購入価格 ¥85000
【購入の経緯】
メリダのカーボンディスクロード。
それまでディスクロードとして乗っていたMERIDA CYCROCROSS500を本来のシクロクロス用に戻したのと、
それ以前のFLYXII FLX-FR602がなんだか味気ないなぁと思ってディスクロードフレームを物色中に発見し購入。
対抗馬としてはSCOTT SOLACE DISC、TREK DOMANE DISC、GIANT DEFY ADV DISCあたりだったが、 フレーム単体で手に入る機会が無かったので一期一会という事でIYH。
サイズは例によって一番小さい47。
【特徴】
フロントが15mmスルーアクスル、リアがQRの仕様(OLD100/135)
15mmスルーアクスルのピッチはMTBでもよく使われるM15×1.5
フレーム付属のスルーアクスルはMTB汎用品のFormula XQR-15
ヘッドは上1-1/8、下1-1/2のテーパーコラム仕様。
ディスクブレーキはポストマウントで前後160mmローター仕様。
ワイヤリングは内蔵式だが、シフトはリアがフルアウター方式でフロントはフレームに入るところでアウターを受けるタイプ。
Di2対応で、その場合はアウター受けを交換。
外装バッテリーの事を考えていなくて、内装バッテリーまたはボトルケージマウントが必要。
リアブレーキはフルアウター方式。
BBはBB86。
BB下がりは69mm。
ヘッドアングル71度に対して、シートチューブアングルが73度と小さいサイズにしてはシートチューブが寝気味。
ヘッドチューブが140mmとかなり長く、リアセンターは412mmとやや長め(コンフォート寄りにするならもっと長くても良いと思うけど)。
BB86以外は独自仕様の規格を採用していないためメンテナンス性は良い。
前後にフェンダーダボがありますが、汎用品を付けるには工夫が必要。
リア側はキャリアを付けるのは強度的にやめた方がよさそう。
【サイズに関して】
身長167cm/股下74cmで、
サドル高さ660mm、
ステム100mm/ハンドルリーチ70mm+ST-RS505でジャストサイズ。
ただし、ヘッドチューブが140mmで、フォーク肩下が普通のロードに比べて5mmくらい長いため、ハンドルを下げたい場合は苦労します。
私は元々前傾が浅いので問題ありませんでした。
下ハンをフロントタイヤとツライチとかのポジションは不可能なので、 前傾を深くしたい人はこの手のフレームを購入してはいけません。
【組み上げ】
ST-RS505とBR-RS785の油圧ディスクブレーキシステムを軸にして、
FC-5750+DOVALの楕円(50/35)+STAGES POWER、
RD-5800GS、FD-5800、CS5800(32-11)、
車輪はEASTON EA90XDでタイヤはインテンシブTLとセクターTL。
ハンドルはシマノのPLTコンパクト、ステムはGIANT CONNECT。
シートピラーは大昔のスペシャのROUBAIX、サドルはFIZIKアリアンテVS、
TIMEのRXペダル。 適当なボトルケージ二つ。
以上で8.4kg。
重量的には妥当なところ。
【乗ってみて】
ディスクじゃない方のRIDEはMERIDAのラインナップでは「エンデュランスロード」という位置づけですが、
RIDE DISCはRIDEとはフレームの設計が全くの別物で、
フレームの構造的にはSCULTURA、ジオメトリ的にはRIDEに近い設計をしています。
乗り味はかなりリジッドな感じで、正直なところ乗り心地は良くないです。
特にBBから前はすごくがっちりしていて、安心感はすごくあるのですが、あまり衝撃をいなすとかそういう事を考えてないような気がします。
これはフレームサイズにもかなり依存するので、大きいサイズだとまた違った乗り味なのかもしれません。
直進性は普通のロードよりは強いかな……って程度。
峠の下りだとややアンダーが出ます。
フロントフォークはMERIDAお得意のブレード内部にリブを設けて補強されているタイプで、 油圧ディスクブレーキで目いっぱい減速しても全くびくともしない感じです。
15mmスルーアクスルも効果を発揮しているんじゃないかと思います。
強力なブレーキを活かしてタイヤの限界までは自由自在にコーナー進入ラインを選択することができます。
BB86を採用して、BBまわりの設計に余裕があるせいか、雑にペダリングしても全部推進力に変換してくれる感じがします。
BBまわりの乗り味はに関しては2009モデルのGIANT TCR ADVとよく似ています。
タイヤのクリアランスはフェンダー無しならば700×33CのIRCシラクCXをはめて走行して干渉が無いことを確認。
それ以上のタイヤは40Cのグラベルキングしか手持ちがないのですが40Cは前後ともはめることも不可能。
フェンダー有りの場合は28Cが限界かなと思います。
【総評】
一応、2017も継続販売されるのですが、RIDE DISC ADVENTURE CFと名前を変えてグラベルロード向けとなるようです。
(ひょっとしたらマイナーチェンジしてもっと太いタイヤが入るようになるのかもしれません。要確認)
ディスクロードとしてはSCULTURA DISCが発表されたのでそちらの販売に重点が置かれる模様。
オールマイティーなフレームですが、それゆえに全部中途半端になるのは仕方がないのかなと思います。
グラベルロードとしてはタイヤクリアランスが足りない、
エンデュランスロードとしては乗り心地が良くない、
ディスクロードとしては前傾姿勢でのポジションが出せません。
全体には高い次元でまとまっていると思うので、
ポジションがアップライトになるのと、乗り心地が良くないことを除けば本当に「何にでも使える」フレームではあります。
価格評価→★★★★★(この値段ならば満足)
評価→★★★★☆(”コンフォート”ではありません)
年式→2016
カタログ重量→?g(実測重量フレーム1220g+フォークコラム200mmで405g)
http://www.merida.jp/archive/merida_2016/lineup/road_bike/ride_disc_7000.html