購入価格: ¥610(税込)
標準価格: ¥756(税込)
『ベルとしての実力はまあまあ。スッキリとした見た目は取り付け位置次第』
■ その名のとおりロード向けのベル
AKI WORLD ROAD BELLは、その名のとおりロードバイク向けに作られたベルだ。説明書きには「空気抵抗に優れたポジションニングでロード自転車に最適」とあるが、どの程度効果があるのかは不明だ。スペーサーが2枚付属しており、外径25.4〜31.8mmのハンドルバーに取り付けることができる。GIZA PRODUCTSやcycledesignからも同じ形状のベルが販売されている。
私はシングルスピードのハンドルをロード用のドロップハンドルに交換した際に、スッキリとした見た目を求めてROAD BELLを取り付けることにした。だが、シングルスピードには見た目にうまく取り付けられなかったので、現在はロードバイクに取り付けて使っている。
AKI WORLD ROAD BELL ブラック
■ スッキリと取り付けられるのは、ほぼステムの左側のみ
ROAD BELLは、ノッカー(打ち子)がクランプに対して左側にオフセットしており、ステムの左側ならクランプをステムに密着させて取り付けることができる。この位置ならワンがハンドルバーの後方かつ下向きになり、大きさが目立たなくなる。
だが、スッキリと取り付けられるのは、ほぼステムの左側にかぎられる。ワンの根元の部分が意外にも大きく、上向きにして取り付けると出っ張って目立ちやすい。ROAD BELLを右側に取り付けた場合は、自転車の右側を正面にして記念撮影する際に大きさが気になってしまう。
また、アウターケーブルをドロップハンドルの下側に取り回している場合は、サイコンマウントとの兼ね合いで取り付け位置を左側にずらすと、ワンの根元の部分がアウターケーブルに干渉して、ワンを下向きにスッキリと取り付けられなくなる。
ステムの右側への取り付け。ROAD BELLは意外に大きい(左)、アウターケーブルが干渉してワンが下に向かない(右)
ステムの左側ならROAD BELLがステムに隠れて目立たない。ハンドルバーの正面に取り回したアウターケーブルにも干渉しない
■ 音量は小さめ
ROAD BELLは、澄んだ音色が心地よいが音量は小さめ。鳴らした後に音が消えるまでの時間も短い。CATEYEのOH-2400とワンの大きさは同じで、音量の大きさも同じくらいだが、ROAD BELLの方が音が低く、鳴らした後に音が早く消える。むやみに鳴らすものではないとはいえ、警音器としては頼りない感じがした。
音量ははCATEYEのOH-2400と同程度
■ ノッカーが引きやすい
私が一番感心したのが、ノッカーの引きやすさだ。ワンを下向きに取り付けていれば、ドロップハンドルの上部を握ったままの状態で、親指だけでノッカーを弾くことができる。ノッカーの引きやすさだけを考えれば、ROAD BELLのノッカーの位置はベストだといっていい。
また、ノッカーの根元には関節が設けられており、バネだけで接続されたノッカーに比べてスムーズにノッカーを引ける。ノッカーのバネ力も弱く、軽い力でノッカーの引きも軽い。ただ、音量を考慮すれば、もう少しバネ力が強くてもかまわないと思う。
ドロップハンドルの上部を握った状態でノッカーを引ける(左)、ノッカーの引きも軽くてスムーズ(右)
■ 見た目を考えると取り付けの自由度は低い
AKI WORLD ROAD BELLは、基本的にベルを下向きにした状態でステムの左側に取り付けるようにできていると感じた。ノッカーが引きやすいのもステムの左側に取り付けた場合であり、それ以外の取り付け位置では大きさが目立ちやすい点には注意が必要だ。ステムの左側に取り付けるスペースがあり、アウターケーブルにも干渉しないなら、 ROAD BELLを選ぶのも悪くはないと思う。
価格評価→★★★★☆ (低価格なので気軽に試せる)
評 価→★★★☆☆ (アウターケーブルと干渉しないような形状ならよかった)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー