購入価格 ¥10749
通常のXLサイズより裾が4センチ長いTXLというサイズのブライトタイツ。
日本国内生産です。
※メーカー画像を拝借
2017年の現時点で、プラス4センチ版は男性用がM、L、XLに、女性用がS、M、L設定されているようです。素材構成はナイロンとポリウレタン。
これまで使ってきた旧モデル(2007年春購入)には、ちょうどひざ裏の部分に三角形と円形の中間形状のパネルが配置されていましたが、まず、これが廃止されています。それから裾のファスナーも廃止、ということでコストダウンを図っているようにも見受けられます。ファスナーが廃止となると、気温が上がった時にファスナー全開でまくり上げて7分丈タイツに変身・・・というのが出来ないのがちょっと残念ではあります。(伸縮性が高いので、強引にやればできますが)
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縫製の手間が大きいと思われるひざ裏パネルが廃止され、パネルコンビネーションに比較的大きな変化が見られますが、ひざ周りのフィット感は悪化していません。むしろ向上しているかもしれません。特にひざ裏への多少のコンプレッションがなかなか良い感触です。全体のフィット感も良好です。結局パネル数は2007年版の10から9に減っているのですが、フィット感は上々の出来栄えです。細かいことですが、足首とふくらはぎの中間付近のフィット感がやや薄く、この部分はいずれ縫い直すかも知れません。が、これが特に問題というわけではなく、フィット感の個人差の範囲内の話です。既製品を購入した以上、その先は、好みに応じてユーザーが微調整を加える余地がある、というのはよくある話です。
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10年間使い込んだ2007年版XLサイズのブライトタイツが305グラム、これに対して約4センチ長い新しいTXLが290gと、5%ほど軽く仕上がっています。また、手触りも多少、柔らかくなり、ストレッチ性が向上しています。旧品のほうがややしっかり感がある、とも言えなくもありませんが。外面の手触り感は旧品が好みです。また、縫製自体は凝ったものではありませんが、大変丁寧です。
丁寧な縫製は昔と変わらず・・・
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3Dネオパッドは2007年版と見た目はほとんど同じですが、よく見ると3ピース化しています。ブライトショーツも数年前からパッドが3ピース化されていますが、同じです。コレに伴い縫製の手間は余計にかかることになりますが、機能的には恐らく進化しているのでしょう。でなければこんな面倒なことはやる筈もないので。使用感は全く違和感がなく、自分の股間には最適(笑)です。縫い目は平坦性が高く、縫い目が当たって・・・ということも全くありません。
これまた丁寧な縫製
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メーカーによると、着用目安温度が10℃ということですが、私としては零℃でも全く大丈夫。
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弾力性のある7mm程度の幅の紐が腰回りに内臓されており、前部で引っ張って結ぶことが出来ます。この紐は、2001年頃(だったかなあ)にはやや縮れていましたが、やがて膨らみ感のあるのっぺりしたものになり、今回は膨らみ感のない長方形断面のプレーンなものへと変化しています。プレーンな紐のほうが腰のごろつき感が少なく、違和感低減に貢献すると思います。なお、パールのタイツ類は、実はこの腰紐が無くても全く何も困ることがなく、少なくとも私の場合はちゃんとフィットしますので、撤去しています。つまり必要性ゼロ%(笑)。たった一本の柔らかい腰紐ですが、これだけでも違和感を感じてしまう、「カラスの腰」の所有者には、この「紐なしOK!」はもしかして朗報だったりして?
なくても全く困らないひも!
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2008年あたりからようやく、一部サイズに+4センチ長丈版が追加されましたが、今ではM、L、XLの各サイズで+4センチ長丈版が選択可能となっています。これは使う側にとっては実に結構なことです。選択の幅を拡げるというのは、メーカーにとって大変なことだとは思いますが、そこにしっかり配慮しているパールイズミには感謝したいですね。というわけで、旧モデルは丈が足りず、ソックスの長さを選ぶ代物だったのですが、今回、ようやくTXLサイズの新しいブライトタイツを購入して、ちょうど良い長さになりました。はぁ~ヤレヤレ、スッキリしたー。(身長が190センチ位の人は一体どうするのか?と、余計な心配をしてしまいますが・・・)
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ちょっと脱線しますが、2007年春に購入したブライトタイツをこれまで使い続けてきました。気温に応じてウインドブレークタイツやレッグウォーマも使うので、それほど稼働率が高いわけではなく、10年間のタイツ着用期間の内、30%をブライトタイツで走ったと仮定すると、17000km程度しか走っていないと思われます。そうなると10年位は何の問題もなく使い続けることが出来てしまい、ほとんどヘタることすらなく今に至っています。しかし控えめに見ても、ヘタリの少なさは大したものです。同社の1990年代のタイツはここまでの耐久性は無く、使い込む毎にだんだんヨレ~ッとしてきたものですが、ずいぶん進化していると思います。さらに1980年代序盤まで遡ると、学生時代から散々使い込んだ同社製のウールのレーシングタイツがあるのですが、これは耐久性が高かったですね。どの位走ったのか不明ではありますが。今でも持っていますが、全然、普通に使えます。ただしレトロ(笑)。
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新しいブライトタイツ。
なかなかいいものを買ったので、これで10年は安泰。歳とっちゃうなあ・・・
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
年 式→2017
実測重量 →290g
※使用者は180cm/65kgです
(以下完全に脱線)というわけですごい勢いで使い込んであっという間に摩耗劣化してしまうこともあれば、タンスの肥しとして生息し、まるで劣化しないこともありますので、耐久性を語る場合は、当然のことながら使用期間ではなく走行距離が重要になってきますよねぇ。イメージとしてはこんな感じ。横軸はそれぞれ走行距離と年数、縦軸が摩耗劣化度合い。走行距離5万kmで摩耗劣化度合いが「お役御免」レベル、図では値として1となるような劣化曲面を定義してみました。パターンAの線は、3年で5万kmに達してしまい、あっという間にお役御免の事例、ブルべ通年参加などの凄い人ならあり得るパターン。Bは20年かけてじっくり劣化完了、Cは年間500km程度しか走らず、なかなか劣化が進まないパターン、Dは、購入当初は猛烈に使い込んだが、途中からすっかり使わなくなりタンスの肥しとして生きながらえるパターン。
嗚呼、自分の持ち物にもA以外のいろんなパターンが・・・