購入価格 ¥完成車付属品
2015年2月に購入したMTBのデフォルト・クランクセット。
このFSA Cometは前モデルです。
小ぎれいなレーザ刻印が好印象。
クランク軸周りのフラットな造形や幅広短足な3本アームも特徴的です。
インナー27Tはクロモリです。
BBはいわゆるBB30規格。
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歯数は42/27。Cometには、ほかに39/27もラインアップされています。
ちなみにスプロケは11~36ですが、アウター42のみで増速レシオとしてはロードの全域をカバーします。下図は私のロードのギヤレシオと、MTBの42/27×11~36のレシオ。ロー側を1速としています。
ロードで11~36などという歯数構成は私としては全くの論外ですが、そこはMTBのMTBたる所以。オフロードに分け入った時点でまるで気にならなくなり、どうやって使い倒そうか?と想像力が湧きあがります。なるほどこうなると、フロント1枚のMTBというのも大いにあり、ですね。
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Qファクタは170mmです。
Comet現行品は160mmと、かなりモダンな数値ですが、前モデルの170mm、これは一昔前の数値です。タイヤを避けるチェンステイに絶対に干渉せず、大半のMTBフレームに確実に装着可能、を狙うと、こういう数値になるとは思いますが、今どきの数値ではありません。
ちょっと逸れますが、1990年代中盤から2010年あたりにかけては、ロードのアウターで46Tのような歯数がほぼ絶滅していたのですが、この時期、自分のロードに、MTBのクランクを流用しようかと思い、これは!と思う銘柄で調べると、Qファクタが大きすぎてあっさり諦めてしまった経緯があります。ちなみに、2011年頃の2枚チェンリングのシマノXTなど、2枚なのに何故か180mmもありました。この数値を見た時には思わず、「えっ、本当??」と呟いてしまったほど。モダンなロード・クランクは大抵、160mmを切っていますから、ロードに乗り慣れた人がいきなりQファクタが180mmの自転車に乗ったら、かなり違和感を感じる場合もあるでしょう。
し・か・し・・・
CometのQファクタ170mmは、確かに舗装路を走っていると結構気になりますが、非舗装路に入ったとたん、忘れています。あれぇ、いけるじゃん。。。
それがMTBのMTBたる所以・・・なんですかねぇ!
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クランク長は175mm
小さいサイズでもなぜか長めのクランクが装着されているのがMTBの世界。
私の場合、ロードでは172.5mmを使っていますが、これは変えたくない。しかし、MTBだと175mmが気になりません。むしろ、下肢の可動範囲が5mmだけ拡大したことと、650Bタイヤと小さいBBダウン、少々オーバーサイズ気味のフレームのおかげで、視線が高く、ゆったりと、実にいい気分で走ることが出来ます。MTBではむしろ、175mmのほうがいいな、と今では思っています。
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インナー・ローが27Tと36Tで、レシオが0.75
このレシオが効果を発揮するような場面というのは、とんでもない起伏の悪路か、斜度20%超の登坂などでしょうが、軽すぎて、なかなか使いこなすのが難しいですね。20%超の苔生した登坂でトラクションを得ようとして腰を引くと、後ろにひっくり返りそうです。やれやれ、25年前に乗り回したフルリジッドのMTB(というかATB)の感触が蘇るどころか、コケて怪我したら治るのが遅い年頃だしなあ、という考えが先に立ちます(笑)。0.75というエクストラ・ローを目の当たりにし、インナー27Tはいらねえ~と多少は思いつつも、無理をせず、少しずつライディングの技量を蘇らせることにしようと思った次第。(脱線気味)
まあしかしMTB、こいつで山道徘徊したり、里山の際を縫って走るのは実に楽しいですね。
評 価→★★★★☆(Qファクタ160mmの現行品として4★)
年 式→2014