購入価格 ¥25,000
Bontragerブランドラインナップのミドルグレードにあたります。
真剣ライド用として、カーボンソール+BOAのシューズを探していました。
ショップに出向いて在庫品を一通り試着した後、本製品を購入しました。
■データ
BOAが一つ、ベルクロが一つで締め付けるタイプです。
ソールの剛性比は14段階中10。
手に持ってわかるほど軽いです。
ワイド41.5で実測値228g。

ミドルグレードでこの重量は他にはそうないと思われます。
締め付けるための部品点数が少ないからでしょうか。
デザインはシンプル、言ってしまえば地味で、ブランド主張が少なめです。
かかと部分に反射材のアイコンがついているぐらい。
トレックユーザーでなくても使いやすいでしょう。
ソール側にはブランド名が大きく入っていますが、当然普段は見えません。

クリート調整用の情報は少な目なので、クリート取り付けには神経を使いました。
オプションとして交換用ヒールカップと専用設計インソールが別売りされています。
インソールは気になるので手に入れたいところ。
■使用感
数回の練習ライドと200kmほどのロングライドで使用しました。
履き心地としては今まで使用していたSHIMANO製シューズに近く、
幅広甲高気味の自分の足でもすんなり移行することができました。
またレース用モデルとしてはくるぶし周りのクッションが厚めで柔らかいためか、
いわゆる木靴のような装着感ではない、普段使いできるレベルの使用感になっています。
カーボンソールもBOAも初体験のため比較レビューはできないのですが、
樹脂ソールの靴より踏み込み・引き上げ、両動作とも、ペダルが近くなったかのような力のかけやすさを感じます。
特に引き上げの際は顕著です。
BOAがしっかり締め付けてホールドしてくれるからでしょう。
ヒルクライム時、シッティング高回転が回しやすく、高出力を維持できるようになりました。
BOAが一本なのでフィッティングが難しいかと思いましたが、現時点では問題なし。
履き始めは緩めにしておいて、アップが終わったぐらいで増し締めすれば違和感なく使用できます。
剛性が上がった分跳ね返りもあるようで、200km走った後は普段より膝への負担が大きかったように思います。
ブルベや普通のロングライドでは使わない予定ですが、使い方に関してはもう少し慣れが必要のようです。
■注意点
購入時に注意すべき点としてはサイズ感です。
ワイドサイズはSHIMANOのシューズに近い形状ですが、EUサイズ標記が小さめになっています。
CMサイズ標記と比較すると、ワイド41.5で26.7cmですので、
普段EUサイズで選んでいる人はワンサイズ小さめを選んだ方がいいかもしれません。
どちらにせよ試着は必須です。
■総評
価格はそれなりにしますが、使い勝手に関してはレース機材特有の敷居の高さがないので、
エントリーグレードからのステップアップには丁度良い製品だと思います。
重量の軽さは同価格帯にはない、大きなメリットです。
購入時はサイズと着用感に注意してください。
価格評価→★★★☆☆(ミドルグレードの標準的な価格帯)
評 価→★★★★☆(軽い、という明確な利点がある)
<オプション>
実測重量 228g