購入価格 ¥8,316(アウトレットセール)
【まとめ】
重量を妥協して、防護性と通気性に振ったヘルメット。頭頂部の1点に重量が掛かるのが欠点。
※商品サイト
http://www.garneau-japan.com/wear/helmet-QUARTZ-2.html【動機】
09年モデルのOGKリガスを使い続けており、後継にと1年程前にGVRのG-307Vを購入したのですが予想以上に通気性が悪く、また最近になってヘルメットの通気性の重要さを感じるようになった為、今度は通気性を重視して探していました。
とはいえ予算的には1万円前後という制約があり、ミドルグレード以上は中々手が出せなかったのですがアウトレットで本品が半額なのを見つけ、ひと目で通気性の良さが感じられたので第一候補に。
ネットで検索してユーザーの声を拾おうとしたのですがamazonに1件あっただけ。悩んだ結果、交換/返品が利くCBあさひで購入しました。
【所見】
届いた物はいかにもアウトレットといった出で立ちで、箱のスレ・潰れ・埃が目立ちましたが中身は無事でした。
(私は自転車用品のパッケージには執着しないので中身が無事なら気にしません)
付属品はインナーパッドが2種類と、リヤライト、取説(日本語無し)、JCF公認シール。

内側には仕様などのラベルが。撮影していて気が付きましたが、どうやら2012年10月製造のようですね(苦笑)。埃を被っていたのも納得です。

右の画像のラベルを翻訳してみたのですが・・・
(原文)complies with U.S. cpsc safety standard for bicycle helmets for persons age 5 and older October 2012
(直訳)人時代5とより古い2012年10月の間自転車ヘルメットのための米国のcpsc安全基準に従います
(意訳)2012年10月から5年の間、自転車ヘルメットの米国cpsc安全基準を満たします
翻訳サイトでは(直訳)と出たので、それを元に読み替えて(意訳)と解釈しました。
ヘルメットの劣化については諸説ありますが、私は「屋内常温保管であれば気にするほど劣化は進行しない」と考えているので今月からカウントです。
(今のリガスもヘルメット自体の劣化は感じられず、バックルやベルクロの劣化の方が気になるので)
付属のリヤライトはベルクロ(マジックテープ)で後頭部のダイヤルに固定します。おにぎり型の部分は反射シールです。
これはSPIDERLOCK VISIONという名で別売りもされており、相方のベルクロもシール式で付属しているのでバックパックやサドルバッグに装着も可能です。重さは12gで点灯パターンはOFF→往復→全点滅→全点灯→OFFのループ。
【インプレ】
手に取った第一印象は「重い」。なにせ標準パッド付き・リヤライト無しで実測325g。
今どきのエントリーグレードでも300gを切っている事を考えればかなりの重量級です。(そういえばネット上で重量を見掛けなかったような気が・・・)
ただ、この重さはメットの縁の補強と、上部のフレームによるものと思われます。

<公式サイトより> ※左と中央の画像は2011年サイトから転載
底部にリング状に施されたSUPER MSBテクノロジーが前後左右からの衝撃を拡散。
また頭頂部に設けられた十字型のカーボンコンポジットフレームは、ヘルメットの重量を抑えつつ耐衝撃性を高めています。
縁の補強は見えませんが、フレームは一部露出しておりメーカーの説明から察するにCFRPのようです。
中々がっしりした手応えがあるので防護性については平均以上のものがありそうです(勿論、確認するような事態にはなりたくありませんが)
肝心の通気性について。
よく、ヘルメットの商品説明でベンチレーションホールが多い事を誇らしげに書いてありますが、通気性は穴1個当たりの大きさと出口までの形状で決まるので数はアテになりません。(そもそも開口部の面積が同じなら、穴が多い方が抵抗が大きくなって通気性が悪くなりますし)
その点、本品は入口~内部~出口と、親指が入るほどの溝が掘られており通気性に期待が持てます。
注:本品が私の歴代ヘルメットの中で定価が最も高額なので、各社トップモデルとの比較は出来ていません。

実際に被ってみると、この通り頭部表面が大きく露出する上に、空気の抜けも良さそうです。

私の頭囲は57㎝ですがMサイズが売り切れてたのでL(59~62㎝)にしましたが、幅はこめかみの上が丁度良いぐらい。
ダイヤルはあと1㎝ほど締め込める程度、耳の真上の幅は約17cmでした。
XLもあるので頭の中身が多い人も安心・・・と思いましたが現行モデルにはXLが無いようでアウトレットのみとなっているようです。
尚、アジャスターの角度は5段階に調整可能です(下の画像右)
径は良かったのですが、内部の形状がイマイチ合わず頭頂部やや前方の1点に重さが掛かってしまいます。
間の悪い事に、その位置にはロゴの刻印がされておりクッションがありません(下の画像左)。その為、頭の上に硬い物が乗っている感じが強いです。
同梱の厚みのあるインナーに替えてみましたが、こちらにもロゴがあるのであまり改善されず。

対策として両サイドのインナーの中に硬質スポンジを挟んで嵩上げしてみようかと考えております。
GVRシールドの装着もしたいので、そこら辺の加工結果は2次レビューで報告したいと思います。
GVR G-203V/G-306V対応シールド
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=13492&forum=51通勤で16km(45分、獲得標高延べ340m)ほど使ってみましたが、やはり慣れないと重さが響きますね。
通気性は良くなっていますが、日没後の涼しくなった時間帯だったので効果の度合はイマイチ判らず。
問題点はやはり頭頂部の1点に重さが掛かってしまう事。
厚手のインナーキャップで多少は緩和出来ましたが、髪が薄くなってきている所に毛根へ圧を掛けられるのは精神的に酷です(涙)
【総評】
最初にも書きましたが、軽さを諦めて通気性と安全性に振るという、コンセプトの明確なヘルメットです。
ヘルメットの重量は車体よりも敏感に感じるので軽いに越したことは無いのですが、通勤通学などで交通量の多い道を常用し、かつ強い前傾姿勢を取らない人ならば、防護性と非視認性に優れる本品を検討しても良いかと思います。
ただ、頭頂部に重さが集中するのは工夫しなければなりませんが・・・。
価格評価→★★★★☆(製造年を気にしなければ)
評 価→★★★☆☆(重い上に重量配分が悪い。インナーのロゴが無ければ4だったかも・・・)
<オプション>
年 式→2012
カタログ重量→ 343g(実測重量 325g)