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私は日焼けを厭わない。
日焼けは厭わないが、自転車に乗るときには日焼け対策をする。小麦色に焼くサンタンニングはファッションだが、サンバーンは火傷の一種で、要するに負傷に過ぎないからだ。
日焼け対策の代表はアームカバーだが、常に不満を感じていた。シリコンの滑り止めで皮膚を攻撃してくるくせに、ずれて隙間ができる。神経質なので、走っている間もずれが気になって仕方ないし、隙間が日焼けして奇妙な模様を描く。最近増えてきた五分袖のジャージなら大丈夫なのだろうが、日焼け対策のために五分袖ジャージを買うのなら、夏用の長袖ジャージを買うほうが良い。
“鏑木付け”の検証のために長袖インナーを着なかった日のことだ。出掛けるときは曇りだったので油断してアームカバーを持たずに走り出したら途中から快晴になり、両腕が見事に焼け焦げてしまった。なんとかしなければならない。要するに、ずれないアームカバーがあればそれで良いのだ。
女性用のアームカバーにはボレロタイプのものがあり、CBNでもレビューされている。
OGK UVカット・ボレロ
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6637&forum=66フィンガーホールが備えられているので、これならずれも隙間もない。理想的だ。他のサイクルウェアメーカーからもボレロタイプのアームカバーは発売されているので、より取り見取りとまではいかなくても“女性用なら”選択肢はある。だが、残念ながらというべきか予想通りというべきか、男性用のボレロタイプのアームカバーはサイクルウェア界隈では見付けられなかった。
他分野にも探索を広げたところ、ゴルフウェアとしてボレロタイプのアームカバーが多数売られていた。しかし、ここでも男性用は見当たらない。頭からすっぽり被るタイプのものはあったが、ヘルメットやアイウェアのことを考えると、着たり脱いだりが面倒臭そうに思えたので、女性用でサイズ展開をしている製品を探して、一番大きなものを買うことにした。結果、ワンサイズ物が大半を占める中から見付けたのが本製品だ。
ちなみに、パールイズミのUVボレロもサイズ展開しているが、あえてゴルフウエアである本製品を選んだのは、アームホールの太さを考慮してである。ゴルフは腕を大きく動かすので稼働域が要求される(のだと思う。未経験なので想像)。女性用ということと合わせると、自転車で男性である私が使うにはちょうど良い太さなのではないかと期待した。
本製品はM、L、Oの3サイズ展開で、色はホワイトとブラックの2色。持っているアームカバーと組み合わせて使うつもりなので、Oサイズのブラックを購入した。
私のリーチは約185cm。Oサイズで大体七部袖の長さになった。伸縮する生地なので、肩が狭くて凝るような印象もない。期待通り、上腕部の太さもちょうど良い。前腕部の隙間をアームカバーで覆えば、指先を除いて日焼け対策は万全となった。
女性用ではあるものの、意匠や装飾性は皆無だ。愛想も色気もない黒一色である。前腕部もすべて覆うだけの長さがあれば完璧だったのだが、そこまで要求するのは贅沢、というか見当違いというものだろう。来年の夏にはどこかのメーカーが男性用のボレロタイプのアームカバーを発売してくれるのを期待したい。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆