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[NSK 深溝玉軸受 6200VV 両側非接触ゴムシール型]
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=14392&forum=47&post_id=24965#forumpost24965の修理の際に、遠心力によってベアリングから出てきた油を見て、何となくローラの回転数を計算してみました。上記レビューのローラ回転数もこの暇つぶしの賜物です。(笑)
このMOZ-RolleR のローラのスペックは、
・直径φ80mm
・ベアリングは内径φ10×外径φ30mmの6200ZZ(純正ベアリング)
という内容です。
これを元にした計算結果によると、私が普段ローラ台に乗って巡航している時のローラの回転数は約2000rpm~3500rpmぐらい。過去に私がローラ台上で出した事がある瞬間最高速度(98km/h)では、約6600rpmでローラが回っていました。
我々の身近にある回転物を代表して普通自動車用のガソリンエンジン(以下、エンジンと示す)と比較します。一般的なエンジンのアイドリング回転数は、600~1000rpmぐらい。常用回転数は、2000~3000rpmぐらい。6600rpmだと普通のファミリーカーやコンパクトカー等の大衆車向けエンジンはレッドゾーンに突入する機種が現れ始めます。
※スポーツカーだと9000rpm近く回るバケモノも居ます。
※小排気量の2輪だと余裕で10000rpm以上回ります。
※大型車のディーゼルエンジンは3000rpmでレッドゾーン。
という訳で、数字だけ見るとトレーニング中のMOZ-RolleRのローラは案外高回転で回っています。巻き込まれるととても痛そうなので、皆様トレーニング中の巻き込まれにはご注意下さい。本日もご安全に。(とはいえ、ローラ自体は軽いものなので大事には至らないと思います。)
ついでにグリスにどれ位の遠心加速度がかかっていたか計算。
正確に書くと、グリスと一緒に回っているベアリングの鋼球の中心にかかる遠心加速度を計算してみました。
結果は...時速50km/hで154G !!?
計算ミスかと思ってシマノ鈴鹿や春秋鈴鹿エンデューロでお馴染みの鈴鹿サーキットの名物コーナー130RをF1が300km/h全開かつインベタで曲がった時の遠心加速度を同じ計算式で単位だけ合わせて計算。(アウトインアウトで曲がった時の相場は5G前後です)
旋回半径はコーナーの名前通りr=130mです。
答え=5.45G
マジか…大体計算合っとるがな。(唖然)
もしベアリングの球に人間と同じ強度のちっさいおっさんの妖精を入れて回転させるとペッタンコですね。仮にベアリングの中にグリスが1g封入されていたとすると、154Gが掛かった時の見かけ上の重量は154gになってしまいます。そりゃあ油分も吹っ飛ぶわ。短時間かつ不定期に回されていたとはいえ、この条件かつ給油無しで4年耐えたベアリング。すげえ。
と、感動のフィナーレを迎えたところで…
以上、電卓やExcelにしょーもない計算をさせて遊ぶのが好きな暇人の暇つぶしを終わります。
価格評価→★★★★★(計算するのはタダ)
評 価→★★★★★(ベアリングの過酷さを知った)