定価なら:¥370,000 (税抜)
『パーツセレクトが良く完成度も高い。ホビーユースにおいては変えるパーツが殆ど無い。』
※ホイールや油圧ブレーキセットに関する詳しいインプレは後日書きます
サイクリングにおけるディスクブレーキの優位性は、シクロクロスの機械ディスクで判っていた。
選定にあたり下位の「ADVANCED 1」も候補に上がったが、上位モデルとの差を検討して「ADVANCED PRO 1」を選択。
①フォークがカーボンコラムである事(無印はアルミ)
②標準でカーボンチューブレスのホイール(無印はアルミ)
③STIとブレーキがULTEGRAグレード
【総評】
完成車を即全バラして下記のように変更。
○タイヤ パナレーサー RACE TypeA (元はチューブレス)
○クランク スギノ OX801D (元のULTEGA比で、重量アップ・剛性ダウン)
全体はマッチョなフレームなのに、横から見ると華奢なシートステー、専用シートポスト。
これらのおかげか、踏むと芯は詰まってるのに、乗っていて不快さが無い。(雑誌インプレ感)
以前のアンカーのRS8(カーボン)に比べ、BB剛性は確実にある。
注目のブレーキ性能については、下処理さえきちんと行えば、慣らし前ですらULTEGRAキャリパーを超える。
ディスクの慣らしが終われば、ディスクに食いつくような、それでいてコントローラブルなフィールを味わえる。
フルカーボンホイールではあるが、もちろんブレーキング熱の不安は一切無い。
リアが32Tまであるスプロケやフレームジオメトリから、山岳を含めたファンライドのためのバイクだろう。
ポジションを出してみたが、ステムを限界まで下げてもハンドルが高い。そういうフレームでは無いようだ。
ステムは独自規格の1-1/4コラム用が必要なので、ステム角で下げるにも選択肢が少ない。
【付属ホイール】
ディスクブレーキ対応ホイールは2016年では選択肢が少なく、一般ロードバイクでよくある、
「10万円以下・軽量オールラウンド」的なホイールが皆無だ。
同年のGIANT完成車でも増えたが、この価格帯で30mmハイトのフルカーボンホイールである。(定価15万円)
「超」軽量では無いものの、セミディープなオールラウンドホイールである。ワイドリムだけあって、下りの安定感も良し。
【全体のコストパフォーマンス】
全体をざっくり計算すると、競合他社が到底及ばないお買い得感である。
①ホイール 15万円(メーカー定価)
②コンポーネント 10万円(油圧システム込)
③フレーム 20万円
④タイヤハンドルその他 3万円
(珍しく)コンポーネントはすべてULTEGRAグレードで揃っており、唯一2点だけ異なる程度である。
①シフトアウターワイヤー(いつものJagwire)
②チェーン(KMC)
【完成車のデメリットについて】
注文した店でとりあえずレベルに組んで、持ち帰って(趣味なので)全バラシと再組立を行った。
①例によってワイヤー・ホースが長く格好悪い
シフト系は苦せず短くできるが、油圧はホース処理とブリーディングのやり直しである。
またシフトアウターの末端処理がダメ。フレームもシフトケーブルの入り口の設計がちょっと・・・?
②真のブレーキタッチを得るにはエア抜きが必要
知らなければ問題無いレベルかもしれないが、工場で時間をかけずに組まれた油圧は大抵エア入りである。
手元に届く品質は店次第なので、最初の一台だったり、自分でメンテナンスできない場合は注意。
(有料無料は別として)これらについて手をかけるショップを見つけるか、目を瞑るか、自分でやるか。
【やっぱり自転車だし・・・弄りたい】
あまりにもコスパが良すぎて、変更するパーツが無い。
先の通り、フルULTEGRAグレードであり、チューブレス対応のカーボンホイールの豪華盛り合わせ。
変えるとしても軽量ハンドルや、好みでタイヤ・サドルぐらいである。
価格評価→★★★★ (競合他社に対して圧倒的コスパ)
評 価→★★★★☆ (弄る楽しみは減ってるので個人的に-1)