[手組み] H PLUS SON ARCHETYPE+5800系105ハブ
購入価格 ¥38,000
数年ぶりのレビュー。 いろいろあってロードバイクそのものを休止していたのだが、先日親友が「一緒にレースでたい!」というのでロードを購入したはよいものの、すでにホイールも手放していたので新たに入手することに。 しかしただのホイール(例えばオープンプロなど)には興味ないので、あまり有名ではない「H PLUS SON(エイチプラスサン)」のリムを選択。 こいつ、何気に溶接ワイドリムである。 組み方は以下の通り。
フロント(32H) 星ステンレス#15 JIS 6本組
リア(32H) フリー側: 星ステンレス#14 ラジアル組 反フリー側: 星ステンレス#15 JIS 6本組
前後とも、スポークテンションは(最近のロードホイールとしては)結構低い。 反フリー側なんてゆるゆるなのかと思われるくらいゆるい。
はい。この組み合わせはマネしてはいけませんよ? というのも、このホイール自体が実験機としての役割も兼ねているため、あえて冒険的な組み方なのである。
さて、それでは本題の実走テスト後の感想を。 あんな組み方故に後輪の剛性が低くなるんじゃないかと思った画面の前のアナタ、正解です。 むしろこのホイールの本当の狙いはそこにある。 昨今のガッチガチな完組ホイールとアルミフレーム(TCR 0)では疲弊必死なので、敢えて剛性を落としている。 ちなみにどれくらい剛性が低いかというと、「リアブレーキを掛けたままペダルを踏むとハブだけ僅かに回る」程度。 当然カカリは良くない。それで良いのだ。ガチガチフレームにはこれくらいが調度良い。 ただし、「重いギアでガンガン漕ぎを入れる」のではなく、「少しづつ回転を上げて」いくと、けっこういい感じに加速する。 登りもそつなくこなすが、やはりスプリントには向いていない。 ダウンヒルも安心感があり、コーナリングは非常に素直で、暴れる感じなどはない。 横剛性も現代の標準的なもの(例えばキシリウムエリートなど)に比べたら低いが、それゆえにある程度「ホイールが逃げる」ことができるのだろう。 ブレーキングも非常に素直かつ良く効く。 なお、向かい風については所詮25mmハイトのリムにプレーンスポークなので最初から諦めている。
エイチプラスのリムは他の(SUPERLITE)も使っているが、あちらは過激なレベルで効く。 今後、MAVICのリムは使わないかもしれないと思うほどには、このメーカーのリムが好きになってしまった。
価格評価→★★★★★(最近の完組の値段から考えたら、手組って優秀) 評 価→★★★★☆(万能ではないので)
年 式→2016 実測重量 1,733g
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