがローターやパッドに付着し、ブレーキの効きが悪くなったり、ローターやパッドをダメにする可能性がある。だから、使用前に一度工具を分解し、中性洗剤などで持ち手のグリスを洗浄した方がよい。
2mmのアーレンキーで分解してグリスを洗浄した
■ 総評
grunge ディスクローターセンタリングツールは、持ち手があるのが最大のメリット。キャリパーのセンター出しの際に、工具をスムーズに出し入れできるのでストレスにならない。機械式ディスクブレーキでは試していないが、birzmanの工具を使ったかぎりでは、パッドクリアランスの調整にも使えるはずだ。どちらかといえば、パッドクリアランスの調整が必要な機械式ディスクブレーキに使った方が便利だと思う。個人的には、birzmanよりも持ち手があるgrungeの方がオススメ。ただし、使用前にグリスの付着はチェックしておきたい。
価格評価→★★★★★ (コストパフォーマンスが高い)
評 価→★★★★★ (持ち手があることが重要)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー