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国土地理院のWEB地図。PCの場合はこちらからアクセスできます。
http://maps.gsi.go.jp/10数年来続いたWEB地図サービス試験版「ウォッちず」から数年前に、このWEB地図(電子国土)に移行しています。「ウォッちず」には散々、山歩きでお世話になり、プリントアウトして作成した地図が70枚ほどあります。
~~「ウォッちず」時代には散々お世話になりました・・・これは2005年5月3日、アカヤシオ満開の日光の低山を縦走したときの地図~~
なお、今はなき「ウォッちず」には交差視と並行視に対応した古典的な立体視の機能もありました。切れ落ちた絶壁などがやたらとリアルに感じられたり、登山道の登降坂が手に取るようにわかるなど、なかなか楽しい機能だったので、何だかもったいないですねぇ。次のリンク先の最後の方に交差視による立体視ができる参考地図が載っています。是非、堪能してください。(PC画面でどうぞ)
http://www.gsi.go.jp/common/000010236.pdf*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
WEB地図もいろいろありますが、自転車で使うとなると、Google Mapやルートラボが便利です。が、しかし、昔から使い慣れた地理院(の1/25000)地図も捨てがたい、というか時に、地理院地図ならではの真価を発揮してくれることがあります。
〇道路法面の断崖絶壁度合いがよくわかる(ここで落ちたら死ぬかも、とか・・・)
〇磁北極線を表示することができる
〇標高が1m刻みでわかる
・・・私がああだこうだ言うよりも、地理院地図のHELPページが参考になります。
https://maps.gsi.go.jp/help/さらに加えれば、
〇Google Mapやルートラボでなぜか省略されている道路やトンネルが、当然のごとくちゃんと出ている
〇いつも走っている農道をつないだ複雑な経路など、散々走って知り尽くしているはずなのに、意外とGoogle Mapで追うのが難しかったりするが、地理院地図ではそれが楽
私が時々ロードで登坂している某低山などは、Google MapやRouteLabでは9合目付近までしか道路が標示されませんが、国土地理院のWEB地図ならその先に存在する狭い道(クルマ禁止の私道)もちゃんと表示されます。また、最近、毎週のようにMTBで登坂している林道も、Google MapやRouteLabでは途中で切れる区間がありますが、国土地理院のWEB地図なら表示されます。
それにしてもWEB版の地理院地図はストレスフリー度が高い。ズームして1/25000に達するあたり(1センチが250m)から俄然、真価を発揮し始めます。等高線の威力というのは凄いですねぇ。地形の起伏が手に取るようにわかります。
見飽きない地図。それが地理院地図なのかも知れません。
昭和の時代には、
「50000図を読めるようになりましょう。サイクリストの義務です」
という一文を広告に載せるショップもあったほどですが、まあしかし今、地理院地図を見て悦に入っている人は、実際に25000図を持って山を歩き回った人とか、旅行自転車のフロントバッグのトップの透明ビニールに地図を挟んで走り回った類の人か、MTBやグラヴェル・ロードで走れる面白い道がないものか?と探し回っているような人だけかもしれません。今時の山ガール、山オヤジの多くは、山系アプリを使っています。先人の踏み跡情報が地理院地図ベースで表示される便利なアプリもあります。必要な山域をダウンロードしておいて、あとはGPSでトレースするのですが、先人の踏み跡情報のおかげで、藪漕ぎで位置不詳になって真っ青!にならずに済むというわけです。山の中では初心者やベテランを問わず、時に、呆気ないほど簡単に道に迷ってしまうことがありますので、これは本当に心強い。このアプリ、地理院地図ベースなので、MTBで怪しげなダート林道を走るときも非常に重宝します。地理院地図エライ!・・・
実は、地理院地図が登山道をすべて網羅しているわけではない、というのも事実で、そこを補完する山系地図アプリもいろいろありますが・・・。あ、それから公的に廃道決定がなされた道も地理院地図からは抹消される場合があります。
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
国土地理院のWEB地図。
先人のレビューにも紹介されているように、いろいろな機能があります。また、こちらにはwartoriさんの非常にわかりやすい地理院地図活用法が載っています。
https://blog.cbnanashi.net/2019/05/8683国土地理院のWEB地図をじっくり眺めて、身近な場所に面白い道を見つけてみてはいかがでしょうか。(注を参照)
(注)
最近、グラヴェルな道を開拓して走っているかたも多くいらっしゃると思いますが、以下の項目は注意したほうが良いと思います。
・基本的に登山道では乗車しない
・どうしても登山道を走る場合は、ハイカーが少ない山を選ぶ(山に詳しい人に訊きましょう)
・狭い道でハイカーに出会った場合は、停車して傍らに避け、しっかり挨拶する
・道を削るような走り方は厳禁(台風の方が被害甚大という比較論ではなく)
・林道で歩行者を抜くような場合は、徐行する
・下りの速度は控えめに(見通しの悪い場合は特に)
・昼間点灯がお薦め
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