購入価格: ¥18,144(税込)
標準価格: ¥18,144(税込)
『シルエットがきれいなだけでなく、秋冬向けのサイクルウェアとして非常に高機能であることに驚かされる』
■ SWERV midweight wwr downtown trousersとは
SWERV midweight wwr downtown trousersは、秋冬向けのストレートカットのロングパンツだ。SWERVを取り扱うBlue Lugのサイトにある説明をまとめると、「ストレッチ性・撥水性・速乾性・防風性を備え、寒い時期に適したパンツ」ということになる。チャコールとブラックの2色がある。他にもシルエットの異なるmidweight wwr pants slimやregularもラインアップされている。
SWERV midweight wwr downtown trousers ※実際の色味は左の画像の方が近い
■ 購入のきっかけ
私は寒い時期もジーンズで過ごすことが多いが、一般的なジーンズは下にレッグウォーマーを履かないと寒いし汗冷えすることがある。もっと快適に秋冬のサイクリングをするために、欲をいえばレッグウォーマーなしでも快適になるようにこのパンツを選んだ。もちろん、デザインやシルエットの良さ、所有するウェアとのコーディネートも考慮した。
一般的なジーンズでは、サドルとの子スレで尻が破れることもある
■ サイズ感
私はショップで試着してから購入し、サイズはW32選んだ。サイズ感はLevi’sやEdwinのW31、RaphaのジーンズのW32だいたい同じだ。股下は80cm(L32)で、私は裾上げする必要もなくぴったりだった。ただ、左の裾の内側のリフレクターを出して走るには少々短いかもしれない。
実はmidweight wwr pants slimを買おうと思っていたのだが、腿周りが窮屈だったのでmidweight wwr downtown trousersを選んだ。midweight wwr pants regularは試着していないが、おそらく自分には太かったかもしれない。SWERVは同じ生地でもシルエットの異なるパンツを何種類かラインアップしており、脚の太さによって自ずと履けるタイプは決まる。
他にもSWERVのパンツを試着したところ、CORDURA denim pantsならskinnyも履けるが、regularでは腿周りが太すぎた。ウエストや股下だけでなく脚の太さ(わたり)も考慮すると、SWERVのパンツのサイズ選びは難しい。できれば試着したほうがいいと思う。
■ シルエット
midweight wwr downtown trousersはストレートカットのパンツだが、腰から裾にかけて徐々に細くなっていくシルエットなので、脚がすっきりして見える。いわゆる脚長効果が得られるというわけだ。スリムフィットのmidweight wwr pants slimが第一希望だったが、結果的にmidweight wwr downtown trousersは、私にとって理想的なシルエットだった。
ちょっと画質が悪いが、シルエットはこんな感じ。正面から見ると細めのストレート。側面から見ると足首にかけて細くなることがわかる
■ コーディネート
midweight wwr downtown trousersは、シンプルなデザインなので、カジュアルウェアや街乗り系のサイクルウェアに合わせやすい。私はRapha Classic Softshell JacketやHooded Rain Jacket、Track Jacketなどに合わせて履いている。このパンツのチャコールという色はネイビーに近い。これらのジャケットに合わせると単色のカラーコーディネートに見えるが、わずかに色合いが異なった感じになるのが良い。このカラーとシルエットなら他のブランドにも合わせられる。
このパンツのカラーやシルエットがこれらのジャケットに合わせやすい
■ 秋冬向けサイクルウェアとしての実力
●保温性
履いた瞬間にぽかぽかと暖かいわけではないだが、気温が下がると、生地が脚の温度を外に逃さないのでとても暖かく感じる。一般的なジーンズよりも薄手の生地なのに、保温性が高いことに驚いた。
●防風性
このパンツの生地は、気温が低い日の強風もしっかりとシャットアウトする。ロードバイクの高いスピードにも対応。防風性の高さはサイクルウェアとしても高いレベルにあり、Rapha Classic SoftShell JacketやHooded Rain Jacketのような秋冬のウェアを彷彿とさせる。裾も細くなっているので風が入りにくい。
●速乾性
気温や走行による体温が上昇して汗をかいてもすぐに乾く。気温が低い日の走行では汗冷えしないので助かる。走行スピードが高くなると、発汗に速乾性や次に述べる通気性が追いつかないことがあるが、これはRaphaやPearl Izumiのウェアでも同じこと。走行スピードを低くしたり自転車から降りて行動したりするうちに、生地はサラリと乾くので不快感がない。
●通気性
通気性と防風性は相反しそうなイメージがあるが、高機能なサイクルウェアは冷たい風を遮りながらも、汗を外に排出するようにできている。このパンツもそういったサイクルウェアと同様で、汗による蒸れを感じにくい。
●撥水性・防汚性
サイクリング中に小雨が降ってきたことがあるが、雨粒が玉のようになって弾かれて生地から流れ落ち、このパンツの撥水性の高さを感じることができた。コーヒーをこぼしても大丈夫だったし、汚れがついても水拭きしたらきれいになった。
●ペダリングのしやすさ
生地の伸縮性が高いので、腿が上がった際にもつっぱり感がなく、ペダリングの邪魔にならない。生地の裁断も工夫されているようだ。裾は細めになっているので裾バンドは不要。生地の軽さもペダリングのしやすさに貢献している。生地とサドルとの相性も良好で、尻が適度に滑りやすいのでポジションを変えることもたやすい。
●肌触り
表面はざっくりとした肌触りだが、裏地のパイルのおかげで柔らかい肌触りだ。自転車に乗っても歩いても、生地がシャリシャリとこすれるような感じがしない。前述の伸縮性も相まって、生地の存在を気にせずにペダリングに集中できる。
●対応する気温
2017年の11月は例年よりも寒いが、強風の日や最高気温が一桁台の日の夜間でも、このパンツなら寒さを感じなかった。東京の冬なら氷点下に近い気温でないかぎりは、このパンツの下にレッグウォーマーを履かなくてもよさそうだ。このパンツが出番になる気温の目安は、だいたい15℃以下といったところ。冷えを感じる時間帯がありそうなら履いたほうがよい。最高気温が20℃近くになると、天気によっては暑く感じることもあるが、速乾性のおかげで不快感は軽減される。
■ 縫製と耐久性
このパンツを手に取ると、良い生地を丁寧に縫っていることがわかる。価格相応のしっかりした作り、仕立ての良さがある。ペダリングが激しくなっても糸がほつれることはないし、サドルと擦れて生地がダメージを受けることもない。これが一般的なジーンズだと、サドルと擦れる部分は生地がすぐにダメージを受ける。この生地の強度なら、今後も長く使えそうな気がした。
短期間の使用では尻の生地にダメージはない
■ 総評
SWERV midweight wwr downtown trousersは、シルエットがきれいなだけでなく、秋冬向けのサイクルウェアとしての実力が非常に高いパンツだ。ペダリングのしやすさはもちろんのこと、低い気温や強い風や汗冷えから体温が奪われるのを防いでくれる。高機能なサイクルウェアの生地で仕立てたパンツといえばイメージしやすいかもしれない。
また、デザインがシンプルなので、他のブランドのウェアにも合わせやすいのもポイントが高い。このパンツは一見するとただのおしゃれ着なのに、実際に走ってみると高いスピードにも対応し、秋冬向けの高機能なサイクルウェアであることには何度も驚かされた。個人的にはオススメのパンツ。今後はSWERVの他のウェアも試したい。
価格評価→★★★☆☆ (このデザインと機能なら買う価値がある)
評 価→★★★★★ (シルエットがきれい。秋冬向けのサイクルウェアとしても文句なし。オススメ)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー