購入価格: ¥500(税込)
標準価格: ¥540(税込)
『上位グレードのQUICK LOCK LINKほどではないが、しっかりしたチェーンの接続と数回の着脱が可能。10速以下ならこれで十分』
■ YBN QR10 QUICK RELEASE LINKとは
YBN QR10 QUICK RELEASE LINKは、10速用のチェーンジョイントだ。シマノ クイックリンクやKMC ミッシングリンクと同様に、コネクティングピンを使わずにチェーンをつなぐことができる。他にも6〜8速用、9速用、11速用がラインアップされている。同社のQUICK LOCK LINKとの違いは、ロック機構と取り付け向きの有無だ。価格も倍以上違う。また、メーカーサイトにはQUICK RELEASE LINKの商品情報がなく、着脱可能な回数については確認できなかった。

YBN QR10 QUICK RELEASE LINK(左)、プレートの形状(右)
■ チェーンと同時に交換
クロスバイクに使っているシマノ CN-HG95と同時に交換した。これまでは10速用のKMC ミッシングリンクを使用し、チェーンを外して洗浄やメンテナンスを行っていた。今回、QR10 QUICK RELEASE LINKを選んだのは、バラ売りされているぶんだけ安かったからだ。また、ロードバイクにはQUICK LOCK LINKを使っており、QUICK RELEASE LINKとの使用感の違いを知りたかったというのもある。

以前はKMC ミッシングリンクを使っていた ※上がミッシングリンク
■ 取り付け
KMC ミッシングリンクよりも接続部がやや硬めだが、QUICK LOCK LINKほどではない。それでも、スムーズに取り付けるためには、いわゆるマスターリンクプライヤーという工具が必要。はめるだけならペダルを踏めばよいが、手で外すのは大変になると思う。

着脱には工具があった方が便利
■ 着脱可能な回数
QUICK LOCK LINKがある程度着脱を繰り返しても接続部が硬いのに対し、QUICK RELEASE LINKは着脱の繰り返しに伴って接続部が徐々にゆるくなってくる。とはいえ、着脱回数が同じならミッシングリンクよりも接続部は硬く、おそらく出先では携帯用のマスターリンクプライヤーがないと外すのに苦労するはずだ。3回程度の着脱ならまったく問題なく、5回でもまだ接続部にカチッとした硬さがある。これ以上は着脱していないが、あと1〜2回くらいなら使えそうな気がする。

QUICK LOCK LINKのようにロック機構はないが、着脱を繰り返しても接続部はゆるくなりにくい
■ 変速と音鳴り
CN-HG95に接続した状態では、CN-HG95のアウタープレートよりもQUICK RELEASE LINKの方がわずかに広く見えるが、問題なく変速調整ができ、カセットスプロケットの歯やフロントディレイラーのガイドプレートに当たって音鳴りすることもない。CN-HG95は左右非対称のHG-Xチェーンだが、左右対称のQUICK RELEASE LINKを取り付けても、変速性能にはまったく影響しない。接続部の硬さがチェーンの動きを悪くすることもない。

左右非対称のHG-Xとの組み合わせはまったく問題ない
■ 総評
個人的には、KMC ミッシングリンクよりもYBN QUICK RELEASE LINKの方が接続部が硬く、繰り返し着脱しても接続部がゆるくなりにくいと感じた。11速用のチェーンジョイントは繰り返し着脱できないものが多いので、ロック機構のあるQUICK LOCK LINKを使う価値があるが、10速以下ならQUICK RELEASE LINKでも十分に満足できる。チェーンの接続の強さならQUICK LOCK LINK、コストパフォーマンスならQUICK RELEASE LINKといったところだ。
価格評価→★★★★★ (低価格。1個ずつ買える)
評 価→★★★★★ (しっかりした接続と着脱の繰り返しが可能)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー