購入価格 ¥300,000(フレーム買い)
我が鉄の愛馬
VIGORE CrMoRacer
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7969&forum=49&post_id=13591#forumpost13591とは別に、レース専用カーボンフレームが欲しくなり、あちこちの試乗会に行きまくった結果、一番自分に合っていると感じて購入。
VIGORE CrMoRacerからの乗り換えではありません。念のため。
[フレーム]
東京青山でRIS9を初めて見た時の印象は、『整備性と汎用性を備えた実戦的なフレーム』でした。
ワイヤの取り回しや電動コンポのバッテリー搭載位置、シートポストといった様々な個所に整備性を重視したさり気ない配慮がなされており、基本的な整備を自分で行わなければならない私のようなサンデーライダーやアマチュアレーサーにはとても有難いフレームだと思いました。ジオメトリ表を読み解いても、しっかり設計と金型に手間が掛けられているのがわかります。
また、フレーム開発コンセプトの中に、「ホイールの性能を生かす」という謳い文言があり、
GOKISOホイール
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11346&forum=30を搭載する気満々だった私にはとても好印象でした。あちこち触ってみても、極限まで肉を削ぎ落とされたペラペラの超軽量フレームという印象は無く良い意味で肉厚。持ち上げてみても、しっかりカーボンを巻かれた程良い重さが感じられました。BB付近はぱっと見ただけでも分かるぐらい左右非対称。鉄フレームを見た直後に見るとなかなかの違和感だ。
購入したフレームのカラーリングは某ブリヂストンチームと同じ。全体的な塗装の仕上がりは奇麗ですが、BB付近にクリア層の剥離がありました。乗っていて広がってきたりはしてないし、下のカーボン積層には影響無さそうなので今のところ無視してます。
[パーツ構成]
メインコンポは6800系アルテグラ。
ただし、下記パーツのみ違う物を搭載。
・ブレーキアーチ
私お気に入りのカンパレコードを搭載しシマニョーロ化。
・ペダル
コストパフォーマンスと耐久性を鑑みて、5800系105。
・ハンドル&サドル&バーテープ
ジェイフィットトラッド
コンコールライト
VIVAコットンバーテープ
直接体に触れるパーツは全てVIGORE CrMoRacerに搭載している物と共通。
ポジションも全く同じとしています。
・BB
スギノのセラミックを入れましたが後日デュラに交換。
・ブレーキレバー
ここが一番の目玉パーツ。
普段はクロモリバイクでフリクションWレバーを愛用する私ですが、今度のバイクは競技専用仕様という事で最初から手元変速にするつもりでした。てな訳で、ギブニョーロCX2を採用した。(←ド変態と呼んで下さい。)
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=13700&forum=48&post_id=23778#forumpost23778ブレーキレバー形状をVIGORE CrMoRacerに搭載しているテクとニョーロR100Aと同じとしつつ、手元変速を実現できるというスグレモノである。前記の通りフレームが整備性重視の親切設計の為、変態変速仕様のワイヤの取り回しも全く問題無かった。
※ギブニョーロ仕様は1年程運用。
後日、Wレバーとかギブニョーロとか変速システムで散々遊んだけど、イマドキのフツーのバイクの変速系統も使ってみたい。(←今更か。)
という理由でST-6800に換装。飽きたらまた戻すかも。
[乗った感じ]
一文で書き切ってしまえば、『いつもの鉄バイクと同じように乗るといつもより勝手に速く走ってくれる快速カーボンバイク。』
RIS9は程良い撓り(粘り?)があり、長年鉄フレームに乗ってきた私がパッと乗っても乗りやすい。しかも、ただ撓るのではなく撓った先にしっかりと芯の通った剛性も感じられ、剛脚さんのガチ踏みにも余裕で対応してくる懐の深さが好印象。VIGORE CrMoRacerと比べると少しだけハンドリングがクイックでバイクを倒す時の挙動が速いが、コーナリングもダウンヒルも特に違和感は無い。平地での加速は良い意味で踏んだら踏んだ分だけ進む印象で、自分の感覚通りの速度の出し入れが出来る。(GOKISOホイールが回り過ぎる事を除けばだが。) トンガッた所は無いが全体的にバランスよく全体の性能が高い印象。『地味に速い』とはまさにこの事。
ただ、ヒルクライム性能は突出している。何も考えないでいつも通り走っていて、気が付いたら巡航速度が4~5km/h速いなんて事が良くある。決して軽量フレームでは無いが、筋力を推進力に変換する時のロスが少ないのだろう。
分かりやすく(?)萌えキャラに擬人化すると、
何休んでるの!? もっと踏みなさい!! と煽り倒してライダーのスタミナを吸いつくすドS娘ではなく、
今日も一緒にがんばろうね♪ と登坂等でさり気なくライダーをアシストしてくれる清楚な優等生です。
ただし、萌え萌えキュン♪して頑張り過ぎると自爆するので自制は必要。
基本がしっかりしているフレームなので、長年乗っても型落ち感を感じる事は無いと思います。
[困った点]
プレスフィットBB86がお約束通り異音を発生しました。
ダンシングで強く踏んだ時だけパキパキ鳴るという、あのよくあるトラブルです。仕方なくスギノのセラミックBBからシマノ純正(デュラエースグレード)に交換しましたが相変わらず鳴っている。パキパキ音が精神的に良くないだけでクランクは普通に回ってるし、BBとフレームとクランクの相性やら組付けのノウハウやら色々あるっぽいのでこのフレームに乗っている限りトライアンドエラーを続けていくしかないだろうと思って半分諦めている。個人的にはプレスフィットはもうこりごりなので、次にカーボンフレームを買う事があればスレッド式BB搭載であることを条件に入れるつもりです。
[総評]
色々試乗して結局一番自分に合っていた実戦型競技専用フレーム。ヒルクライム以外何かに特化している訳でもなく、派手さや華やかさも無いものの、性能的に不足している点は一切無く、全体的にレベルが高い優等生。ただし、BB規格に泣かされる...かもしれない。
価格評価→★★★★☆(ハイエンドがこの値段と考えればちょびっとお買い得感あり)
評 価→★★★★★(BBに何も問題が出なければ良いフレームです。)
<オプション>
年 式→2014