購入価格: ¥1,400(税込)
標準価格: 不明
『硬いクロモリコラムも切断できる』
■ パイプカッター PC-200とは
高儀 GISUKE パイプカッター PC-200は、スチール・銅・真鍮・アルミ・塩ビのパイプを切断が可能な工具だ。φ4〜32mm、肉厚が3mmまでのパイプに対応する。本体にバリ取りナイフが内蔵されており、切断面の切り口を面取りできる。替刃はハンドルに収納されており、プラスドライバーで取り外せる。なお、ステンレスを切断する際には、ステンレス専用の替え刃が必要になる。
高儀 GISUKE パイプカッター PC-200
■ コラムカットのために購入
クロスバイクをコラムカットするにあたって、糸ノコではまっすぐに切る自信がなかったので、パイプカッターを使うことにした。PC-200を選んだのは、送料無料のヨドバシ・ドット・コムで手頃な価格だったからであり、特にこのメーカーにこだわったわけではない。ただ、クロスバイクのクロモリコラムを切断するために、対応する外径や切断が可能な材質などはチェックしておいた。
クロスバイクのコラムカットのために購入
■ 切断能力
使い方は他のパイプカッターと変わらない。切断する位置を決めたら、ハンドルを回してパイプに刃を当て、本体を1〜2周回してパイプの外周に切り込み線を入れる。切り込み線がらせん状ではなく、1本線であることを確認したら、徐々にハンドルを回してパイプに刃を押し付け、本体をくるくると回して切り込んでいく。PC-200の具体的な使い勝手は以下のとおり。
PC-200を使ってコラムカット
○切り込み線
コラムカットの際には、確実に切り込み線を1本線にすることが重要。切り込み線がらせん状になると切断面がゆがむため、スターナットセッターのセンタリングガイドが斜めになり、スターファングルナットが斜め圧入される可能性がある。パイプカッターをいきなり1〜2周回すよりも、1/4回転ずつ2〜3往復させた方が切り込み線をしっかり入れることができ、らせん状にもなりにくい。
○刃の切れ味
刃の切れ味は鋭く、硬いクロモリコラムもスムーズにカットできた。アルミのシートポストならもっと早く切れる。切断の作業を3回行ったが、刃が欠けたりゆがんだりすることもなかった。パイプに刃を押し付ける力加減さえ間違えなければ、刃は長持ちするはず。付属の替え刃を使うのはだいぶ先になりそうだ。ちなみに、替え刃は単品で買うことができる。
数回作業した後の刃(左)、替え刃はハンドルに取り付けられている(右)
○切断面
切り込み線が1本線になってさえいれば、パイプをまっすぐに切断できる。切断面はきれいなので、内周のバリを取った後に、軽くやすりがけするだけで済む。だが、このパイプカッターで切断すると、なぜか外周部が大きくふくらんでしまう。これがPC-200かパイプカッター全般のどちらの仕様なのかはわからない。そのままではコラムにステムを取り付けたり、シートポストをシートチューブに挿入できないので、切断面の外周を棒ヤスリで削り取る必要がある。
クロモリコラムの切断面(右)、アルミのシートポストの切断面(中央)、切断後は外周部がふくらむ(右)
○バリ取りナイフ
本体に収納されているバリ取りナイフは、アルミのシートポストなら面取りできる。だが、硬いクロモリコラムは削り取ることができない。クロモリのような硬い素材には、別の工具で面取りをする必要がある。とりあえず、私は細い棒ヤスリで面取りしておいた。
アルミのパイプならバリ取りナイフで面取りが可能
■ 総評
高儀 GISUKE パイプカッター PC-200は、クロモリやアルミのパイプを切断でき、コラム・シートポスト・ハンドルバーなどの外径にも対応するので、自転車の工具としても使える。刃は切れ味が鋭くて丈夫。替え刃も付属しているので、これから先も長く使えるだろう。
ただ、バリ取りナイフは、アルミなどの柔らかい素材しか面取りできない。切断面の外周部が大きくふくらむのも気になるところだ。パイプカッターとしては決して悪いものではないが、このメーカーを選ばなければいけない理由は特に見当たらない。強いてメリットをあげるなら、硬いクロモリコラムをまっすぐに切断できることだろう。
コラムとシートポストのカットで70gの軽量化 ※コラムスペーサーを含む
価格評価→★★★★☆ (リーズナブル)
評 価→★★★★☆ (少なくとも切断能力に問題はない)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー