栃木県内ではよく知られる八方ヶ原ヒルクライムのルート(自治体主催のヒルクライムイベントもあります)の裏道を上る、とでもいう感じの林道登坂です。寺山ダム駐車場から林道枝持沢線に入り、林道ミツモチ線と林道ミツモチ八方線を経由してミツモチ山に至ります。獲得標高は800mほど。
ルートラボ。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=d9352b631e71dc2cd118f721467ba1c1参考までに地理院地図も示します。中心の十字点がスタート地点。
http://maps.gsi.go.jp/#14/36.850265/139.863381/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f1*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
10月15日未明。スタート地点の気温は県庁所在地より数度ほど低く、3℃台まで冷えたようです。
・・・こんなデカい650B車でも前輪を外すだけでスレスレ正立収納できる旧々FITも29erは無理(余談)
うす暗い中、5時半に走り始めます。今年は県内でも例年になくクマの目撃情報が多いので、クマよけ鈴ダブル装備と声かけ(笑)で登坂します。最も危険な時間帯でもありますので。
夏ジャージにアームカバーとレッグウォーマでスタートしますが、結構な登坂路なので、すぐに暖まってくるでしょう。下り用としてウインドブレーカは背中の14Lザックに入れています。
走り始めてすぐに激坂。そのうち舗装と未舗装が交互に現れる区間がしばらく続きます。
・・・舗装・未舗装のスイッチは何のためなのか?
やがて伸びきって傾いたススキが左右から迫ってきて朝露で腰から下が結構濡れる区間が出現。MTBシューズの通気メッシュから水が浸入して、つま先が冷たくなってきます。
しばらくいい感じの舗装路を着々と登坂します。
やがて、ミツモチ山へ通じる第一展望台に到着。ここは10年ほど前に自宅から通常ルートで来たことがあります。そういえばその時、MTBのグループの方々とこの場所で遭遇しました。
ここからは最終地点まで未舗装。
序盤は均された轍で結構走りやすいのですが、だんだん怪しくなってきます。ガレたところでは、乗り手がヘボいので降りて押します。
標高を上げると関東平野が一望。20kmほど南にある、いつもロード登坂している低山もよく見えます。
あと2kmというあたりから轍も怪しげになり、作業車両が稀に通るだけじゃないか?という感じの道に。道一面に笹が生い茂るらしく、草刈り機で払った跡が続きます。笹の細い切り株とはいえ、それが無数に林立しており、屈強な霜柱を踏んでいるよう。こんなところでコケたら笹の切り株が刺さってひどい目に遭うことでしょう。
だんだん、押しの比率が高くなってきます。おおっ! そんな中、道のど真ん中にリンドウが咲いていました。
・・・癒しの瞬間
早朝なので上にくると寒いかと思ったら逆。風が弱く、気温も順調に上昇しているようで、上の方でも日差しが随分と暖かく感じられます。延々と九十九を折り、30回以上も登山道と交差しながら高度を稼ぎます。ようやく山頂下の広場に到達。ここは山頂まで70mの地点。13年前に山歩きで来て以来、でした。
ここから残り70mほど、SPDクリート付のMTBシューズで山頂まで歩きます。SIDIの旧品BULLET2は、何故か結構「歩けるMTBシューズ」で助かります。(一方で、SDIのEagle 6は、とても「歩けるMTBシューズ」ではありません!)
山頂の朽ちかけた木製展望台が13年の歳月を物語っていました。
・・・これは13年前の展望台・・・当時でせいぜい築10年未満でしょう
MTBを停めた広場には13年前と同じ木のベンチが並んでいます。あまり紅葉がきれいというふうではなかったのですが、五葉つつじが紅葉していました。
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ヘボヘボMTBerの私には下りがこれまたタフ。コケないようにラインを慎重に選びます。いい歳してコケると、致命的な事態に直結する可能性すらあるので、無理は絶対に禁物です。次に自転車でコケた時は、自転車をやめるつもりでいますので、意地でもコケられません(笑)。
下るにつれ、だんだん良路に変化していき、速度も徐々に上がります。クマよけ鈴2個を騒々しく鳴らし下っていくと、一人の登山者が登山道を歩いています。登山道と交差するあたりであいさつ。
舗装路の下りもいい気分です。
8時40分、つまり3時間10分で終了。なかなか楽しい道でした。
・・・下界(標高460m付近)の木々はまだ色づき始め
それにしても片道13kmはあるはずですが、ルートラボだと11.4km。未舗装で九十九折れの林道は随分と短めに出るのか、それとも自分が超絶蛇行しながら登坂しているのか?
■■ データ ■■
未舗装率 : 40%
コース乗車率 : 往路未舗装路登坂で90%
体力度 : 〇〇
危険度 : 〇
熊よけ鈴 : 必須
※山ガイド本に倣い難易度を次のように示します。
〇1つ・・・初心者レベル/2つ・・・中級者レベル/3つ・・・上級者レベル(単独行はやめた方が無難)
評 価→★★★★☆
年 式→2016
※今回のルートラボの道ですが、実は途中から、ルートラボの地図では道が表示されません。しかし、ちゃんとそれらしく「道ピタモード」でトレースすることが出来ます。ルートラボ上で非表示の林道でも「道ピタモード」が有効となり、林道が浮かび上がる場合が結構あります。(一体どうなってるんですかねぇ??)