購入価格: ¥300くらい
『ひもとコードストッパーを使うことで、傾斜した場所でも安定して駐輪可能。素早く着脱でき、ハンドル形状も選ばない』
■ フロントブレーキロックの自作
私はクロスバイクにキックスタンドを取り付けているが、ハンドルを左側に切った状態で駐輪するため、傾斜した場所ではホイールが転がって安定せず、最悪の場合はクロスバイクが転倒することがある。オートバイならいわゆる”フロントブレーキロック”というアイテムを使って、ブレーキレバーを引いた状態にすることで転倒を防げようだが、自転車向けにはそのようなパーツは販売されているのを見かけない。
そこで、自分でフロントブレーキロックを作ってみた。傾斜した場所で駐輪するために、ブレーキレバーを引いた状態にする方法はいくつかあると思うが、私はひもとコードストッパーを用いることにした。
GIANT SEEK R3には純正のキックスタンドを装着(左)
ひもとコードストッパーでフロントブレーキロックを自作する(右)
■ 作り方
まず、ひもを40〜50cmくらいに切り、両端を合わせて半分の長さにする。次にひもの両端をコードストッパーに通し、さらにひもの両端を結んで抜けないようにすれば完成だ。わずかな時間でかんたんに作れる。なお、材料はユザワヤなどの手芸店でに手に入る。
完成したフロントブレーキロック
■ 使い方
ブレーキレバーとハンドルバーにひもを回して輪っかを作り、ブレーキロックの先端をコードストッパーに引っかける。コードストッパーのボタンを押してひもの固定を解除し、ひもを引っ張ってブレーキレバーを引いたら、コードストッパーのボタンを離してひもを固定する。これでフロントのブレーキをかけた状態になるので、傾斜した場所でも自転車を安定して駐輪できる。ひもとコードストッパーしか使っていないにもかかわらず、固定力は非常に高い。
フラットバーでの使い方
ドロップハンドルでの使い方
傾斜した場所でも安定して駐輪(左)、トランクバッグに荷物を詰め込んでも大丈夫(中央)、ロードバイクにも対応(右)
■ メリットとデメリット
ハンドルバーとブレーキレバーに輪っかを通すわけではないので、着脱もほんの数秒で終わる。しかも、ひもを長めにしておくことで、フラットバーとドロップハンドルを兼用で使うことも可能。ひもならブレーキレバーやバーテープ、グリップも傷めにくい。材料費は250〜350円と低価格で済み、手芸店で自分の好みのカラーを選べるのもメリットだ。約8ヶ月使っているが、ひもとコードストッパーの耐久性も高い。
強いてデメリットを挙げるとすれば、駐輪時以外にハンドルバーに取り付けておくのが邪魔。バーテープやグリップに数回巻いて取り付けることもできるが、使うときに外すのが面倒なので、私はバッグやポケットに入れている。
使わないときはこのように付けておくこともできるが、外すのが若干面倒になる
■ 総評
ひもとコードストッパーを用いた自作のフロントブレーキロックは、低価格で作り方もかんたんなのでオススメ。着脱が非常に早く、フラットバーとドロップハンドルを兼用で使えるので便利だ。何より固定力が非常に高く、傾斜した場所で自転車を安定して駐輪できるようになった。自転車を転倒させると、フレームに傷が入ったりパーツが壊れたりする場合もある。念のため、駐輪の際に自作のフロントブレーキロックを取り付けておけば安心だ。
コードストッパーは丸いタイプでも大丈夫だ
価格評価→★★★★★ (安上がり)
評 価→★★★★★ (固定力が高く、ハンドル形状を選ばない)
<オプション>
年 式→ ー
重 量→3.5〜4.5g