購入価格 ¥0 (完成車付属)
SHIMANOのディスクローター。グレードはXTR。今回は160mmサイズのレビューです。
■購入動機
完成車で購入したSCOTT SOLACE DISCに付属してきました。前後輪ともSM-RT99の160mmサイズ。アルテグラ組なのにクランクのグレードを下げてくるSCOTTとしては珍しく?ローターは最上級のものが付いていました。
■製品概要
実測重量(新品)は、ローターのみで116g。ロックリングが10g。固定方式はセンターロックのみ対応で、6穴には対応していません。
温度上昇を防ぐアイステクノロジー(アルミをステンレスで挟み込む方式)が採用された製品です。XTRグレードと言うことで「FREEZA(放熱用のフリル)」なる仕組みも採用されています。
■使用感

ロードバイク用の油圧ブレーキシステム(ST-RS685+BR-RS785)にて使用。パッドはレジン製(フィン無し)のG02A。なお、私は初めてのディスクブレーキ車でコレを使い、基本的にはコレしか使ったことがありません。
(1) 取付
センターロック方式なので、はめ込んでロックリングを締めるだけ。ロックリングはスプロケット外しを使って取り外し可能。
ズレることなく、あるべき場所に収まります。特に調整を行わなくても取付に失敗しないのは有難いです。
(2) 重量
ローターの重さの相場は分かりませんが、少なくともシマノの中では最軽量です。下位グレードには放熱用のフリルが付かないものもありますが、フリル付きでも一番軽いのが本製品です。ただでさえディスクブレーキは重くなるので、なるべく軽いものを……となると、自然に本製品を選ぶことになります。
ちなみに、Dura9100グレードのローターはもう少し軽くなるようです。
(3) 性能
制動性、コントロール性に関しては油圧システムで使う限りにおいて不満を感じたことは無いです。静粛性も高く、雨天で強くブレーキを掛けたとき以外は音鳴りもありません。160㎜の場合は140㎜よりも制動力の絶対値が大きく、安心感があります。
放熱性に関しては、そこまでブレーキを握り続ける場面が無いので不明。ヤビツ峠や箱根旧道等、近場の峠を下っても熱でブレーキの利きが悪くなったことは無いので、そこそこフリルの効果もあるのでしょう。
(4) 寿命
どの程度使ったら寿命なのかは分かりませんが、11か月(走行距離6000km程度)使用したローターを前後確認したところ、前輪用が7g、後輪用が2g軽くなっていました。全体の1/10が無くなったらさすがにヤバいと思うので、交換を考えるべきなのでしょう。良く走る人だと、前輪用は1年以内に使えなくなりそうです。
■まとめ
軽量かつ高性能なディスクローター。ロード用としては少々オーバースペックにも感じるほど熱対策がされていますが、その甲斐あってかブレーキでは不安がありません。
しかし、ランニングコストを考えると少々割高感は否めませんね。確かにリムは傷めませんが、6000円もするローターを1~2年に1度は買わなくてはならないのは結構キツイです。重量差に目を瞑れば、SM-RT81グレードでも十分かもしれません。値段は半額ですし。
価格評価→-(完成車付属品)
評 価→★★★☆☆(ランニングコスト以外の不満なし)
<オプション>
年 式→?
カタログ重量→ 126g(実測重量 126g)