購入価格: ¥144 (税込)
標準価格: ¥144 (税込)
『柔らかい素材なので摩耗しやすい。摩耗が進むとスキッドプレートとチェーンのクリアランスが大きくなる』
■ FD-6800 Skid Plateとは
SHIMANO FD-5800のチェーンガイド内プレートには、スキッドプレートという音鳴り防止用の黒い樹脂製の板が取り付けられている。シフトアップの際には、スキッドプレートがチェーンの側面に接触するので音鳴りしにくく、変速そのものも滑らか。チェーンがアウター×ローの位置では、トリム操作しなくても音鳴りがほとんど気にならない。
スキッドプレートは樹脂製なので、変速操作によるチェーンの接触で摩耗するが、交換のためにスモールパーツが用意されている。FD-6800、FD-5800、FD-4700には、FD-6800 Skid Plateを使う。コードナンバーはY5P116000。FD-9000、FD-R9100、FD-R3000にもスキッドプレートが搭載されるが、これらのフロントディレイラーには対応していない。
SHIMANO FD-6800 Skid Plate。FD-5800にも同じものを使う
■ スキッドプレートの交換
私のロードバイクにはFD-5800が搭載されており、もう1年半以上使い続けている。スキッドプレートはまだ使えそうな気がしたが、シフトインナーケーブルの交換などと同時に、気分転換も兼ねたリフレッシュのためにスキッドプレートも交換することにした。スキッドプレートの交換手順は以下のとおりだ。
①取り外し
マニュアルでは摩耗したスキッドプレートはニッパーで切り込みを入れて取り外すように指示されている。だが、チェーンガイド内プレートの裏側から、チェーンガイドの爪をつまんで取り外すことも可能。この方法ならスキッドプレートに切り込みを入れる必要はなく、後で摩耗の進み具合をチェックできる。
爪をペンチなどでつまめば外れる
②取り付け
取り付けの作業はチェーンを取り付けたままでも行うことができる。このとき、チェーンの位置をアウター×トップにしておくと、チェーンガイド内プレートとチェーンのクリアランスが大きくなるので作業しやすくなる。スキッドプレートの左右の爪は外側に向いており、スキッドプレートの両端をつまんで軽く曲げなければ、チェーンガイド内プレートの取り付け穴にうまく挿入できない。
曲げなければ取り付けられないが、このことが落下防止にもなっているようだ
③形状の修正 ※取り付けで変形した場合
私のFD-5800のスキッドプレートは、購入当初内側にふくらんでいたのだが、おそらくスキッドプレートの組み付けの際に強く曲げたことが原因だと思う。スキッドプレートは強く曲げないように注意して取り付ける必要があるが、曲がったらスキッドプレートとチェーンガイド内プレートをピンセットなどで挟んで修正することも可能。柔らかい素材なので、形状の修正はたやすい。スキッドプレートをちゃんと密着させないと、次に述べるロー側の調整にも影響する。
ピンセットで挟んでスキッドプレートを密着させる
④ロー側の調整
チェーンをインナー×トップの位置にして、スキッドプレートとチェーンのクリアランスをチェックする。交換前後でスキッドプレートの厚みが変わるため、ロー側調整ボルトを回してクリアランスを0〜0.5mmにセッティングし直す必要がある。
交換前後でスキッドプレートの厚みが変わるのでロー側の調整を行う
■ 摩耗の影響に注意
取り外したスキッドプレートを観察してみると、変速動作でチェーンと接触する部分が主に摩耗している。私はシフトインナーケーブルの交換と変速調整を行なった数日後にスキッドプレートを交換したのだが、新品の方が厚みがあるため、チェーンがインナー×ロー側2枚の位置で、チェーンとスキッドプレートが接触して音鳴りが生じた。柔らかい素材でできているため、意外に摩耗が早く進むようだ。
摩耗が進むとスキッドプレートとチェーンのクリアランスが大きくなるので、シフトアップの際にチェーンガイド内プレートでチェーンを十分に押し込むことができず、チェーンがアウターギアにかかりにくくなる可能性もある。だから、スキッドプレートとチェーンのクリアランスを定期的にチェックし、必要ならロー側を調整。摩耗が大きい場合は早めに交換した方がいいだろう。
変速で接触する部分は摩耗が進んで薄くなっている
価格評価→★★★★★ (低価格で入手可能)
評 価→★★★★★ (音鳴り防止に貢献。早めの交換がオススメ)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー