購入価格 ¥ 5500程度
☆商品説明
このライトTL-LD710Kの特徴は内蔵のモーションセンサーにより、減速を感知することでブレーキライト(ハイモードのライト・強発光)が約2.5秒間光り、後続車両への被視認性とブレーキ作動認識を促すものです。重量は32gと非常に軽量で、フレームに取り付けても乗車に影響を与えない範囲だと思います。
(以下公式より抜粋)
■加速度センサー内蔵で、減速を感知するとハイモード(約50ルーメン)で約2.5秒間自動点灯するキネティックモード搭載。
■デイタイムライトとしても使える、面発光で約50ルーメン(キネティックモード時)の明るさのUSB充電式セーフティライト
■ラバーバンドで簡単に取付でき自転車にピッタリフィット
■3モードの発光パターン(ロー・点滅・ラピッド)
■リチウムイオンポリマー充電池
■モードメモリ機能により消灯時のモードで点灯開始
■バッテリーインジケータ搭載
■電池残量が少なくなると発光パターンが点滅に切替るバッテリーオートセーブ機能
■充電用MicroUSBケーブル付属
■オプションのシャープエアロ用ラバーベースで、より鋭角なシートポストにも取付可能(対応パイプ周長 約95~155 mm)
サイズ 74.4 x 30.5 x 32.9mm
重量 32g (本体・電池のみ)
光源 面発光LEDモジュール
使用電池 リチウムイオンポリマー充電池(標準充電時間:約2時間)
使用時間 ロー: 約5時間
点滅: 約30時間
ラピットモード: 約16時間
※キネティックモードが働く頻度が多いほど、使用時間は短くなります。
取付バンド径 ラバーバンド 約12.0〜32.0mm
以上CATEYE社サイトより一部抜粋
☆購入動機
主に通勤使用のため購入しました。
理由としては
①IPF X-TRAILリアセーフティランプを使用しているが、リヤ側の被視認性が不安であったため。
②トンネル通過時や交通量の多い道路を走る際のデイタイムライトとして有効と思われるため。
③KINETICモードにより、ブレーキランプとしての効果も期待できると思われたため。
同梱内容4つ
左から
USBケーブル
ラバーバンド小
ラバーバンド大
ライト本体
☆購入後
1.取り付けについて
取り付けに際し購入後、失敗したと感じたことがあります。このTL-LD710Kは基本的にシートポスト、もしくはシートチューブ、またはそれと角度の近い取り付け方をしなければならないことを見落としていたことです。
取付位置についてですが、CATEYEの公式サイトには表向きには
”取付位置や、走行速度・気象条件等によっては、加速度センサーが反応しない場合がございます。後続車両との車間距離を十分に取り、走行して下さい”
とあります。
この取付位置についての詳細が非常に重要で、同サイトの取扱説明書PDFを開くと、
2、取付方法
のところに
シートポストにしっかりと固定してください。
※ シートステーへの装着はキネティック機能が正しく動作しません。
としっかりと書かれています。
これを購入前に気が付かずシートステーへ取り付けていましたが、やはりトリセツの通りブレーキや減速との連動性が得られず、誤作動ばかり起こすため取付方法を再検討しました。
シートポストには普段通勤時にオルトリーブサドルバッグLを取り付けており、シートポストに余裕はありません。また愛車はフレームジオメトリ的に、TTがホリゾンタルなCannondale CAAD12ですのでなおのことです。結果的にはシートチューブの上端に取り付けることで、サドルバッグとの干渉は無く、そして後方から被視認性も得られることができました。
取付は付属のラバーバンド、強化輪ゴム?のようなものでフレームをぐるりと囲って固定します。使い始めはかなり強くゴムを伸ばさなければフレーム外周の長さまで達しなかったのでちぎれたりゴムの劣化が心配されましたが、何度も付け外しを繰り返しても、2ヶ月以上使用した現在問題は見られていません。
2.使用方法について
本体側面にあるスイッチを長押しすることで、
ONーOFF
ONの状態で短押しで、
ロー→点滅→ラビッドのループ
です。
ONをすると、直前のモードが記憶されています。例えば点滅モードOFFしてから、ONすると点滅モードでの起動となります。
3.発光について
このTL-LD710Kの発光モードは3通りあります。
点灯時間については
公称
ロー:5時間(10lm)
点滅:30時間(15lm)
ラビッド:16時間(25lm)
です。
これら3モードのいずれにおいても、キネティック機能が備わっており、減速を感知すると約2.5秒間のハイモード(50lm)で点灯します。また減速が続く間はハイモードが持続されます。なお、キネティック機能をOFFにした使用方法はできないようです。どのモードでも必ずキネティックが働きます。
点灯時間についてはかなり参考値です。実使用においては、減速を感知しハイモードが作動すればするほど作動時間は短くなります。
また充電切れが近くなると、バッテリーオートセーブ機能として、点滅モード(充電切れお知らせモード)に切り替わります。この際の点滅モードはキネティック機能が作動しなくなります。この点滅モードでの持続は1時間程度と公式にあり、実使用では1時間半は保ちました。
明るさとしては、夜間時の利用としては十分役割を果たします。日中のデイタイムライトとしての利用にも適していると思われます。特にブレーキ作動時のハイモードの視認性はかなり高く、後方へのアピール力は強いです。
実用時間については、
私の場合
満充電から
ロー:3時間半前後
ラビッド:4時間15分前後
点滅:5時間前後
で点滅モード(充電切れお知らせモード)になります。
サイクリストの乗り方や走路次第でありますが、私の使用ルートは、標高約400mの自宅からすこしアップダウンを繰り返しながら標高0m地点まで降りる通勤路片道13kmを往復しています。一日で約2時間半〜3時間、このルートではどのモードでも2日に1回の充電が必要です。
また充電時間についてはバッテリーセーブ点滅モードになってからの充電で約2時間程度で満充電となります。(500mA・USB2.0以上のものを使用すること。)
同じ環境室内で夜間撮影
上はIPF X-TRAILリアセーフティランプのみ
下はTL-LD710K RAPID X2 KINETIC(点灯モード)とX-TRAILリアセーフティランプの2つ点灯
明るさの違いが明らか。
シートチューブに装着。オルトリーブサドルバッグLを装着し、室外夜間撮影。
後方7mから。後方だけでなく、両側方への光の広がりが確認できる。
後方へはサドルバッグやシートステー等の障害物の影響はほとんど感じず、力強い発光を確認できる。
側方から撮影。側方からも被認性は高い。
乗車時には、サイクリストの下腿部から足部にかけて光が当たる事で光が反射する。
4.キネティック機能について
このライトTL-LD710Kは、加速度センサーによりハイモード(50lm)に切り替わり、後続車両等への注意喚起ができる点が非常に先進的な製品です。この加速度センサーの感度は割に良好で、減速を感知すると多くの場合ハイモードに切り替わります。ただし微弱な減速の感知はできない事もあるようです。
感覚的な作動状況は、
平地走行での当て効きブレーキでは3割程度、
中程度以上のブレーキで8割ほど
です。
またその他に作動するケースとして
①加速から巡航への移行
②巡航からペダリングを止めた自然な減速時
③ヒルクライムでの勾配が急になる場面
等に度々作動しているようです。また下り坂での速度調整でのブレーキングにはあまり反応しにくい印象があります。
前述しましたが、かならずシートポストやシートチューブ等垂直に近い角度での取付をしなければ正常な作動は得られません。仮にシートステーに取り付けた状態では、減速していない場合でのハイモードの誤作動の連発や、逆にブレーキ時に全く反応が無い、等の役目を果たさない状態となる為、宝の持ち腐れとなってしまいます。高価なライトなので、購入前には是非取り付け場所を検討をおすすめします。(私は検討せず購入して冷や汗をかきましたw)
5.まとめ
このライトの特徴
①実用でのランタイムがマックス6時間程度と見ていた方がいい。
(点滅モードでの使用。バッテリーセーブモードを除く)
②デイタイムライトとしても使用できる明るさ。
③キネティック機能による後方へのアピール力の高さ
④高価(ランニングコストは充電式のためほとんどかからず。)
これらを踏まえると、私のような自転車通勤にピッタリだなぁと思います。しかし実売価格帯が5000円以上と、リヤライトとしてはかなり高価であることに加え、ランタイムが短い為ロングライドでのメインライトとしては用途外かな、と。通勤自転車で多く乗られているママチャリ(1−2万円くらいの)にこの5千円のライトを安全の為とはいえ、購入しようとされる方は少数でしょう。5万円程度のクロスバイクに購入するのも抵抗を感じるような気がします。そう考えると、誰にでも簡単におすすめできるものでは無い、購入層を限定している商品なのかな、とも思います。
機能的にはかなりのすぐれもので、この機能がもう少し洗練されて、価格がぐっと下がり、自転車に乗る方の多くに浸透するようになるといいなぁ、とも思います。
このライトへの個人的な要望としては
①ランタイムの延長(せめて実使用で12時間程度は保つようにして欲しい)。そうすると多くのサイクリストに普及しやすいのかと。
②無灯火モード、キネティックでのブレーキランプのみ作動するモードみたいなのも付けて欲しかった。
③これに明暗度センサーが付き、無灯火モード⇔点灯・点滅モード等への自動切り替えができると、トンネルで最強!
こんなことを考えています。
また防水性に関しては外箱にAll Weatherとの記入があるものの、完全防水では無いとトリセツに書かれています。今のところ実使用が2ヶ月を超え、その間雨天、かなり激しい雨も経験しましたが故障はしていません。
今後の発展に期待します。
価格評価→★★☆☆☆(←高いよー!)
評 価→★★★★☆(←個人的にはほぼ満点。ただ機能的にもう一伸びして欲しい)
<オプション>
カタログ重量→ 32g(実測重量32g+ラバーバンド1g)