購入価格: ¥1,610 (税込)
標準価格: ¥1,610 (税込)
『上下のプーリーにシールドベアリングが採用されているが、横にスライドしない仕様』
■ RD-5800-GSのアップグレードのために入手
SHIMANO RD-6800/6870 PULLEY SETは、RD-6800およびRD-6870のスモールパーツとして販売されている。私はRD-5800-GSのアップグレードのために手に入れた。このプーリーの仕様は以下のとおりだ。
・ガイドプーリー、テンションプーリーともにシールドベアリングを採用
・ガイドプーリー、テンションプーリーともにセンタロン機構なし
・SSとGSでプーリーセットは共通
SHIMANO RD-6800/6870 PULLEY SET
■ ガイドプーリーにもシールドベアリングを採用
私がこのプーリーセットを購入した理由がコレ。私のロードバイクのRD-5800のプーリーにはシールドベアリングが採用されていないため、このプーリーセットに交換することで、回転抵抗とノイズの低減を期待した。
実物を見て驚いたのは、ガイドプーリーにもシールドベアリングが採用されていることだった。シールドベアリングが採用されているのは、テンションプーリーだけかと思っていた。シマノの「2013-2014 スペック ハンドブック」によると、シールドベアリングが採用されているのはガイドプーリーのみで、現在はRD-6800には上下に採用されている。どうやら、RD-6800には前期型と後期型があるようだ。
上下のプーリーにシールドベアリングを採用。よく見るとパッケージにも書いてある
■ ガイドプーリーは全く横にスライドしない
RD-6800のガイドプーリーにはセンタロン機構がなく、横に全くスライドしない。私はこのことを事前に把握しており、リア11速のリアディレイラーの仕様だと思い込んでいた。ところが、RD-5800のガイドプーリーを取り外してみると、センタロン機構が存在することが判明。RD-5800のテンションプーリーにも、センタロン機構かガタかわからない横方向への動きがある。
RD-6800のプーリーは横に全くスライドしない
■ SSとGSでプーリーセットは共通
RD-5800のガイドプーリーはSSよりもGSの方が大きいが、RD-6800のガイドプーリーはSSとGSで共通の仕様だ。これはRD-5800-GSのプーリーをRD-6800のプーリーセットに交換する際に気がついた。シマノのサイトからダウンロードできる展開図でも確認ができる。
RD-6800よりもRD-5800-GSのガイドプーリーは大きい
■ RD-5800とはシールドベアリングの有無以外にも仕様が異なる
RD-6800のプーリーセットとRD-5800-GSのプーリーを比べてみると、下位グレードのRD-5800のアップグレードに用いるのは難しそうだと感じた。RD-6800のガイドプーリーにはセンタロン機構がないため、RD-5800では変速調整がシビアになるかもしれない。しかも、ガイドプーリーの大きさが異なるため、スプロケとの距離が離れて変速性能にも影響しそうな気がした。
ケーブルアジャスターやBテンションアジャストボルトで調整できるかもしれないが、変速調整と変速性能の両方を優先し、RD-5800-GSにこのプーリーセットを導入するのは断念した。仕様が大きく異なるプーリーで強引にカスタムしたくなかったという気持ちもあった。テンションプーリーなら比較的影響がなさそうだが、RD-5800では横方向にもわずかな動きがあるのが気になったので交換していない。
リアディレイラーのプーリーの交換はよくあるカスタムだが、このプーリーセットに関していえば、本来の用途である補修用のパーツとしてのみ使った方がよさそうだ。シマノの11速のプーリーでも、グレードによってシールドベアリングの有無以外にも細部で仕様が異なるからだ。とりあえず、プーリーの交換はあきらめたが、RD-5800とRD-6800の違いを知ることができたのは楽しかった。
価格評価→★★★☆☆ (今回は勉強代)
評 価→★★★☆☆ (RD-6800なら問題ないと思う)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー